慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は5月12日(日)10時より行います。テーマはお釈迦様の前世譚を集めた「ジャータカ物語」についてです。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

ノートルダム大聖堂の炎上に思う

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 上の写真は、昨日火災にあったノートルダム大聖堂セーヌ川から眺めたところです。私はパリにいくたびに、この聖堂を川の対岸から眺めるのが好きでした。内部も素晴らしいのですが、人が多すぎて少し落ち着かない気持ちになったので・・・あの内部の木造部分が全て焼け落ちてしまったかと思うと、とても痛ましい気持ちになります。

 形あるものは必ず滅びていく・・・と仏教は考えますから、どれほど人々に大切にされてきたものでも、こうして消えていく可能性はあるということでしょう。だからこそ、伝統建築を守る努力が必要です。

 慈雲寺は明治時代に開かれた名古屋市内では最も新しい寺の一つです。しかし、名古屋は大規模な地震、第二次大戦の時の爆撃などで、古い木造建築がほとんど残っていません。120年前に日本屈指の寺院建築の棟梁、小野田又造によって造られた総ケヤキ造りの慈雲寺は、その意味で非常に貴重です。

 この建物を守っていくことが、住職としての私の大事な役割なのだと、昨日は改めて思いました。偶然ですが、先日配電盤を新しいものに代えてもらったばかりです。たこ足配線、古い配線を改善していくことが、漏電からの火災を防ぐポイントだとおもったからです。配電盤は高価なもので躊躇していたのですが、思い切って良かったとおもいました。これも慈雲寺を支えて下さる皆さんのおかげです。

 自分が質素に暮らしていくことは少しも苦ではないし、むしろ気楽。でも、住職としては寺院の建築物の維持という高コストの状況に対応しなくてはなりません。う~~ん。難しいところです。このブログを読んで下さる方や僧侶の友人たちからも、ときどき「経済問題を無視しては寺院経営はやれない」とアドバイスをいただきます。しかし、私はボンヤリするばかりです。

 ノートルダム大聖堂はすでに再建費用として850億を超える寄付が集まっていると聞くと、キリスト教の影響の深さ、キリスト教徒でない人々にもどれほど影響を与えていたかが思われます。慈雲寺も「このお寺になくなってもらっては困る」と思って下さるかたが増えることが大切ですね。そのためには住職が・・・・

 

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は5月12日(日)10時よりおこないます。お釈迦様の前世について書かれた「ジャータカ物語」についてご一緒に学びましょう。

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 上の絵は、ジャータカ物語の挿絵の一つです。ジャータカ物語とは、お釈迦様の前世について語ったものです。お釈迦様は、ゴータマ・シッダールタとして人間に生まれる前に、何度も生まれかわって功徳を積み重ねてきたと仏教では考えています。

 前世は猿やウサギなど、動物に生まれ変わったこともあるとされ、心温まる、慈愛に満ちた物語が続きます。

 さて、お釈迦様がゴータマ・シッダールタとして生まれたのは旧暦の4月8日とされています。お花まつりの日ですね。慈雲寺では、元旦などを除き、行事はできるだけ旧暦に沿って行いたいと思っています。

 旧暦の4月8日は、今年の太陽暦では5月12日(日曜)です。ちょうど日曜日なので、この日に花まつりを行い、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」も同時に行うことにしました。

 そして、お話のテーマには「ジャータカ物語」を取り上げます。ジャータカの中から、短いお話を選んで、皆さんにご紹介したいと思います。

 どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

 

 

 

観音さまの捧げる蓮の花に乗ってお浄土へ・・・4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は観音様についてご一緒に学びましょう

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 上の絵は、阿弥陀仏が私たちを極楽へ迎え取って下さる様子を描いた「来迎図」の一部です。蓮台(蓮の形の台座)を持って、膝をついているのが観音菩薩です。私たちが極楽へ行くときは、この蓮台の上に乗せていただいて旅をすることになります。なんだか楽しみですね。

 4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは観音菩薩です。身近な菩薩さまなのに、案外知られていないようです。観音信仰の歴史を振り返り、なぜアジア全域で観音信仰が盛んなのかをご一緒に考えてみましょう。

 4月14日日曜日 10時より行います。どなたでも歓迎いたします。「講座」というタイトルはついていますが、どなたでもお気軽にご参加いただけます。

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。近くの有松ジャンボリーSCに大きな駐車場があり、無料で駐車できます。そこからお寺まで、北へ徒歩5分。
 ★鉄道、バスのアクセス
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分に鳴子北駅からバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約50分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発と10時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません

蟹江町へ御忌のお説教(温泉付き!)

