慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、8月22日(日)10時からです。テーマはお彼岸にちなんで「彼岸(お浄土)ってどんなところ?」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は9月22日です、

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 今日は「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日でした。過ごしやすい・・・というにはまだまだ暑い日でしたが、本堂の両側を開け放つと心地良い風が何度も通り過ぎていきました。

 今月の話題は「戒名」についてですが、私の思いが十分に整理できていなくて、わかりにくかったかもしれません。反省・・・

 さて、来月の講座は9月22日の日曜日に行います。お彼岸の最中ですので、「彼岸(お浄土)とはどんなところ?」をテーマにお話したいと思います。

 彼岸・・・向こう岸にはいったい何があるのでしょう?お浄土というのはどういう所なのでしょう?

 お浄土は一つではありません。ガンジス川の砂の数よりたくさんあるそうです。その中で、私のおすすめは「極楽」という浄土です。

 私は浄土系の僧侶として、極楽のすばらしさ、美しさをみなさんにお伝えし、極楽へ迎え取っていただけることを楽しみにしてもらえるように布教していかなければなりません。極楽行を楽しみに、穏やかに暮らしていくのが、浄土教徒の生き方だと思います。

 とは言っても・・・凡夫の悩みはつきないのですが。

◎今日の写真は奈良の薬師寺で見た美しい夏雲です。



葬儀の意義について改めて考える&尼僧と学ぶやさしい仏教講座のお知らせ

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 今週は東京へ行き、エンディング産業展のセミナーを受講してきました。この催しは、霊柩車からペット用の骨壺まで、葬儀に関連したさまざまな業者が参加する見本市です。

 二万人以上の人がやってくるそうで、僧侶らしい坊主頭の人もチラホラ。興味深いセミナーもたくさんあるので、日本へ戻ってから毎年参加しています。

 今回は、「宗教者の考えるこれからの葬送文化」というタイトルのパネルディスカッションがとても興味深かったです。

 パネリストは福音ルーテル教会の牧師、東本願寺の僧侶、そしてなんと幸福の科学の人も招かれていました。人選も面白かったし、幸福の科学の本はざっと目を通したことはありますが、実際の信者の話を聞くのは初めてだったので興味津々・・・

 まず、残念だったのは僧侶の参加が思ったより少なったこと、そして各宗教の人にファシリテーター真宗の僧侶)が「葬儀の意味や意義」を尋ねた時、僧侶の立場の人がなんとも情けない答えだったことです。

 ルーテル教会の牧師さんは「葬儀は礼拝。神に祈り、神の祝福を受ける場」と明確に位置付け、その説明もすっきり。さすがに、毎週礼拝のたびにお説教をする宗教家は違うなと思いました。ま、出てきた関野牧師はどうやらルーテル教会の若きエースのようでしたが・・・

 そして幸福の科学の人の説明は、なんとなく「浅いな」という印象だったし、妙にきらびやかの数珠(?)や。いろいろ折衷してデザインされた衣が気になってしまったのですが、「葬儀は魂と肉体を結ぶものを断ち、来世に旅立たせるために必要なもの」という、葬儀の信仰の中での位置づけな明確。

 しかし、本願寺の僧侶は「なぜ葬儀をするのか、なぜ葬儀が必要なのか」ということ明確な答えが出せずグダグダ・・・・

 では、私は「なぜ葬儀をするのか?」ということについて、明確にお話できるのか?と自分に問いかけてみると、なかなかうまくいきません。

 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は8月25日(日)10時より行います。今回のテーマは、みなさんからご質問をしばしばいただく「戒名」についてです。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

 戒名は仏弟子になった時に授けられる名前ですから、本来は生きている間に受けるべきものです。しかし、今は多くの人が葬儀の時に導師から授けられます。ですから、葬儀の意義と戒名は密接に結びついていると言って良いでしょう。

 今改めて、「葬儀とは何か?」、「葬儀に戒名(法名)は必要か?」と、自らに問いかけながら、日曜日の準備をしています。

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。近くの有松ジャンボリーSCに大きな駐車場があり、無料で駐車できます。そこからお寺まで、北へ徒歩5分。
 ★鉄道、バスのアクセス
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分に鳴子北駅からバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約50分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発と10時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。

◎今日の写真は奥丹沢の渓流です。

 

一日に六回は「死の危険」に晒されている!?

