慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、10月15日(日)10時より行います。テーマは「怒りと仏教」です。仏教は怒りを毒蛇の毒よりも危険なものと考えています。どのように「怒り」に対応したらよいのでしょう。ご一緒に考えてみましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

茶道具をいただいて

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 上の写真は、大阪市立陶磁器博物館で見た茶碗です。南宋で作られ、加賀前田家に伝えられた木葉天目茶碗です。800年前に木から落ちた一枚の葉が茶碗に焼き付けられ、いったいどんな人たちの目を楽しませてきたのでしょう?

 今日は、ある方から「もうお茶会をするようなことはないだろうから・・・」と、たくさんのお茶道具をご寄進いただきました。その方がお稽古用に使っていたものだそうで、「愛着はあるけれど、気軽に使ってもらえるものだから。」という言葉と一緒に、笑顔で手渡して下さいました。

 長年のお稽古に使っていたものなら、例え希少なものでなくても、手放すのは辛いことでしょう。その気持ちもしっかり受け止めて、できるだけ有効に使っていきたいと思っています。

 慈雲寺には炉が切ってある部屋が二つあります。しかし、長年にわたって茶室としては使われておらず、私がここに赴任してきたときには、ボロボロの倉庫という感じになっていました。

 できれば、このお茶室をリノベーションして、「寺カフェ」を開けないかと夢見ています。先日も、福祉関係で働く方から、「認知症カフェを開きたいのだけれど、場所の確保が難しい。」とお聞きしたので、「ぜひ慈雲寺を使ってください!」とお話していたところです。

 慈雲寺に行けば、いつでも誰かがいて、お抹茶やコーヒーを楽しみ、おしゃべりができる・・・時々法話も聞ける・・・なんて場所として知られるようになりたいものです。