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 上の写真は愛知県の蟹江町にある尾張温泉東海センターという温泉の露天風呂です。巨大な石をたくさん組み合わせた広々したお風呂。完全かけ流し(加温も循環利用も無し!)。海に近いためか、ヨードが入っているような少々ぬるぬるした、でも体の芯までポカポカになるすばらしい温泉でした。

 しかも、設備がなんともレトロ。かつては贅沢な作り方(内湯も広々)で建てられたようですが、その後資金が続かなかった???という雰囲気。従業員の方々が一生懸命維持しているのは良く分かりましたが、老朽化は・・・・しかし、そこがまた良い!

 入り口前では、巣鴨おばあちゃんの原宿風のファッションのお店や、本屋さんなどなど、いろいろなお店も出ていて、お買い物も楽しそうでした。

 あ、温泉はおまけだった・・・・

 実は、蟹江町には慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の大きなお寺があります。この法応寺は山門周辺にすばらしい桜の老木があり、花の季節にはライトアップをして、その下でジャズやシャンソンなどのコンサートも行われています。

 ご住職やお庫裏さまは、さまざまな理由で日本にやってきた難民の方々の支援などにも熱心で、寺院や僧侶の社会貢献にも深い考えと実行力をお持ちです。

 一方、伝統的な寺院の役割、儀式をおろそかにすることはありません。先日も、法然源空上人(法然上人)を偲ぶ御忌の法要をなさいました。御忌法要では、説教師が法然上人の御生涯と教えについて語るのが伝統です。御忌のお説教に呼ばれるのは、説教師としてはとても名誉で、それだけに緊張する体験でもあります。

 先日は、この御忌の説教師に私を招いて下さいました。貴重な経験ですから、本当にありがたい。聴きに来て下さる方々も熱心に耳を傾けて下さいました。

 なんとか二時間のお説教を終えることができましたが、全身脱力・・・・慈雲寺はただいまお風呂場の修理中なので、このまま帰ってもお風呂は無い。

 ということで、以前から耳にしていた尾張温泉に立ち寄ってから帰ることにしました。いや~~大正解。

 お風呂からあがって、しばらく全身がリラックスしすぎて休憩室で溶けてました。

 お説教に呼んでいただくのはとても嬉しい。先月の大分の巡教も、昨年の和歌山の巡教も、たまたまですが、すべて温泉で有名な所。いや、本当に幸せ!

 

 

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内と慈雲寺へのアクセス情報

四月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は4月14日(日)10時より行います。

テーマは「観音さまってどういうお方?」です。

 観音様は、私たちに最も身近な菩薩さまの一人です。観音菩薩は、千手観音を始め、救世観音、悲母観音など、さまざまなお姿で私たちに救いの手を差し伸べて下さっています。

 観音信仰の歴史をたずね、観音さまがどのようなお方であるのかをご一緒に学んでみましょう。

 慈雲寺の仏教講座は、「講座」というタイトルはついていますが、どなたでもお気軽にご参加いただけます。講座の後は、ゆっくりお茶を飲みながらおしゃべりする時間もあります。

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。近くの有松ジャンボリーSCに大きな駐車場があり、無料で駐車できます。そこからお寺まで、北へ徒歩5分。
 ★鉄道、バスのアクセス
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分に鳴子北駅からバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約50分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発と10時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません

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夜半の嵐に舞う桜

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 上の写真は、慈雲寺から500mほど北にある同じ宗派のお寺、長福寺の桜です。長福寺は桶狭間の戦いの後、今川義元の首実検が行われたお寺として有名です。ここのご住職は、慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の若手を代表する学僧。私もしばしば教えを受けている方です。