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  お盆の行事が一段落して、今日は仏花の手入れとメダカのお世話以外には、ボンヤリと過ごしていました。

 阿弥陀様や弘法様、お地蔵様にお供えする花は、夏の間はすぐに元気がなくなってしまいます。こまめに水を入れ替えてあげれば、もう一日か二日は持っただろうと思うと、あわただしさにかまけて命を粗末にしてしまったと申し訳ない気持ちになりました。

 しかし、どんなに手を尽くしても、花はやがて枯れてしまいます。私たちも、「日向に置かれた切り花」のように危うい命にかわりはありませんね。

 今日、ボンヤリとテレビのドラマを見ていたら、「統計的には人間は一日に少なくとも6回は命の危険にさらされている」という台詞が出てきました。道路を渡る、車の事故、落下物、地震、火山の爆発、心筋梗塞・・・そしてお風呂場で転倒する・・・などなど、「今日も一日無事で過ごせた」と思っていても、実は私たちは「危機をからくも避けられた」という状況に過ぎないというのです。

 う~ん・・・確かにそうかもしれませんね。でも、危険だからと言って家に閉じこもっているわけにもいかないし、人々の大半は家の中で命を落とすのだし・・・

 今月の下旬に僧侶を志す人への講習会の講師をすることになりました。私のようなぐうたら僧侶に何が教えられるのか大いに疑問ではありますが、「生きる」と「死」について仏教はどう考えているのか、人々の死への恐怖、生きることの哀しさにどう向き合っているのか、そして危ういからこそ、美しく、喜びも多い人生について、仏教はどう考えるのか、学生と共に学んでみようと思っています。

◎今日の写真は神奈川県の奥丹沢の渓流です。



盆供養を終えて

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 桶狭間周辺は、まだ旧暦でお盆の行事をする家が多いので、八月は僧侶たちは大忙しです。慈雲寺は特殊なお寺で、古い意味での檀家が無いので、八月でも棚経にあちこちへお参りに行くということはありません。

 しかし、ご近所のお寺のお施餓鬼に役僧として呼んでいただくこともあったり、旦那寺とのご縁が薄くなっている方が「せめてお盆の時ぐらい、お坊さんにお経を読んでもらいたい。」と慈雲寺に声をかけて下さるかたが少しずつ増えていたりして、けっこう忙しくしています。

 棚経に呼んでいただいて、分厚い過去帳を読み上げたり、真新しいお位牌に向かって読経したり、それぞれの家の「思い」を感じながら供養をさせていただきます。

 私の知人の僧侶のように、朝5時半から夜の8時過ぎまで走り回る・・・というのではなく、一軒一軒のお宅で、少しお話をする余裕があるのは嬉しいことです。

 8月は原爆記念日終戦記念日などなど、僧侶として考えたり、信仰上の覚悟を新たにしたりすべきことがたくさんあります。それなのに、新聞をゆっくり読む余裕もなく、部屋に雑誌や新聞が山積みになっています。修行の深まっている僧侶なら、こういう時に平常心を忘れず、涼やかに過ごしていけるのでしょうか?

 暑さに負けて、おろおろしている自分が情けないです。

◎今日の写真は奥丹沢にある洒水の滝です。通り道に立ち寄ったのですが、思いもかけず、美しい姿にビックリしました。

 

長崎の原爆犠牲者を悼む

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 上の写真はネットで見つけた長崎の原爆の時の写真です。今日の桶狭間のように暑い日だったようですね。

 7万4000人以上の方が犠牲になったと新聞で知りました。今朝の勤行の時に、広島の犠牲者の方と共にご供養させていただきました。

 40年以上前に週刊朝日の特別号で、当時長崎にいた医師の治療日誌をそのまま写真に撮影して一冊にしたものを買ったことがあります。その医師は、運び込まれる怪我人の様子を見て、これが放射能の被害であることをただちに見抜いていたようです。彼は淡々と、しかし怒りをこめて記録をしていました。

 あの冊子はどこへしまったかしら・・・今度実家に行ったら探してみましょう。できれば復刻版を出して欲しいものです。

 私たち日本人は、原爆そして福島原発の経験者として、核や原子力の危険性について、しっかり知識を身に着けるべきでしょう。もちろん原子力のプラス面も認める必要はあるでしょうが、それを考慮してもマイナス面の方がはるかに大きいことを根拠を学んで認識すべきだと思います。

 核兵器に反対することも「体験者」だからこそ、核兵器に愚かさを言い続ける責任があると思います。戦争も核兵器も「過去のこと」ではないのですから。

 仏教徒は、いかなる理由があっても人を殺してはならないし、殺させてもいけないという「戒」を守って生きていかなければなりません。

 

 

上質の人生・・・か??

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 先日、慈雲寺のポストに「Quality Life」というタイトルの冊子が入っていました。どういう意味のタイトルか、ちょっとわかりにくい。「上質の人生」とでも訳しましょうか?

