慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は12月17日10時より行います。テーマは「廃仏毀釈とは何だったのか」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

法然房源空上人(法然上人)の弟子たち Part2

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 前回は、 法然上人の弟子たちのお話しを僧名から見てきました。法然上人は、僧侶としての正式なお名前は法然源空です。慈雲寺が属する西山浄土宗の流祖は、法然上人のもとで出家し、證空という名を授けられました。

 以来、證空は法然上人が御遷化なさる(亡くなる)まで、直弟子としておそばに仕えて教えを受け続けたのです。その後、證空は京都盆地の西側に連なる西山の中腹にある三鈷寺に住しながら、法然上人の教えを広めていったのです。そのため、人々は「西山の上人」(にしやまのしょうにん)とか「西山上人」(せいざんしょうにん)を呼びならわすようになりました。

 そのため、法然上人の「浄土宗」の中で、西山上人の弟子たちは西山義(せいざんぎ)と呼ばれるようになり、西山派を形成してきたのです。

 Part1で書いたように、現在「浄土宗」として知られる、知恩院を総本山とする宗派は、法然上人の直弟子聖光房弁長上人からの教えを受け継いできた、浄土宗の鎮西派です。

  鎮西派は九州を中心に教線を広げ、西山派は京都を中心に和歌山などに教線を広げていきました。西山派は宇都宮の領主と深い縁があったので、関東にも深く根を下ろしました。

 しかし、江戸中期になって、徳川幕府は浄土宗系各派の統合を強制的に進め、尾張三河より東の西山派のお寺は、どんどん鎮西派に吸収されていったのです。しかし、浄土宗の中にあっても、西山派は独自性を保ち続け、ついに明治になって鎮西派が主流だった「浄土宗」から独立しました。

◎今日の写真は紀伊勝浦の海岸に打ち寄せられた貝殻です。

 

法然房源空上人(法然上人)の弟子たち Part1

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 日本にお念仏の教えを確立した 法然源空上人(法然上人)には、たくさんの優れたお弟子がいらっしゃいました。しかし、現在まで続いているのは三人の系統のみなのです。一つは親鸞聖人から始まる浄土真宗です。もう一つが聖光房弁長上人から始まる浄土宗の鎮西派と呼ばれる系統です。

 そして三つめは善慧房證空上人です。證空上人から続く教えの系統は浄土宗の西山派と呼ばれてきました。慈雲寺はこの浄土宗西山派に属しています。西山派は今、西山浄土宗浄土宗西山禅林寺派浄土宗西山深草派の三派に分かれていて、慈雲寺は西山浄土宗のお寺です。

 このブログで、法然上人について書くときは、いつも法然源空上人(法然上人)というふうに表記しています。これは、法然上人の僧侶としての正式な名前は法然源空ですから、歴史的な記述などでは「源空」と表記するのが適切だと思うからです。もちろん、「法然上人」という表記はすでに広く行き渡っていますから、仕方がないと思うのですが・・・・私は「源空」という名前に特別な気持ちがあるのです。

 僧侶は、出家して誰かの弟子になると、師僧の名前から一文字をもらって僧侶の名とするのです。法然上人も、叡空上人の弟子となって、「空」の字を受け継いで「源空」となりました。そして、源空上人の弟子も「空」の字を受け継いできました。

 親鸞上人も弁長上人も、もともと天台宗の僧侶として研鑽を積んだ後、源空上人の弟子になりました。親鸞上人は、法然上人の弟子になったとき、「綽空」の名を受けています。

 このお二方と違い、證空上人は、僧侶として出家した最初の師僧から源空上人でした。そして、源空上人が亡くなるまでの二十三年間、常におそばに仕えていました。弁長上人も親鸞上人も、非常に優れた方ですが、源空上人から直接教えを受ける機会はそれほど長い間ではないのです。もちろん、優れた方々ですから、時間の長さだけが問題ではないでしょう。しかし、源空上人の思想が最も円熟した晩年に、直接教えを受け続けたのが證空上人だということは重要だと考えます。(つづく)

◎今日の写真は和歌山県那智湾の風景です。那智湾には、美しい岩礁がたくさんあります。

 

「善」には喜びが伴う

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 裏庭に菊の花がたくさん咲き、山茶花も咲き始めました。毎日嬉しいことがたくさんあります。寒いのは、ちょっと哀しいけれど、むし暑いよりずっと良い。

 人生を楽しい、嬉しい、喜ばしいことで満たすには、どうしたら良いでしょうか?お金がたくさんあれば良いのかな?お金の力を否定するつもりはありませんが、もっと即効性の高い方法があります。

 善いことをすれば良いのです。お釈迦様はこう言っておられます。

「善いことをした人は、この世で喜び

来世で喜び、二つの世で喜ぶ。

自分の行為の清らかなことを見て

彼は喜び、彼は楽しむ」(法句経より)

 善行には喜びが伴うという教えです。善いこととは、利他の行、すなわち他の人が少しでも苦しみ少なく生きるために自分のできることをすることです。思いやりのある行動、言葉、優しい表情や笑顔を向けることも、もちろん「善き行い」です。

