慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、7月17日(日)10時より行います。テーマは、お盆の起源と言われている、目連尊者と地獄へ落ちてしまった彼の母親のお話です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

「南無」ってなんでしょう? Part 1

犬山市明治村で見た、「なんじゃもんじゃの木」です。花がぐしゅぐしゅしていて、なん
だか可愛らしい。                                  

 

 僧侶同士で話をしていると、お互いに「当然知っているはず」の言葉は、きちんと考えないままに使ってしまっていることがあります。「当然知っているはず」の言葉ですから、しっかり考えておかなければいけないのに・・・

 

 今日は、ときどき「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」に来て下さる方が、「うちにお参りにくるオッサンは『ナモアミダブツ』と言っているように聞こえるのだけど、庵主さんは『ナムアミダブツ』と言っているように聞こえる。違う言葉なのか?」と質問して下さいました。

 「南無阿弥陀仏」のお念仏は、私たち浄土系の僧侶にとって、基本中の基本。このご質問にも、当然しっかりお答えしなければ!と思ったとたん、結構緊張してしまいました。

 「南無」ということばは、南無阿弥陀仏だけでなく、「南無妙法蓮華経」から「南無大師遍照金剛」など、たくさんの例があります。「南無」とはなんなのでしょう?

 

 まず、この「南無」という漢字自体に意味があるのではありません。これはサンスクリット語の間投詞「ナモ(नम namo)」を音写した漢訳仏教語です。発音としては「なも」の方が原語に近いかもしれません。同じ音写でも那謨」が使われる例もあります。これは「なも」と読むしかないですね。

 今もインドでは、人と出会って挨拶をするとき合掌して「ナマステー」と言います。これも、「ナモ」と関連した言葉で、ナマス(namas 礼します) + テー(te あなたに対して)という敬意を表す言葉です。

 合掌して、たがいに敬意を表すなんて、とても素敵な慣習ですね。ただし、同じインド人でも、イスラム教徒の人たちなどは、この挨拶をしませんから要注意。

 

 仏教的な意味合いで「南無」が使われるときは、一般に「帰依します」という意味に解釈されます。「南無妙法蓮華経」なら、「法華経の教えに帰依します」という意味ですし、「南無大師遍照金剛」なら、「弘法大師の教えに帰依します」という、信仰の宣言のようなものと考えて良いでしょう。

 しかし、この「帰依」とは、どうやらかなり奥のふかいもののようです(つづく)

「得意なこと」交換ということで、英会話の個人授業再開します!

楓は紅葉の時だけでなく、今頃もとってもきれい!

 

 私は「マスク反対派」ではありませんが、マスクは大の苦手。喘息持ちなので、マスクをして少し歩くだけで肺が・・・でもそれ以上に嫌なのは、相手の表情がしっかり見えないから。私は話す相手の目をちゃんと見るだけでなく、顔全体の表情を見ながらお話したい!

 コロナ前は、毎週土日の朝に英会話の早起き会をやっていたのですが、マスクをしながら英会話を教えるのは無理!と今は中止しています。

 

 しかし、昨日、お寺の横の道を通る中学生の声が聞こえてきて、なんだか「お告げ」みたいだったので、唐突ですが、再開しようと思います。

 「一学期やっただけで、もう英語が大嫌いになっちゃったよぉ」と、ちょっと情けない声。どうやら中学に入って、小学校の「英会話」とは違う授業が始まったら、数か月たたないうちに、すっかり出遅れてしまったらしい。

 これは気の毒!夏休みの間に態勢を整えなおさないとこれからの中学・高校生活が結構辛くなるかも?

 

 新中学生だけでなく、「英語はとうとう一生楽しめなかったかも?」というシニアの方や、「英語のお遊戯歌なんか嫌い!」というお子さん、そんな方々のために、個人授業で英会話をやってみようと思っています。

 授業料は無料です。でも、それぞれの方の「得意なこと」と交換していただけないでしょうか?例えば、草引き、本堂の掃除、庭の手入れ、事務などなど、私が苦手で困っていることと、「物々交換」(物じゃないけど・・・)はどうでしょう?

 もちろん、交換はあなたの自由なお時間で。仕事をしていただくときは、当然私も一緒にやりますし、作業中は英語でお話しますから、英会話の練習にもなるはず!

 

 授業の時間は一回30分程度。暑いときにそれ以上続けても集中力が持たないと思うので・・・始める時間もお互いの都合を調節しあいましょう。「物々交換」も、都合の良いときということでどうでしょう?

