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慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は9月18日(日曜)10時より行います。テーマは「お彼岸の迎え方」。お彼岸という日本独自の宗教行事の仏教的意義を改めて考えてみましょう。どなたでもお気軽にご参加ください。

知的好奇心の旺盛な子供は地域の宝 (Part2)

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 持論というほど深く考えているわけではありませんが、外国語の習得に関する私の基本的な考えは、「外国語の習得には、まず母国語をしっかり身に着ける。母国語で自己表現ができるように語彙も増やす」というものです。それなのに、去年の夏休みから、休みごとに「英語の早起き会」なるものをやっています。

 第一の目的は子供のうちに「お寺へ来る」という経験をして欲しいからです。これは大人の方にも、シニアの方でも同じ気持ちです。お墓参りや法事の時だけではなく、普段の生活の中に「お寺へ行く」というのを入れて欲しいと思っています。英会話教室がそのきっかけになれば・・・という気持ちなのです。

 この会を始めて、いろいろと楽しいことがありましたが、私にとって一番の発見は、「知的好奇心旺盛な子供たち」との出会いです。前回のPart1に書いた、歴史マニアのH君を始め、それぞれの子供が「考えて」いるのを見るのは、私にとってとても楽しいことです。英語を習うことが、「日本以外のところにも人が住んでいて、違う言葉を話し、違う考え方、暮らし方をしている」ということに気が付く、関心を持ってもらえるきっかけになればという気持ちが強くなってきたからです。

 知的好奇心の強い子供はまさに「地域の宝」。やがて、豊かなコミュニティ作りに大きな力になってくれるはずです。

 今年の夏に来た子供たちは、皆、自分の意思で毎朝通ってくれました。無料で行っていますが、自分たちのおこずかいからお賽銭を入れてくれる日もあります。お寺へのお賽銭はいつでもありがたいですが、子供たちの小さなお財布から供されるものは特にありがたく思えます。

 この子供たちの知的好奇心が健やかに広がっていく手伝いができるように、私も修行を続けなければと思っています。

 さて、夏休みが終わったら、今度は土日の朝、7時半から「早起き会」を続けます。中学一年生で習う程度のやさしい文章を使って英語に慣れるのが目的です。どなたでも歓迎します。

◎今日の写真はカナダ西海岸の先住民の人々の工芸作品です。

知的好奇心の旺盛な子供は地域の宝!(Part1)

 

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私が桶狭間のお寺に赴任してから二年半が過ぎようとしています。何かにつけて僧侶にあるまじき「愚図」が災いして、いろいろなことがテキパキと進んでいきません。しかし、コミュニティのさまざまな活動にお寺も積極的に参加したいという気持ちは確実に大きくなっています。

 この地域は、名古屋という大都市の中にもかかわらず観光協会から商工会議所、町内会や消防団、防災協会などなど、いろいろなコミュニティ活動がとても活発で、現実的に機能しているように感じられます。

 私が赴任して一番最初に入れていただいたのが、「桶狭間歴史保存会」です。桶狭間の戦いの歴史を中心に、地域史を研究し、ここを訪れる観光客や研究者へのボランティアガイドや講演会などを行っています。桶狭間の合戦がおこおなわれた日が近づくと、戦死者のための供養やイベントを企画するのも、この会のメンバーが中心になって活動しているようです。

 私は古代から鎌倉時代ぐらいまでの歴史には興味がありますが、南北朝以降はほとんど知りませんでした。この会のメンバーにしていただいて、少しずつ関連書を読み始めている段階です。織田信長が通った道は今も残っていますし、歴史が語りかける土地に赴任してきたのも、何か深いご縁と思えています。

 さて、この会では毎年一回、織田信長今川義元、そして彼らの周辺の人々と関連したゆかりの地を訪ねる「遠足」を行っています。昨日、私もやっと参加させてもらえました。毎年バス一台が満員!

