長らく更新しなかったので、ご心配をおかけしたようです。申し訳ありません。実はご近所の方が突然亡くなられたのに続き、「法類」のお寺でも先代のご住職が御遷化なさり、すっかり気持ちが哀切でいっぱいになっていました。
そんなとき、東京の実家で一人暮らしをしている母のケアマネージャーから連絡があり、母の状況があまりよろしくないので、改善の兆しが見えるまで、しばらく同居して様子を見て欲しいとのことでした。
母は九十歳を超えているのですが、今まで身体的な健康は全く問題なし。しかし、どうやら鬱の症状が見えるようで、食事をしなくなっているらしい。認知症も疑われるとのこと・・・・う~ん・・・いよいよ来たか。
母は和弓の高段者で、今でも区の施設で週に二回指導をしています。このお弟子さんたちが、何かと母を気遣って下さるので、介護の方々と合わせて、なんとか一人暮らしができていました。
しかし、鬱傾向や認知能力の低下が見られるなら、もう一人暮らしはむりでしょう。とりあえず、しばらく私と一緒に暮らしてみて、母の状況を観察してみようと思います。
「生老病死」と真摯に向き合うのは仏教の基盤です。しかし、「老い」を見るのは「死」の恐怖と直結するものですから、そう簡単に向き合うというわけにもいかないでしょう。
しばらくは、老々介護の日々を過ごすことになります。
最初は母おやの「老いぼれ具合」に正直驚き、心がかなり動揺しました。毎日電話で話しはしていたし、月に一度は上京して母の姿は見ていたのに・・・・日常の細かいことを観察すると、いろいろ驚くことでいっぱいです。