慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、6月23日(日)10時より行います。テーマは「お経とは何なのでしょう?」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせと慈雲寺へのアクセス

f:id:jiunji:20190617225441j:plain  上の写真に写っているのは、浄土系の宗派で重要視されている「浄土三部経」と呼ばれる経巻です。

 お経とはいったい何なのでしょう?

 宗教には「聖典」が欠かせませんが、キリスト教の聖書やイスラム教のコーランと、仏教の経典は大きな違いがあります。仏教の経典の歴史を振り返りながら、お経とは何かを改めてご一緒に考えてみましょう。

 読経や写経にどのような功徳があるのかということもお話します。

 慈雲寺の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は講座という名前はついていますが、どなたでもお気軽にご参加いただけます。

6月は6月23日(日曜)10時より行います。どなたでも歓迎いたします。

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。近くの有松ジャンボリーSCに大きな駐車場があり、無料で駐車できます。そこからお寺まで、北へ徒歩5分。
 ★鉄道、バスのアクセス
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分に鳴子北駅からバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約50分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発と10時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません

 

満月写経・写仏の会のお誘い

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 上の写真はネットの無料画像からおかりしました。京都のお寺でしょうか?

 天気予報によれば、明日の名古屋は良いお天気のようです。慈雲寺には五重塔はありませんが、本堂の縁側からきっと綺麗なお月さまが見えることでしょう。

 慈雲寺では、毎月、満月の夜にお月見を兼ねた写経・写仏の会を行っています。

今月は6月17日夜7時半より行います。どなたでもお気軽に写経・写仏を体験していただけます。

 『般若心経』をご一緒に読誦し、毎月少しずつ心経の内容についても学んでいきます。読経は7時半から始めますが、それより前にいらしてゆっくり写経をされても結構ですし、7時半に間に合わなくても大丈夫です。

 必要な道具は全てご用意します。字の上手下手などを気にする必要はありません。初めての方でも大丈夫です。

 お経は仏様のお言葉です。穏やかな心で仏語に向き合うのが写経の目的です。無理に心経の全てを写す必要はありません。「今日はここまで・・・」と筆をおいて、お茶を飲みながらお月見をするのもおすすめです。

 慈雲寺の住所は名古屋市緑区桶狭間上の山725番地です。

證空と道元という兄弟 Part2

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 上の家紋は、「久我竜胆」と呼ばれているもので、村上源氏の総本家の家紋として知られています。

 実は、この久我竜胆は、曹洞宗でも浄土宗西山派でも宗門の紋として使われています。これは、曹洞宗を開いた道元禅師(以下道元)も、浄土宗西山派の流祖證空上人(以下證空)も、ともに久我道親を親とする「兄弟」だからです。

 久我道親は久安5年(1149)に村上源氏嫡流として生まれました。その後、高倉天皇を始め、源平の力のせめぎあいの中で、何代もの天皇の側近として内大臣まで登り、朝廷で活躍(暗躍?)した人物です。

 證空は、治承元年(1177)に源親季の子として生まれました。親季は、通親の一門の一人だったという以外は、ほとんど何も明らかではありません。

 證空は幼少の時に、一門の最有力者であった通親の「猶子」となったと言われています。猶子とは「なほ子のごとし」、つまり、まるで実の子のようなという意味です。養子よりも緩い関係と説明されることもありますが、養子とほぼ同じように遺産相続にもかかわることも多かったようです。

 当時の公家や武士たちの間では、一門の中の優秀な人材との関係を「養子」という形で強化し、その人物を政治的な「駒」として使って勢力範囲を広げるというようなことがしばしば行われていたようです。

 しかし、元服を迎えようとしていた證空は宮廷政治家になることを嫌い、出家を望んだといいます。それも、当時の仏教界の「出世の道」であった比叡山へ行くのではなく、法然源空(以下法然)の弟子になろうとしたのです。当時の法然は、比叡山を降りて16年、専修念仏の信者も増え、九条兼実などの有力貴族の帰依を受けたりはしていましたが、実際には隠遁僧のままの暮らしを続けていました。

 政治的な「駒」としては、一門こぞって反対されても仕方のない状況でした。

 しかし、證空は意志を代えることなく法然の元で出家しました。それから師僧の法然が入滅するまでの23年間。證空は、師に最も近い弟子として修学を続けました。法然の最も円熟した思想を直接受け継ぐことができたと言って良いでしょう。(続く)

 

 

