慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

緊急事態宣言が愛知県に発令されましたので、残念ながら今月予定していました慈雲寺での行事は全て中止いたします。ただし、21日の初弘法の日には、四国八十八カ所のお砂踏みのご用意をいたしますので、いつでもご都合の良い時間にお参り下さい。本堂は今まで通り、常時開けておきますので、どうぞ中にお入りになって、ゆっくり阿弥陀様とのご縁を深めて下さい。庫裏においでになるのも歓迎です。

このブログの目的 Part 2  尼僧志願の方を受ける側の事情 その1

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福島県の南会津にある大内宿の雪景色です


 しばらく間が空いてしまいましたが、このブログを続けている目的の一つに、女性が出家しようとする時のきっかけや励みになることをお伝えしたい・・・というのがあります。

 それを読んで慈雲寺を訪ねて下さる方も時々いらっしゃるのですが、今のところすぐに「慈雲寺の弟子になって、すぐに出家なさい!」と言い切れない状況です。何人かの方は、とても真摯に仏道を歩みたいと願っておいでですし、いろいろな面で、僧侶として生きていくことは可能だと思いました。

 問題はそちらの側ではなく、私と慈雲寺が問題なのだと気が付いてから、私の悩みは続いています。そこで、尼僧を志願なさる方を受け入れる側の事情についても少し書いていこうと思います。

 もちろん、受け入れ側はそれぞれの師となる僧侶(師僧)の事情や能力、寺院の状況、そして宗派の出家に関する姿勢や受け入れ態勢の違いなど、さまざまな要素がありますので、一概には言えません。

 これから書く事は「慈雲寺の状況、慈雲寺住職の私の事情」でしかありませんが、少しは出家と考えているかtのヒントになることもあるかもしれないし、自分としてこれから整えて行かなければならないことを考えるきっかけとして書き出していきます。

 

1)多くの僧侶の出家のきっかけ

 本来、僧侶となるためには、師となってくれる僧侶に弟子入りし、修行を始めます。そして師僧の判断で僧侶としての成長が認められるのです。一人前の僧侶になったら、弟子を育てるのは義務であり、自分の修行の一つでもあります。

 やがて師僧は、弟子の中から寺を受け継いでいくにふさわしい者を選び、次の住職にしていきます。出家をさせてくれた師僧から離れ、別の師僧の元で修行を続けたり、別のお寺の住職になって行くものも多かったのです。

 しかし、今はほとんどの僧侶が結婚をしますから、寺院を受け継ぐのは多くの場合、その寺の住職の長男というのが現状です。

 この点、尼僧は最近まで独身の人が多かったので、「弟子を育てて」ということが続いていました。しかし、その場合でも、小さい子どもを養女に迎え、跡継ぎとして育てていくという尼僧も多く、そうなると長男が跡継ぎという状況とあまり変わりはないことになります。

 その養女が成長するにつれ、師僧との関係が変化し、結果的に跡継ぎを失ってしまうという尼僧寺院も少なくありません。(つづく)

21日はお砂踏みでお大師さまとのご縁を深めて下さい。

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ネットからお借りした長野県のあるお寺のお砂踏みの様子です

 21日は弘法大師さまの御縁日。1月の御縁日は特に「初弘法」と呼ばれています。

 大師信仰の篤い知多半島の文化圏に位置する慈雲寺にも、弘法大師がお祀りされています。とても珍しい、とても若い頃のお姿です。お肌もつやつや、瞳も生き生きしている弘法さまなので、美肌でご利益があるかも?

 

 毎年の初弘法には、お砂踏みと短い法要を行っているのですが、今年は緊急事態宣言が解除されていないので、法要は延期します。しかし、お砂踏みのご用意はしておきますので、本堂が開いている時間なら、いつでもご自由にご参拝ください。

 

 お砂踏みは、四国八十八カ所それぞれの札所からいただいて来たお砂を踏んで、ミニ巡礼を体験し、お大師様とのご縁を深めようとするものです。

 コロナ禍で心に不安を抱えている方、病気の平癒を願う方など、心願のある方は、ぜひおいで下さいませ。



阪神・淡路大震災の犠牲者を悼む

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 今日1月17日は、阪神・淡路大震災から26年です。

 今朝は5時前に目が覚めたので、本堂を開き、周辺の住宅の方の睡眠の邪魔にならないように、小さな声で、この震災で亡くなられた方のために廻向させていただきました。

 私は、一昨年まで毎月関西に取材に行く仕事をいただいていたのですが、神戸に行くたびに、不思議な感情が心にあふれてしまいます。26年前、映像や写真で見た街のあり様と、目の前に広がっている現実との乖離が、違和感・・・とは違うと思うのですが、表現しにくい感情が湧いてくるのです。

 自分はあの時何をしたのか?何ができたのか?という気持ちもあります。友人や親戚で被害にあった方も多いので、より「自分がしたこと」「しなかったこと」「すべきただったこと」を考えるのでしょう。

 ある知人の家では、高級住宅街の贅沢な屋敷は残ったのですが、家族は崩壊してしまいました。今まで先延ばしにしていた、もしくは目をそらしていた問題が震災をきっかけに噴出してしまったのでしょう。

 災害の「犠牲者」とは、亡くなられた方や怪我人、資産的な被害だけでなく、心の傷こそ長く、長く残るものではないでしょうか?