 今朝、本堂を明けようとして庫裏と本堂を結ぶ橋を渡っていたら、可愛らしい桜の花びらが何枚も落ちていました。慈雲寺には桜はありませんし、ご近所にも半径100mの範囲にはなかったはずです。

 昨夜、ゴーゴーと音がするほど強い風が吹きましたから、それに乗って旅してきた桜でしょう。せっかく仏様の近くまで飛んできたのですから・・・拾い集めて阿弥陀様にお供えしました。

 今年は桜が開花してから寒い日が続いたので、東京で満開のニュースを聞いても、慈雲寺周辺の桜はゆっくりゆっくり花を開いて行きました。

 それでも、ここ数日の温かさに満開に。日曜日は来年の桜だよりのために写真を撮って回りました。花だより用の写真は一年前から用意しないと、私が働き始めた新聞は月二回発行なので間に合わないのです。

 ご近所の桜の名所を訪ねるのは楽しい。なんだか、35年前の「新米記者」の暮らしが思い出されてワクワクしてきます。

 満開になるのを待たずに写真を撮りに行って正解でした。昨夜はまさに「夜半の嵐」。咲き誇る桜も一夜にして散ってしまうという「無常」の教えです。

 それだからこそ、今日、今の瞬間を大切にしていきましょう。美しい命、美しいものに目をとめる心の穏やかさを悦びましょう。

 花に目をとめる心の余裕がない・・・と思える日は、お寺においでになりませんか? 本堂に上がって、広々した空間の中で、阿弥陀様に向かって手をあわせ、ゆっくり呼吸するだけで、きっと気持ちに変化が出てきますよ。

 お墓参りもお勧めです。セットになった仏花ではなく、亡くなった方の好きだった花を選んでみるのがおすすめです。



坪庭への扉の修理ができました!とっても嬉しい・・・

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 慈雲寺には、本堂と庫裏の間に小さな庭があります。ご近所の方々は「坪庭」と呼びならわしているようですが、そう呼ぶには少々形状が違うようにも思えます。

 この庭に入る入り口の扉は、私が赴任して来た時にはすでに“ボロボロ”状態でしたが、巣作りの材料を求めるカラスのおかげで、この四年間にボロボロ度は深まるばかり・・・でも、直す予算もないしなぁ・・・ちゃんと直すとなると、それなりにかかるだろうしなぁ・・などと愚図愚図するばかりでした。

 その状況を一挙に解決して下さったのがご近所のEさん。Eさんはこの坪庭を大切に思って下さって、草引きなどの手入れを普段から助けて下さっています。

 Eさんが、この扉の修理を引き受けて下さったのは先月のことでした。私がお願いをすると、Eさんは驚くほどの行動力でプロジェクトを進めていきました。まず、ご近所の花屋さんに交渉に出かけました。この花屋さんは、DIYの名人。いろいろな修繕から、木彫りのお地蔵さんまで、広範囲に手作りしている方です。慈雲寺もさまざまなお願いをしてきました。

 Eさんは、花屋さんに扉を見せ、自分のアイディアを話して基本的な修理のイメージを作り上げました。そこで私も花屋さんの「修理計画」を聞いてお任せしたというわけです。

 すると、先日、月参りから慈雲寺に戻ってみると、玄関周辺の雰囲気がなんとなく違う!少しキョロキョロしたところで、扉が完成したことに気が付きました。

 元の扉は、閉門してしまうと何も見えなかったのですが、今度の扉は上半分が格子になっているので、坪庭の様子が外からでも見えます。

 格子越しの庭は、なんだかとても新鮮な眺めです。

 こうなると雑草取りなどの手入れは、今まで以上にこまめにやらないと、外から丸見え!

 庭は手入れすればするだけ愛着も湧くでしょうし、結果がすぐに目に見える・・・楽しみになってきました。

 Eさんは、あくまでも匿名でとおっしゃっていたので、イニシャルだけのご紹介にしましたが、本当にありがとうございました。