 

 一応、英会話は少しはできるという経歴も書いておきますね・・・

 カナダの州立ブリティッシュコロンビラ大学の大学院で、比較宗教学の修士号をいただきました。慈雲寺の住職に就任するまで40年カナダで生活していました。

 カナダでは、新聞記者や旅行ライターとして暮らしていましたが、通訳や翻訳のお仕事もさせていただいていました。日本とカナダの石炭の価格交渉やキャノーラ油の価格交渉の通訳をしたこともあります。

 カナダのA&E通訳・翻訳専門学校の講師や、バンクーバー市立カレッジの講師も少ししたことがあります。国連の世界観光機関の特別顧問として、インドやスペインに派遣されたこともあります・・・・などと書くと偉そうですが、現実はただの怠け者尼僧なので、お気軽にご相談下さいませ。

 

 

お庭に咲いたお花のお供えは大歓迎です!

犬山の茶庭で出会ったツツジです。仏花としても十分仏様に喜んでいただけると思います。

 

 さきほど、時々「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を聞きに来て下さる方からお電話がありました。

 「庭に咲いた花をお供えさていただきたいのですが、受け取って下さいますか?」と、とても丁寧で遠慮がちなお声でした。私は思わず「大歓迎です!」と大きな声を出してしまいました。

 

 普段、本堂の雨漏りが気になる以外は、檀家ゼロのお寺でもお金の無さが気になることはほとんどありません。しかし、毎年夏になると、時々「うううう~」と思ってしまうことがあります。

 仏さまにお供えする花の悩みです。歴代住職のお墓など、一日持たずに花がしょんぼりしてしまいます。本堂の花もせいぜい数日・・・池坊の僧侶たちのように、毎朝工夫をこらした新鮮な仏花をお供えできる経済的余裕があったら、なんと良いことでしょう・・・と情けなく感じるのが夏です。

 そんな時、お庭の花をお供えして下さるとは!慈雲寺の先代様は、「仏花は菊」と決めておいでだったようで、そのほかの花は受け入れなかったそうです。もちろん、庭に咲いた華やかな色合いの花はNG.

 でも、私は違う考えです。極楽には牛車の車輪のように大きな絢爛たる蓮が咲いているそうですし、色鮮やかな花を仏様はきっと喜ばれると思います。

 お墓にお供えする花も、故人が好きだった花や、家族が丹精した庭の花の方が、お店で買ったものより良いではありませんか。

 

 お庭で育てたお花をお供えいただけたら、本当にありがたく存じます。ぜひ、故人やご先祖の思い出話もお聞かせください。

6月の慈雲寺「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内&アクセス情報

 新潟中央幼稚園のサイトから御借りした「初転法輪」の様子です。お釈迦さまが悟りを開かれて、最初のお説教を聴いた5人の修行者たち。彼らがお釈迦さまの最初の弟子になられ ました。                                      


今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、6月19日(日)10時より、慈雲寺本堂でおこないます。テーマは「釈迦とその直弟子たち」です。

 お釈迦さまのお説教を直接聞くことができた弟子たちは、いったいどのような方々だったのでしょう?そして、その弟子たちとお釈迦さまは、どのような関係だったのでしょうか?

 お話しの準備をすすめていたら、なんと、京都の龍谷ミュージアムで、19日まで「ブッダのお弟子さん」というタイトルの展覧会をやっているではありませんか!これぞ仏縁です。さらに、「興味があるなら、御招待券を差し上げます」と言って下さる方まで現れて、「これは、お釈迦さまが励まして下さっているのでは?!」と嬉しくなりました・・・・と喜んでいたら、何事にも正直な友人が「う~~ん・・・準備が十分でないのを知って、叱咤激励してくれてるという感じじゃないの?」と言っていました。

 ま、そうかもと思い、慌てて京都へ。龍谷ミュージアムへ飛んでいきました。本当に面白かった!このミュージアムはいつもおもしろい企画展をやるので、私は大ファンです。今回の企画ももちろん、素晴らしい「叱咤激励」となりました。この興奮を明日のお話しにどれだけ生かせるのか?????