証空と道元という兄弟 Part1

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 先日、曹洞宗の本山である総持寺で数日を過ごすという、素晴らしい体験をさせていただきました。総持寺の僧侶の方々とお話する機会もあったのですが、「御存じかとは思いますが、道元さまと、うちの宗派の流祖証空さまは、兄弟なんですよぉ。」と聞いてみても、誰一人、道元さまの兄弟のことはご存知ありませんでした。証空さま、そんなに無名???まあ、うちは弱小宗派ですからねぇ。けっこうトホホ・・・

 まあ、僧侶はその出自がどうとか、兄弟がどうとかいうことはあまり関係がないので、高名な僧侶でも家族関係があいまいな方はすくなくありません。だから、兄弟といっても知らなくても別に問題はないのですが、この二人の信仰、思想の違いがあまりに鮮やかなので、私はとても興味があるのです。

 これから数回にわたって、この兄弟について書いていきたいと思います。

法然と証空(証空のショウは旧字を使うのが望ましい)

 日本にお念以下証空)仏の信仰を確立したのは、法然源空上人(法然上人:以下法然)です。善慧坊証空上人(は、法然のもとで出家し、法然が遷化するまで23年間にわたって師僧の直近に使えた高弟です。

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法然上人の御本廟:西山浄土宗総本山光明寺

 法然には優れた弟子がたくさんいましたが、現在まで続いているのは、三つの流れだけです。一つは弁長上人(以下弁長)から始まっている浄土宗鎮西派(現在の浄土宗)、親鸞聖人(以下親鸞)から始まっている浄土真宗。そして証空から始まっている浄土宗西山派(現在の浄土宗西山三派。慈雲寺はこのうちの一つ西山浄土宗に属しています。)

 弁長も親鸞も、もちろん非常に優れたお弟子でしたが、もともと比叡山で修行した方々で、法然の教えを直接受けた期間は10年に満たないものでした。証空は最初から法然もとで出家し、法然の最も円熟した思想を直接教えられたという、とても恵まれた方だったと言って良いでしょう。

 証空は理論的に思考を組み立てるのが得意だったようで、仏典による典故に細かくこだわった人です。そのうえで、徹底的な他力思想にたどりついたところが、とても興味深く私には思えます。(つづく)

◎今日の写真は、大阪府立陶磁器博物館で見た双子の壺です。一見そっくりでも、実は全く違うというのが、証空と道元の兄弟のようです。

 

証空と道元という兄弟 Part1

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 先日、曹洞宗の本山である総持寺で数日を過ごすという、素晴らしい体験をさせていただきました。総持寺の僧侶の方々とお話する機会もあったのですが、「御存じかとは思いますが、道元さまと、うちの宗派の流祖証空さまは、兄弟なんですよぉ。」と聞いてみても、誰一人、道元さまの兄弟のことはご存知ありませんでした。証空さま、そんなに無名???まあ、うちは弱小宗派ですからねぇ。けっこうトホホ・・・

 まあ、僧侶はその出自がどうとか、兄弟がどうとかいうことはあまり関係がないので、高名な僧侶でも家族関係があいまいな方はすくなくありません。だから、兄弟といっても知らなくても別に問題はないのですが、この二人の信仰、思想の違いがあまりに鮮やかなので、私はとても興味があるのです。

 これから数回にわたって、この兄弟について書いていきたいと思います。

法然と証空(証空のショウは旧字を使うのが望ましい)

 日本にお念以下証空)仏の信仰を確立したのは、法然源空上人(法然上人:以下法然)です。善慧坊証空上人(は、法然のもとで出家し、法然が遷化するまで23年間にわたって師僧の直近に使えた高弟です。

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法然上人の御本廟:西山浄土宗総本山光明寺

 法然には優れた弟子がたくさんいましたが、現在まで続いているのは、三つの流れだけです。一つは弁長上人(以下弁長)から始まっている浄土宗鎮西派(現在の浄土宗)、親鸞聖人(以下親鸞)から始まっている浄土真宗。そして証空から始まっている浄土宗西山派(現在の浄土宗西山三派。慈雲寺はこのうちの一つ西山浄土宗に属しています。)

 弁長も親鸞も、もちろん非常に優れたお弟子でしたが、もともと比叡山で修行した方々で、法然の教えを直接受けた期間は10年に満たないものでした。証空は最初から法然もとで出家し、法然の最も円熟した思想を直接教えられたという、とても恵まれた方だったと言って良いでしょう。

 証空は理論的に思考を組み立てるのが得意だったようで、仏典による典故に細かくこだわった人です。そのうえで、徹底的な他力思想にたどりついたところが、とても興味深く私には思えます。(つづく)

◎今日の写真は、大阪府立陶磁器博物館で見た双子の壺です。一見そっくりでも、実は全く違うというのが、証空と道元の兄弟のようです。

 

お月参りの良さをお伝えするには?