 今、私たちが直面しているコロナ禍でも、実際に感染していなくても、不安は滓のように心に積もっています。こんな時こそ、信仰が問われる時です。「お助け下さい」の信心ではなく、現実に対応する柔軟さと勇気を養う信仰です。

 自分に今できることを十分に行った上で、そこから先は阿弥陀様にお任せする・・・と、人には説いているのですが、今日の私は震災の時の写真を見ながら心穏やかではありませんでした。

緊急事態宣言への慈雲寺の対応について

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法師温泉の雪景色

遅すぎるという声もあるようですが、愛知県にも緊急事態宣言が発令されました。

 慈雲寺は、隙間風ぴゅーぴゅーですし、本堂の扉もいつも大きく開けていますから、年末年始の行事は全て通常通り行っていました。三が日から現在まで、毎日少しずつ参拝の方がお見えになっているようです。

 

 さて、現在の慈雲寺の環境では、三密の心配はないし、消毒もこまめに行っていますが・・・お参りにおいでになる方は、遠方から電車やバスを利用される方も多いので、苦渋の決断ですが、今月の行事は全て中止いたします。

◎21日の初弘法は、10時からのお勤めは中止しますが、四国八十八カ所のお砂踏みの用意はしておきますので、朝から夜8時頃まで本堂を開けておきますので、いつでも都合のよろしい時間にお参りください。

 

◎24日の「尼僧学ぶやさしい仏教講座」は中止します。来月下旬に緊急事態宣言が解除されれば再開いたしますので、ブログでお知らせいたさいます。

 

◎29日の満月写経の会は中止します。これも、緊急事態宣言が解除され次第再開します。

 

◎土曜と日曜の英会話早起き会は当分お休みとします。再開の時期についてはブログでお知らせいたします。

 

 行事は中断していますが、本堂はいつでも開けています。こんな時こそ、静かに阿弥陀様や弘法大師さまと向き合って、心の不安を解決する智慧と勇気をいただいて下さい。

 庫裏にもぜひお立ち寄りください。扉を開け放っておきますので、三密にならないようにしながら、暖かいお茶はいかがですか?

 皆さまに直接お会いできる日を楽しみにいたしております。

 慈雲寺は皆さんのお寺です。どのようなご相談にも対応させていただきますので、ぜひお気軽にお声がけください。℡052-621-4045

 

 

このブログが目指しているのは・・・・Part1

 

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 年の初めですので、このブログを書き始めたきっかけなどについて、改めて思いだしてみることにしました。

 このブログは、慈雲寺に赴任し、初めて寺院の「住職」という役割を担わせてもらうようになって、日々知らないことばかりにおろおろしている自分の姿を書き留めておこうと始めたものです。「新米庵主のおろおろ日記」というタイトルは、誇張でも諧謔でもなく、そのまんま・・・

 今は、自分の勉強もかねて、「今更聞けない・・・」というような日常的な話題を取り上げて、仏教的なものの見かた考え方を少しずつお話していけたらよいなぁと思っています。

 また、慈雲寺で行う行事などのお知らせ掲示板のようなツールとして使いたいという気持ちもありました。

 

 そして、もう一つ・・・出家を考えている女性のヒントというか、励みになるようなことを書いてみたいという思いがありました。

 出家することや、僧侶として生きていく、とりわけ尼僧として生きていくのはなかなか大変だというのが一般的なイメージだと思います。辛い修行に耐えて、自分の生き方を大きく変えていく・・・・のが出家だと考えている方もいらっしゃるようでした。

 このブログでも繰り返し書いていますが、今、男性の僧侶の多くはお寺で生まれ、父親を師僧として出家しています。あえて、出家するきっかけを探さなくても、道が開けているのです。

 しかし、女性の場合、出家を志しても第一歩をどこから踏み出して良いかすらわからないことが少なくありません。宗派によって僧侶の養成課程には少しずつ違いはありますが、どの宗派でも、まず師僧となってくれる僧侶を見つけなければなりません。

 ただですら数の少ない尼僧の中で、師僧となってくれる方を見つけるのはとても難しいことです。

 私はこのブログをきっかけに、出家を考えている方が慈雲寺を訪ねて下さることを願っていました。ありがたいことに何人もの方が慈雲寺を訪ねて下さいました。

 その方々には、「出家を考えるには、まず仏教徒になってからがおすすめですよ」とお話しました。法然さまにしても、親鸞さま、日蓮さま、道元さまなど、多くの優れた僧侶の教えを学び、自分の信仰の「師」として慕う方と出会ったら、その宗派の門をたたいてみては・・・と、お勧めしました。

 その結果、浄土宗鎮西派に入門した方、曹洞宗の道場に入られた方などがいらっしゃいました。慈雲寺が属する浄土宗西山派の教えに帰依して出家したいという方が、まだいらっしゃらないのは、私の不徳・・・・ですね(つづく)

歩いて行けるご近所に”行きつけの”お寺や神社のある幸せ

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あなたの春夢に富士山は登場しましたか?

