昨夜、名古屋周辺は落雷をともなう集中豪雨でした。JRも名鉄も運行停止。京都から日帰りしていた私の乗った電車は名古屋駅を出て熱田駅を出発しかかったところで停車しました。それから3時間後、友人に助けられるまで電車の中に幽閉(??)されてしまいました。
名古屋駅では怒号が飛び交っていたそうですが、おそらく私たちは最も良い条件で停車したのだと思います。
1)駅を完全に出ていなかったので、下車したい人は下車できた。
携帯電話はありがたいもので、連絡がつく人はすぐに「迎えに来て~~」とSOS発信していました。
そこでなかなか面白いドラマが!電話連絡のつかない人、「お酒飲んじゃった」と断られている人、「パチンコがいいとこだから待って」と言われたらしい人など、これだけで短編小説ができそうな感じでした。恋人らしい人にあっさり断られてた子は、あとでどんな修羅場が???
2)冷房が止まらなかった
信号に落雷して電気系統に問題がでたのが停車の原因のようですが、電車内部の電気はそのまま。ちゃんと冷房が効いてました。それでも寒くなり過ぎたら、時々ドアを開けて調節。車掌さん、なかなかナイスな判断。
3)車内にトイレがあった・・・紙はすぐになくなったけど・・・
名古屋からの東海道線の車内には一か所だけトイレがあります。私たちの場合、熱田駅のトイレを使うことができたので、この点もラッキー。もし、駅と駅の間で3時間以上停車してたら、トイレ問題も深刻でしたよね。
ただ、車内のトイレの紙はすぐなくなったけれど、なぜか「駅のトイレから紙を持ってこないで」とアナウスされてました。もしかしたら、車内と駅舎内では、備品帳簿が違うから??これだけは理由不明。でも、「次回からは『流せるティッシュ』バッグに常備だな。」と決心しました。
4)状況説明のアナウスが極上
車掌さんの状況説明がとても適格でわかりやすい。変な期待を持たせるようなことも言わないし、無責任な謝罪も無し。「指令室からの連絡によると」といったように、情報の根拠をきちんと説明する。
2時間以上を過ぎて、乗り継ぎの電車に乗れない可能性が出てくることをいち早く説明するなど、ともかく極上のアナウスでした。
おかげで車内で騒ぐ人は一人もおらず、みんなノンビリというか諦めモードで穏やかな感じでした。
やはり、こういう非常事態のときは、コミュニケーション能力が問われますね。きちんとした日本語で的確に、しかも根拠を示して語れたJRの車掌さん、素晴らしかったです!
私は3時間を超えた時点で友人に迎えに来ていただきましたが、なんだか、最後まで車内で顛末を体験したかったような気もします。
◎今日の写真はカナダの西海岸からバンクーバー島へ向かうフェリーです。