慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

突如(でもないか・・・)始まった老々介護!

ベナレスの街で見た素焼きのコップ(?)。本当は何に使う者でしょう?ご存じの方がいらしたら、ぜひ教えて下さいませ。

 

 長らく更新しなかったので、ご心配をおかけしたようです。申し訳ありません。実はご近所の方が突然亡くなられたのに続き、「法類」のお寺でも先代のご住職が御遷化なさり、すっかり気持ちが哀切でいっぱいになっていました。

 そんなとき、東京の実家で一人暮らしをしている母のケアマネージャーから連絡があり、母の状況があまりよろしくないので、改善の兆しが見えるまで、しばらく同居して様子を見て欲しいとのことでした。

 母は九十歳を超えているのですが、今まで身体的な健康は全く問題なし。しかし、どうやら鬱の症状が見えるようで、食事をしなくなっているらしい。認知症も疑われるとのこと・・・・う~ん・・・いよいよ来たか。

 母は和弓の高段者で、今でも区の施設で週に二回指導をしています。このお弟子さんたちが、何かと母を気遣って下さるので、介護の方々と合わせて、なんとか一人暮らしができていました。

 しかし、鬱傾向や認知能力の低下が見られるなら、もう一人暮らしはむりでしょう。とりあえず、しばらく私と一緒に暮らしてみて、母の状況を観察してみようと思います。

生老病死」と真摯に向き合うのは仏教の基盤です。しかし、「老い」を見るのは「死」の恐怖と直結するものですから、そう簡単に向き合うというわけにもいかないでしょう。

 しばらくは、老々介護の日々を過ごすことになります。

 最初は母おやの「老いぼれ具合」に正直驚き、心がかなり動揺しました。毎日電話で話しはしていたし、月に一度は上京して母の姿は見ていたのに・・・・日常の細かいことを観察すると、いろいろ驚くことでいっぱいです。