 しかし、本当にご縁というのはおもしろいものです。

 今日は知恩院のお説教師の方の法話を聴かせていただいた後、99歳でなお矍鑠として教えを説き続けている尼僧様のお話しを拝聴させていただきにいきます。もちろん、知恩院浄土宗鎮西派の総本山なので、私が属する浄土宗西山派とは教えの説き方は違いますが、同じ法然上人のお弟子から始まっている流れ。どのようなお説教が聞けるのか、とても楽しみです。

 

 「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は講座というタイトルはついていますが、どなたでもお気軽に聞いていただける内容を心がけています。どなたでも歓迎いたしますので、ぜひご参加ください。

 

☆慈雲寺へのアクセスのご案内

 慈雲寺には十分な駐車スペースがありません。おそれいりますが、なるべく市バスをご利用ください。自動車でおいでの方は、有松インターを降りたところにある、有松ジャンボリーというショッピングモールの駐車場を利用して下さい。そこから慈雲寺へは徒歩7分ほどです。

 

 市バスはJRの南大高駅1番乗り場から「鳴海12 有松町口無池行」9時29分発があります。

 また、名鉄の有松駅からは2番乗り場から9時40分発の「有松11 有松町口無池行」があります。

 地下鉄の鳴子北駅の3番乗り場から9時26分発の有松口無池行も利用できます。

 

 いずれも「郷前」(ごうまえ)で下車してください。郷前の交差点の南東角に整骨院があります。その後ろに慈雲寺の屋根が見えます。整骨院の右手に狭い道がありますので、そこを上がってください

尼僧なのに・・・なんだかキャルフォルニアが恋しい一日

 

小さくて見にくいかもしれませんが、このビバリーヒルズ・ホテルが、イーグルスの「ホテル・キャルフォルニア」のジャケットに映っていたホテルです。

 

 今日は朝から妙に張り切って裏庭の草刈りをし、土を移動させたりしたので、すっかり大くたびれ。ボンヤリしながらYOUTUBEを見ていたら、突然中国語の「ホテル・キャルフォルニア」が聞こえてきました。

(489) Hotel California《加州旅馆》中文版.flv - YouTube

 

 どっかの安酒場でおじさんたちが夕涼みしながら飲んでいるときに、近所の兄ちゃんがギターを弾き出したという感じなのにうまい!

 中国語を聞き取るのは駄目だったけれど、下に出てくる字幕を見ると、なんか翻訳も味がある。これが、中国版の定番翻訳なのかしら?あえて英語の「ホテル・キャルフォルニア」と言わないのがいいなぁ。

 

オリジナルの音源はこれです。↓

(489) Eagles - Hotel California (Lossless Audio) - YouTube

 

 でも、オリジナルは何だかキーキー声という感じで、詩の内容と合わない感じがする。イーグルスがすっかりおじさんになってからの方が私にはしっくりきます。

(489) Eagles perform "Hotel California" at the 1998 Rock & Roll Hall of Fame Induction Ceremony - YouTube

 あれ?これは私がおばあさんになったからか?

 

 取材でビバリーヒルズ・ホテルに泊まったのは、もう20年前かぁ・・・

 このところ、旅行ライターのお仕事が枯渇しているので、けっこう悲しい。たぶん、海外ツアーが復活したら、ライターたちにとっては大忙しになるだろうけれど、私自身の年齢を考えると私に仕事が来るかどうかは微妙。

 若者の「インフルエンサー」なる人たちを取材に招待した方がコスパが良いと考える人が多いでしょうから・・・・トホホ

 

 ああ~~キャルフォルニアが懐かしい・・・それから何故かラスベガスも恋しい。僧侶がラスベガスに執着するのは問題かなぁ???ロサンジェルスからルート66を通ってネバダ州に行くのは大好きなドライブルートでした。

 蛇足ですが、私はカタカナ表記なら「カリフォルニア」の方が好きです。でもイーグルスはけっこうはっきり「キャ」と発音してますね。キャァリフォーニャかな?

 自分の好みはありますが、カタカナ表記は、それぞれの出版社の編集部や校閲部の決めごとがあるので、あんまり抵抗しても仕方ない・・・

 昔「ミセス」という雑誌に書かせていただいたとき、「ピザ」と書いたら、校閲から「うちではピッツァと表記しますので、訂正させていただいても良いですか?」ととても丁寧な連絡をいただいて、ちょっとビビった(笑)

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、お釈迦さまとその直弟子たちについてお話します。  (+慈雲寺へのアクセス情報)

 お寺の山門には、普通、仁王様がおられますが、名古屋市日泰寺の山門はお釈迦様のお弟子の像が祀られています。山門の右側におられるのは、お釈迦様に20年以上仕えた阿難尊者です。                                     