 冊子の中身は広告です。その組み合わせがなんとも興味深いものでした。表紙は外国の車がカリフォルニアのような海岸の道を走っています。もちろん車線は右側。

 最初のページは1億4000万円の邸宅。車庫は三台分とってあります。ちゃんと仏間らしき畳敷きの部屋があるのが名古屋らしい?

 次はタワーマンションベントレーロールスロイスの宣伝・・・そして最後のページは機械式の納骨堂。完全バリアフリー&庭園付き93万円より。年間維持費はたったの(!)1万2000円です。ちなみに、慈雲寺のお墓の管理費は3年間で7000円です。ま、慈雲寺はバリアフリーじゃないし、冷房もないですが・・・広々した庭園+メダカの池有りです。

 マンション、外車、そして高級感溢れる納骨堂・・・これが上質の人生の必需品ということでしょうか??車にもマンションの宣伝にも人影が一切映っていないのが、ちょっと微妙でおもしろいところです。

 納骨堂の宣伝には車いすに乗った老女とそれを押す息子夫婦、そして孫一人・・・この「上質人生」のイメージ、ちょっと怖い。

 たくさんの子供たち、孫たちに囲まれて、代々のご先祖のお墓参り・・・というイメージにはならないのでしょうか?ま、孫が多ければ、ロールスロイスよりキャンピングカーが欲しくなるかもしれませんね。ちなみに、友人が持っていたベンツのキャンピングカーは、すんばらしいお値段ですが、長距離ドライブも宿泊もとても居心地が良いものでしたよ。

 謎は、この高級冊子が、なでぜ慈雲寺のような貧乏寺に送られてきたのかということです。寺院にもれなく送っているのなら、まだ「坊主丸儲け」の伝説に踊らされている広告会社があるということでしょうか?マーケティングの能力を疑うところです。

◎今日の写真は淡路島のとある高級ホテルのテラスです。

 

8月の慈雲寺の行事のお知らせ

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 8月に入りました。名古屋周辺は「酷暑」という言葉を使いたくなるような暑さの日々が続いています。あとたっぷり二か月は・・・・青々とした稲を見ていると夏の強い日差しも必要なのだろうとは思いますし、僧侶が天気についてあれこれ言うのも・・・でも、庫裏のおんぼろエアコンが今年も何とか持ってくれることを祈るばかりです。

 さて、8月は僧侶にとっては一年で最も忙しい月です。施餓鬼やお盆の棚経などなど・・・しかし、慈雲寺はのんびりしたものです。いつもより朝早く起きて、少し境内の草引きをしたり、メダカに餌をやったり・・・今日はお月参りと新聞記者の仕事で少し動きましたが。

 慈雲寺の本堂には冷たい麦茶(十六茶)と塩分補給のタブレットを用意してあります。本堂が開いているときは、どうぞご自由にお入りになって一服なさってください。

☆8月の慈雲寺の日程です。

1)お盆のお参りについて

 「お盆の時ぐらい、お坊さんにお経を読んでもらいたい。違う宗派でもお願いできますか?」という問い合わせをいただきました。

 全ての経典はお釈迦様の仏語です。慈雲寺では、宗派にかかわらず喜んでご供養させていただきます。

 5日~12日までについては、慈雲寺にお問い合わせください。

 13日~15日は15時以降に、慈雲寺にお位牌か過去帳を持っておいでいただければ、本堂でご供養させていただきます。時間はおいでいただいた順にとさせていただきますので、お好きな時間にどうぞ。

2)8月15日夜7時半より 満月写経・写仏の会

 慈雲寺では、毎月満月の夜に写経・写仏の会を行っています。どなたでもお気軽にご参加いただけます。

 8月はちょうどお盆の送り火の夜にあたりますので、ご先祖のご供養をかねて写経なさいませんか?

 必要な道具は全て用意してあります。

3)8月25日10時より 尼僧と学ぶやさしい仏教講座

 今月のテーマ:戒名・法名は必要ですか?

 慈雲寺では、毎月、身近な話題から仏教のものの見方、考え方をご一緒に学ぶ会を行っています。「講座」という名前はついていますが、どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

 今月はご希望が多かった「戒名・法名」について、前回とは少し違った方向からお話してみたいと思います。

 

◎慈雲寺は皆なのお寺です。宗派にかかわらず、仏教にご縁を結んでいただく場になればと願っています。

 慈雲寺で行われる行事は特別な場合を除いて無料です。お寺の維持やご先祖へのご供養のために、お気持ちをご喜捨いただければ有難く存じます。

 ☎052-621-4045

◎今日の写真は淡路島のレストランから眺める瀬戸内海です。