 今回は、毎日英語の早起き会にやってくるH君も誘ってみました。彼は小学校四年生ですが、どうやらなかなかの歴史マニア。本もずいぶん読んでいるようです。

昨日の遠足には、もう一人、小学校二年生の女の子も参加していました。彼女は平安時代が好きらしい・・・

 知的好奇心の旺盛な子供は地域の宝物ですね!保存会の長老たちにH君を「将来の桶狭間歴史保存会を背負う子になりますよ」と紹介すると、みなさん喜んでくださいました。H君も、さっそく「会員になりたい!」とニコニコでした。

◎今日の写真は、カナダのバンクーバーにあるクィーン・エリザベス公園のサンクンガーデンです。サンクンは「沈んだ」という意味で、上から見下ろして楽しむユニークな作庭デザインです。

京都市最強の「パワースポット」はここか!も・・・・??

 

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このところ、『旅行読売』という月刊誌に連載のお仕事をいただいています。テーマは関西地域の「御利益散歩」。ゆったり散歩しながら、御利益のある社寺を参拝しようという記事を書いています。

 私は浄土系の僧侶ですから、お念仏第一。現世利益を強調するのはちょっとまずいかも??と思わないでもないですが、こうした社寺を廻るうちに、人間の苦しみや幸せの形というものを考えさせられています。

 今まで北米の観光地を紹介するのが主だった私にとっては、旅行ライターとして新たなチャレンジ。毎月、取材に行くのがとても楽しみです。

 今回の取材は10月初旬に発売される11月号用の取材でした。京都の寺町通りをどんどん北に上がっていって、今出川通を越えたところにある佛陀寺というお寺に、実は「平安京を護るために天皇の勅命で作られたお地蔵さま」があるというのです。しかも彫ったのは弘法大師と伝えられています。

 お地蔵さまと言えば、優しい表情の石仏さんを思い浮かべるでしょうが、佛陀寺のお地蔵さまは木像。背筋をキリリと伸ばした坐像です。表情がなんとも凛々しい!ハンサム・・・

 観光客にもほとんど知られておらず、地元の人にも「安産のお地蔵さん」として親しまれているこの菩薩さまが、実は(!)密かに都を護っているのだ・・・う~ん・・・「パワースポット」という言葉はあまり好きではありませんが、なんだか、このお地蔵さまからは不思議な「力」が発せられているような気がしました。

続きは『旅行読売』の11月号で!(笑)

◎今日の写真はカナダで撮った木です。上の方の葉の色が面白いと思いました。紅葉というのではなさそうでしたが・・・なんの木かしら?

来年こそは地蔵盆を行事に!

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 昨日(24日)は地蔵盆でした。私は東京で育ったのですが、その周辺には地蔵盆の習慣がありませんでした。しかし、父の故郷である広島の町には地蔵盆をかなり盛大にする習慣がありました。夏休みに祖母の家に長期滞在することがあって、その時に、何度か地蔵盆を経験しました。

 地蔵盆の当日は、それぞれの街角にあるお地蔵さまをその周辺に住む子供たちがきれいに飾りつけ、お供えなどをして、お地蔵さまの周辺でお菓子を食べたりしながらお守りをします。夜になっても、その日だけはお地蔵さまの周りで遊んでいられるのです。もちろん、地元の子供ではない私は仲間には入れてもらえなかったので、なんだかとてもうらやましく思ったものです。

 また、私が慈雲寺に赴任してからは、半田市常楽寺地蔵盆に参加したことがあります。子供たちが輪になって、大きな数珠を繰る数珠繰りをしていました。これもとてもたのしそうだったのです。

 ぜひ慈雲寺でも地蔵盆を行事の中に入れたいと思っていますが、なかなかうまく企画できませんでした。これも私がぐずぐずしていたせいなのですが・・・・せめて、と思ってお菓子を用意しました。お地蔵さまのところに「今日は地蔵盆ですので、お参りにいらしたお子さんにお菓子を用意しました」という張り紙をしました。どうやら、15人ほどの方がお菓子を持って帰ってくださったようです。