 このブログの読者に登録して下さっているa-wiさんが、元旦の記事に下のようなコメントをくださいました。

 

◎お参りはできれば歩いてというところを読んでどういう意味だろうかと考えています。

私は神社に詣でるのが好きで、自動車参道は体力的に無理な時以外使わずにできるだけ歩いてお参りしています。

長い石段は息が上がりますがその分雑念は消えて、社殿前まで来ると神前に今立っているんだという気持ちになります。

お寺へのお詣りも同様に、一歩進む度に気持ちが自然に仏様へと向かっていくということなのだろうかと思うのですが仏教の知識不足のために判断できません。

それともコロナで公共交通機関を避けて安全にという意味なのでしょうか?

 

 あちこちのお寺に参拝なさった経験をブログに書いていらっしゃるa-wiさん(記事一覧 - ほわほわ神社生活 (hatenablog.com)。奈良のお寺を巡りたくなるような記事を私も楽しみにしています。

 さて、ご質問の「お参りはできれば歩いて」の意味は、a-wiさんが読み取って下さったように二つあります。一つは、自分の体力や体調が許す限り、自分の足で歩いてお参りに行きましょうというお勧めです。もちろん、階段の上るのが身体的な理由で難しい方は、本堂や拝殿のすぐそばまで自動車で行っても良いでしょうし、車でスイスイ巡礼するのも良いでしょう。苦行をして参拝することにも、もちろん意義はあると思いますが、易行でも仏様や神様のおそばで祈らせていただくということ自体に意味があるのですから、そこまでの手段はどうでも良い・・・・

 しかし、お寺や神社を目指して、一歩一歩踏みしめながら、お念仏しながら、祈りながら歩く・・・・その行動そのものが祈りとなり、神仏の世界に溶け込んでいくプロセスになると思います。神社の鳥居、お寺の山門、結界・・・・特別な場所、神域、聖域に歩いて行くのは、心を整えるプロセスとして大切だと思います。

 

 もう一つは、自分の住んでいる場所、働いている場所、学んでいる場所など、身近な所から歩いていける範囲で、”行きつけ”のお寺や神社を見つけてみませんか?というお勧めです。自分の家の近くに菩提寺がある人は幸せだと思いますが、菩提寺から離れたところで暮らしているなら、ご近所でぜひお寺や神社を探してみて下さい。気軽に境内に入ってお参りさせてくれるお寺はありませんか?檀家以外の人も気軽に参加できる法話の会やイベントをしているお寺はありませんか?菩提寺と同じ宗派なら、より尋ねて行きやすいかもしれませんね。

 神社も同じです。観光客がたくさんくるような神社より、小さな氏神さまのような神社がお勧めです。境内に入った時、気持ちがスッと安らぐなら、そこがあなたにとってのベストな神様になるでしょう。

 仕事の昼休みや通勤や通学の前後に立ち寄れる”行きつけ”が見つけられればさらに良いですね。朝、10分早起きして、お参りしてから会社や学校に行けば、あなたの生活が劇的に変わるかもしれません。

 今日から仕事という方も多いかもしれませんが、まだお休みが続いているなら、ぜひご近所を散歩してみて下さい。

初夢と初売りのお買い物・・・・ちょっとトホホ

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初夢には富士山!

 初夢は元旦の夜説と2日の夜説があるようですが・・・元旦の夜は、お寺の周辺の塀が取り壊されている夢。今日の午後、お昼寝した時に見た夢は、お寺で結婚式が始まっているのに、私は「えええ!???聞いてないぃぃ!」って慌てている夢。どちらもお寺関係・・・ぼーっとしている住職でも、いろいろ気にかかっているということかしらん?

 

 普段は占いを気にしたりすることはないのですが、やはり新年となると「今年の運勢」が気になります。気学でも西洋星占いでも、どうやら今年の私の運勢は絶好調・・・のはずだったのですが・・・・元旦にとんでもない悲劇が!なんと温水洗浄便座の便座ヒーターが壊れた。慈雲寺には庫裏用と客殿用に2カ所トイレがあるのですが、両方ともダウン。庫裏用は温水も出なくなりました。

 絶好調のはずなのに・・・あ、気学の新年は旧暦だから2月までは絶好調期には入らないのか???

 まあ、私が慈雲寺に赴任した時点でかなり年季の入った様子のトイレだったので、まあ、ここまでよく頑張ってくれたと言っても良いでしょう。

 温水はともかく、冷え冷え便座問題は速攻で解決しなければなりません。

 今朝はご近所のDIYのお店の初売りにお出かけ・・・・福袋を求めて殺到する人々を横目に便座カバーを探しました。今年の自分へのお年玉は、ちょっとお高めのカバーにしました。ふかふかです。

 

 さて、2日の夜説に従って、今夜の夢も楽しみです。あ、そうそう、手相では「今いる場所があなたのベストポジション」という人が持つと言われる線がくっきり出てます。今年はもっとまじめに住職の役割を果たさなければいけませんね。