慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

地蔵盆は旧暦で行います。

           (岐阜市で出会ったお地蔵さま)

 慈雲寺では、仏教関係の行事はできるだけ太陰暦(旧暦)に従って行いたいと思っています。太陰暦の方が季節に合っていると思うからです。

 地蔵盆は旧暦の7月24日の行うのが慣習になっています。桶狭間周辺では、現行の太陽暦から、ざっくり一か月遅れた8月24日に地蔵盆を行うお寺が多いようです。

 しかし、ただ機械的に一か月遅らせただけでは、季節の移り変わりとの間に微妙な齟齬が出てしまうこともあります。

 今年は旧暦の7月24日は、現行の暦でいくと9月8日になります。夏の終わりをつげる季節の行事にふさわしい日になりそうです。

 ということで、慈雲寺の地蔵盆は9月8日に行います。

 10時から短い法要と地蔵菩薩のお話をしますが、今年は慈雲寺の秘仏地蔵菩薩像」の御開帳をいたします。普段は厨子の扉を閉めていますので、この菩薩像が祀られていることもご存じない方が多いようです。

 秘仏の御開帳は一日中行いますので、ご都合の良いときに、本堂に上がり、正面左手一番奥の棚に祀られたお地蔵さまにお参り下さい。

 地蔵菩薩は地獄まで下りていき、苦しむ衆生を救おうと奮闘して下さっている菩薩です。とりわけ子供たちの健やかな生育を守る菩薩でもあります。

 また、大人にとっては、寂しいとき、心が弱っているときに頼りになる菩薩さまでもあります。

 また、慈雲寺の駐車場の中にある地蔵堂のお地蔵さまは、江戸時代から地域で大切にされてきた石地蔵さまです。こちらもぜひお参りください。