 来年の地蔵盆には、数珠繰りやお地蔵さまのお話しなど、ぜひ子供たちがお寺に来てくれるきっかけにしたいと思っています。

◎今日の写真はカナダのバンクーバーにあるクィーン・エリザベス公園の花壇です。日差しがとても強いように見えるでしょうが、湿度が低いので、カラリとした気持ちの良い日でした。

 

「会いたい」という気持ちが起きたときは行動が大事

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 先日亡くなった伯母のことを考えています。父はこの伯母ととても親しかったのですが、東京にいる父も歩くことが難しくなってきたので、なかなか会いにいけません。ですから、私が会いに行って様子を父に知らせてあげたいとずっと思っていました。

 伯母がなくなる、つい数日前にも母と「来月、関西に仕事とに行くのでおばちゃんに会いに行こうと思う」と話していたばかりでした。しかし、私が行動を起こすのが遅かったために、最後に会うチャンスを逃してしまったのです。

 私はもともと僧侶としては恥ずかしいほど「愚図」なので、思いはたくさんあってもなかなか行動に移せません。「部屋の掃除をしなければ・・・」と思いつつ、何か月もグダグダのままとか・・・

 しかし、仏教は「行い」が大切です。観念的なことだけでなく、お釈迦さまがお示しになった、「悪いことをひかえる、良いことをする、他の人々のためにできることをする」という教えを実行することが仏教の基本なのです。ですから、「お見舞いをしたい」と思うだけではなく、実際に会いに行くという「行為」こそが仏教徒の生き方なのです。

 たとえ寝たきりになったとしても、お念仏という「行為」はできるでしょう。人々の平穏な暮らしを願い、供養の念仏を「口で称える」のがお念仏です。

 法然上人が浄土宗の念仏は「観念の念」ではないと教えてくださっているのは、ここがポイントなのです。仏の名を口に「称える」という行動が大事です。

 人の命ははかないものです。「会いたい」という気持ちが起きたときは、まず行動しましょう!実際に会いに行けない事情があるなら(本当はなんとかやりくりして行動を起こすことはできるのでは?)手紙でもメールでも、電話でも・・・・ともかく行動を起こしましょう。

◎今日の写真はカナダのブリティシュ・コロンビア大学のキャンパスで見たバラです。

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせ。テーマは「お彼岸の迎え方」です。

 今日は8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日でした。早朝からぐんぐん気温が上昇していましたが、今月もたくさんの方々においでいただくことができました。最近倉庫の奥で発見した巨大な扇風機も大活躍。みなさんに喜んでいただけました。

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 来月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」はお彼岸の入りの直前、9月18日に行います。テーマはお彼岸の迎え方です。お彼岸は実は日本独自の宗教行事です。先祖を大切にする日本の文化が生んだ意義深い慣習だと思います。そして、その中に仏教的な教えも十分に溶け込んでいるのです。

 お彼岸の仏教的な意義を改めて考えてみましょう。

 

9月18日日曜日、10時から行います。どなたでも、お気軽にご参加ください。

◎今日の写真は京都の京極にある誓願寺の絵馬です。ここは芸事上達の祈願で有名で、絵馬も扇子の形をしています。

8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは「お地蔵さまって誰ですか?」です。慈雲寺へのアクセス

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 8月の講座は21日の日曜日、10時より行います。天気予報ではかなり暑くなりそうですが、お寺の本堂は風が通って少し楽です。しかも!倉庫を掃除していたら、巨大な扇風機を二台発見!けっこう活躍してくれそうです。

 さて、8月のテーマはお地蔵さまです。お地蔵さまは私たちにに最も身近な菩薩さまの一人ですが、どんな方なのか改めて学んでみましょう。

 慈雲寺の講座は、どなたでもお気軽にご参加ください。無料です。

 

◎公共交通での慈雲寺へのアクセス

  申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。

 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。

   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。

●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分

●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます

 

◎今日の写真は慈雲寺の庫裏玄関においでになるお地蔵さまです。ご近所の花屋さんが彫ってくださったそうです。やさしいお顔で私を迎えてくださいます。