 慈雲寺では毎月一回、身近な話題などを取り上げて仏教的なものの見方、考え方、仏教徒としての生き方などについて皆さんとご一緒に考える会を催しています。

今月は6月19日(日)10時より行います。テーマは「お釈迦さまとその直弟子たち」です。

 お釈迦さまにはたくさんのお弟子がいましたが、なかでも「十大弟子」呼ばれる直弟子達がおられます。それぞれ個性にあふれ、優れた方々です。お釈迦様とその弟子たちの交流を通して、仏教的な暮らし方、生き方についてお話したいと思います。

 

 「講座」というタイトルはついていますが、どなたにも分かりやすいお話を心がけています。

 どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

 

★慈雲寺で行われる行事は特別な場合を除いて無料ですが、仏様へやご先祖へのご供養、お寺の維持などのためにご喜捨いただければ、有難く存じます。


☆慈雲寺へのアクセスのご案内

 慈雲寺には十分な駐車スペースがありません。おそれいりますが、なるべく市バスをご利用ください。自動車でおいでの方は、有松インターを降りたところにある、有松ジャンボリーというショッピングモールの駐車場を利用して下さい。そこから慈雲寺へは徒歩7分ほどです。

 

 市バスはJRの南大高駅1番乗り場から「鳴海12 有松町口無池行」9時29分発があります。

 また、名鉄の有松駅からは2番乗り場から9時40分発の「有松11 有松町口無池行」があります。

 地下鉄の鳴子北駅の3番乗り場から9時26分発の有松口無池行も利用できます。

 

 いずれも「郷前」(ごうまえ)で下車してください。郷前の交差点の南東角に整骨院があります。その後ろに慈雲寺の屋根が見えます。整骨院の右手に狭い道がありますので、そこを上がってください

「極楽」知られなさ過ぎ?!!

慈雲寺の阿弥陀様です。この阿弥陀様が今まさに私たちのためにお説教をして下さっている仏国土が「極楽」です!

 

 

(446) じぃじが地獄に行くので皆で送り出した朝の様子 - YouTube

 

 まずは上に挙げたユーチューブの動画をご覧下さい。このごろテレビでも紹介されて、なかなかの話題になった、”ゆうくん”という恐ろしく語彙力のある二歳児とその祖父との会話です。

 どうやらじぃじは箱根(?)の地獄谷周辺にハイキングに行くらしい。えんま様のことが話題になっているので、明らかに仏教的な地獄のことを言っているらしいのですが、地獄と反対のものとして、ゆうくんの母親は「天国」という言葉を使っています。どうやら母親だけでなく、祖父母もそのことを疑問には思っていないらしい。

 ゆうくんの家族は、この子供の語学的発達の急速さをとても楽しんでいるようで、幼児語などはあまり使わず、大人の言葉をどんどん与えています。

 でも、仏教的な地獄なら、対極にあるのは「お浄土」、できれば「極楽」と教えてやって欲しいなぁ・・・

 

 また、先日、ある葬儀会館で行われたお通夜に参列した時、その会館のロビーで会員募集の広告が張り出されているのを見ました。

 広告には葬儀の祭壇と、周辺には供花の写真。供花には送り主からのメッセージが添えられていました。

 祭壇には故人の写真(ぼかし入り)と阿弥陀仏と思われる仏画が飾られていました。明らかに仏式の葬礼のしつらえです。ところが供花のメッセージは、どうやら故人の孫(?)からのようで、「おじいさん、天国で楽しく暮らしてね」とありました。

 この「天国」というメッセージが仏式の葬儀にふさわしくないと、広告を制作したデザイナーや代理店、葬儀会館の発注者の誰も思わなかったということでしょうか?

 う~~~ん・・・子供だから「極楽」や「お浄土」より、「天国」の方が自然という判断でしょうかね???

 

 いずれにしても、お浄土や極楽というイメージが、もう日常生活の中になくなりつつあるのでしょうか?地獄や閻魔様はまだパワーがあるようなのに・・・・

 日本のキリスト教徒は5%以下と言われているのに、天国の方が身近な言葉なのはなぜ?

 天国の方がおしゃれ?それとも曖昧さがかえって良い?

 

 う~~ん・・・どちらにしても、私たち浄土教の僧侶が極楽の美しさ、穏やかさ、すばらしさをもっと伝えないとなぁ。

 今年はお盆の時期も當麻曼荼羅観無量寿経に説かれた極楽の様子を描いた曼荼羅)をご開帳しようかなぁ・・・・