 善き行いをすれば、私たちの命は輝き、人生は喜びに満ちてきます。極楽の喜びを生きているうちに体験できるのです。

◎花を育てるのも大きな喜びですね。自分だけではなく、たくさんの人たちを楽しませてあげましょう。今日の写真は、昨年、郡上八幡で見た大輪の菊です。

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは「廃仏毀釈」についてです。

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 今日は、11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日でした。暖房も駐車場もろくにない慈雲寺に、たくさんの方がいらしてくださって、本当にありがたく思いました。

 今回のテーマは「神仏習合」だったのですが、テーマが大きすぎて、うまく説明できませんでした。もっと私自身の理解を深めないと、なかなか皆さんに説明するのは難しい・・・・反省です。

 それにもかかわらず!来月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、「廃仏毀釈」にチャレンジします。神仏習合についてお話ししたら、やはり次は廃仏毀釈でしょう・・・しかし手ごわいテーマです。

 たった150年足らず前に、日本では世界の宗教史の中でも特筆すべき大宗教改革が行われました。多くの寺が破壊され、仏像や仏典が焼き払われ、僧侶が還俗させられたのです。

 いったいなぜ、そのようなことが起き、その影響はどういうものだったのでしょう?

それほど昔の話ではないのに、廃仏毀釈の研究はあまり進んではいないのです。

 私にも難しいテーマですが、一か月、しっかり復習して、皆さまにお伝えできればと思っています。

 12月17日日曜日、10時より行います。どなたでもお気軽にご参加ください。

慈雲寺への公共交通アクセス

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 先ほど、初めての方からお電話があり、明日(11月19日)の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」においで下さるとのことでした。駐車場について聞かれたのですが、申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。

 有松インターを降りたところに、有松ジャンボリーという大きなショッピングモールがあり、そこならしばらく駐車できます。そこからお寺までは、歩いて7分ほどです。

 バス停からは徒歩3分ほどですので、公共交通をご利用ください。バスの本数があまりありませんので、下記の情報をご参照ください。

 19日のお話しのテーマは、日本人の宗教文化の根底に流れる「神仏習合」についての基本を御一緒に学んでいきましょう。どなたでもお気軽にご参加ください。

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

 

不思議なご縁で慈雲寺に

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 11月19日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」で、神仏習合のお話しをしようと思っています。私は以前から神仏習合から、神仏分離廃仏毀釈へとなだれ込んでいくプロセスに深い興味を持っています。日本が幕末から明治にかけて体験した世界史上でも珍しい宗教弾圧のことは、もっと知られて良いと思うのですが・・・

 今朝は、廃仏毀釈についてアメリカ人の学者が研究した論文を読んでいたのですが、なんとそこに、私の許婚だった方の高祖父に当たる方の名前が出ていたのです。家系図を見せてもらったことがありますし、研究対象になっている藩の重役だったことも聞いていたので、同一人物と思われます(かなり珍しい名前なので)。その高祖父の方は、なんと、当時、日本で最も激しく廃仏毀釈の政策を実施した方だったのです。

 私が婚約をしていたころは、相手のご家庭の宗教的な背景など、考えてみなかったのですが、当時の婚約者は後に儒教思想の研究者になりましたから、その方は儒家の御家柄だったのかもしれませんね。

 その方と結婚していたら、今、こうして僧侶でいることはほぼ100%なかったでしょう。不思議な気持ちです。

 縁が結ばれたり、離れたりするのは世の常です。私たちが背負っている業の働きというものは、なかなか予測ができないし、不思議としか言いようがありません。しかし、自分で作った業の結果は自分で引き受けるしかないというのが仏教の考え方です。良い行いには良い結果、悪い行いには悪い結果が業となって積み重なっていくのです。

 まあ、許婚の方と結婚できなかったのは悲しいことではありますが、それがなかったら、こうして慈雲寺に赴任して、阿弥陀様の御傍に仕える生活もなかったと思うと、結果的には、「ああ・・・これで良い、これで良い」と思えるのです。

 さて、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」に興味を持ってくださった方は、19日、10時から始めます。どなたでもお気軽にご参加ください。

◎今日の写真は去年郡上八幡で出会った紅葉です。

11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は11月19日に行います。テーマは「神仏習合」です。

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神仏習合」とは、仏教と日本古来からのカミへの信仰が独特の姿で共存した宗教思想です。仏教はインドから各地へ伝播するにしたがって、それぞれの土地の宗教とユニークな共存や習合をしてきました。日本の神仏習合はその流れの中に発生し、発達してきたものでです。カミを仏の化身ととらえる信仰は、神仏分離廃仏毀釈などの明治政府の宗教政策により大きな打撃を受けましたが、決して消えてしまったわけではなく、現代にも生き生きと伝わっています。

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、この神仏習合をテーマにご一緒に学んでみましょう。

11月19日(日曜)10時より。どなたでもお気軽にご参加ください。

慈雲寺での宗教的な行事は全て無料ですが、仏さまへの御供養やお寺の維持のために、お気持ちを御喜捨いただければ幸いです。

 

◎慈雲寺への交通アクセス


 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

◎今日の写真は京都の龍谷ミュージアムの中庭の様子です。