今日は朝の作務を終えたら、急にコーヒーが飲みたくなりました。それもプロが淹れてくれたおいしいコーヒーを・・・というわけで、ご近所のシニアたちのたまり場になっている、ちょっとレトロな雰囲気の喫茶店へモーニング。
前にも何回か書きましたが、私は週刊ポストに面白そうな記事が出ているときは、ここへ来て読ませてもらっています。今回は、コーヒーがお目当てだったのですが、いつものようにポストを雑誌ラックからピックアップして座席へ。
最新の9月1日号。特集記事は「失敗しない墓仕舞い、その手順と手続き、完全図解」でした。ポストは終活に関連した記事をここ数年いつも掲載しています。
墓仕舞いに関しては、「ほー、他のお寺ではこんな風に対応しているのか?それにしても金額がうちとは違いすぎる。本当にこんなに高額なのか?」と感心しながら読んでいたのですが、関連記事でおもしろいものを見つけました。
半ページほどの小さな記事ですが、タイトルは「葬儀、『盛大』か『小規模』か」。そしてなんと見出しは「家族葬は一般葬より高くつく」でした。
おいおい・・・さんざん葬儀の簡略化をあおってきたのに、いまさら「高くつく」ってどういうことでしょう?
ここでいう一般葬とは、参列者や家族・親戚に限定せず、故人の友人、知人、仕事関係者などに広く亡くなったことを知らせ、参列をうながす葬儀のことです。香典を受け取るというのも「一般葬」の定義のポイントのようです。
家族葬は、故人の様々な関係者の気持ちを置き去りにする可能性が高く、ましてや直葬などは、十分な弔いではなかったと周囲から非難される可能性もあり、結果的には長期間にわたってトラブルが続き、家族にとっても後悔を招きかねないというのです。
この記事の中では、京都大学のカール・ベッカー教授の研究が紹介されています。教授は2~8か月以内の遺族へのアンケートで、満足いく葬儀ができた人はそうでない人に比べ「その後の人生で仕事の生産性や身体的・精神的健康が高かった」という結果を得たとのことでした。
アンケートに答えた人がどのような葬儀を行ったかが記事の中で触れられていなので、この結論を「一般葬」とすぐに結びつけるわけにはいかないでしょう。直葬でも大満足という人もいるかもしれないからです。(つづく)