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 慈雲寺には伝統的な意味での「檀家」はありません。境内に墓地もありますが、ほとんどの家は、他のお寺の檀家さんです。しかし、「村の庵主さん」の習わしから、大きなお寺の代役として、さまざまなお宅に月参りに行く習慣が長い間続きていました。

 今は、お月参りを頼んで下さる家もそれほど多くはありません。もちろん、月参りが多ければ、ありがたいことではありますが、私は「それほど多くない」という現状も悪くはないと感じています。それぞれのお宅で、読経の後にゆっくりお話する時間が持てるからです。

 月に一度とは言え、家の奥にある仏間まで「他人」を招きいれるのですから、それなりの準備も必要ですし、その家の方にはいろいろな面で負担も大きい。それでも、僧侶を招いて月参りをして欲しい・・・という気持ちになっていただくには、僧侶の側の心構えというものが大切になってくるでしょう。

 あの和尚さんの読経を聴くと心が落ち着く・・・とか、あの庵主さんの笑顔を見ると楽しくなる・・・ご先祖を大切にする気持ちが元気につながる・・・・などなど、「お月参りの功徳」というのを受け取ってもらえるかどうかがポイントということになりそうです。

 これも僧侶の資質の問題ですね・・・この和尚さんに会いたいと思っていただけるように精進しなければ・・・

 私の資質はひとまずおいておいて、お月参りは良いものですよ。月に一度でも、仏壇を整え、仏間をきれいにして僧侶を迎える。その僧侶に、日ごろ心にかかっていることを相談する。貴方の思いに寄り添い、一緒に考え、ともに悩んでくれる僧侶に出会えたら、本当に幸せですね。

 毎月では負担が大きいなら、祥月命日やお彼岸、お盆などだけでも良いでしょう。お彼岸やお盆の時は、お参りが集中しますので、日時を少しずらして、ゆっくり読経していただくのがお勧めです。

 家に招くのが負担であったり、家に仏壇がないなどの場合は、お寺と相談してみてください。戒名を書いたものを持参してお経をあげていただくことも可能です。法事ではなく「祥月命日の読経をお願いしたい。」などと相談すると良いでしょう。

 過去帳を持参して、お寺で毎月読経してもらうことも可能です。

 慈雲寺では、宗派にかかわらず、このような読経のご相談に応じます。お経は、全てお釈迦様のお言葉ですから・・・・

◎今日の写真はカナダの西海岸で見たトーテムポールです。

  

 

 

6月の慈雲寺

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 上の写真は、去年の初夏、京都市内の小さな路地で見た葡萄です。もう小さな実がなっていました。今年もどうなっているのか見に行きたい気がします。

 

 日に日に夏らしくなってきました。慈雲寺の本堂には冷たい麦茶と塩分補給のタブレットを用意してありますので、散歩の途中などでも遠慮なく一休みしていってください。

 さて、6月の慈雲寺の行事のお知らせです。

1)6月17日夜7時半より 満月写経・写仏の会

 慈雲寺では、毎月満月の夜にお月見を兼ねた写経と写仏の会を行っています。どなたでもお気軽に写経を体験していただけるよう、道具も全て用意してあります。

 7時半から、皆なでご一緒に『般若心経』の読経を行います。その後、毎月少しずつ心経の内容についても学んでいきます。

 早めにいらして、ゆっくり写経して下さってもよろしいですし、夕食が終わってからゆっくりおいでになってもかまいません。

 

2)6月23日10時より 尼僧と学ぶやさしい仏教講座

 慈雲寺では、毎月、身近な話題から「仏教というものの見方、考え方」の基礎をご一緒に学ぶ会を行っています。「講座」というタイトルはついていますが、堅苦しいものではなく、どなたでもお気軽にご参加いただけます。

 今月のテーマは「お経って何?」です。仏教の経典の数は膨大なものになりますが、全ては「私はお釈迦様がこうおっしゃったのを聞きました」という言葉で始まっています。いったい、仏教の経典はどのようにして生まれたのでしょう?そして、各宗派で違うお経を読むのはなぜでしょう?経典の成立の歴史を振り返り、他の宗教の聖典との違いなどもご一緒に学んでみましょう。

 

3)毎週土曜・日曜の朝7時半より 英会話早起き会

 週末の朝、少し早起きして英会話に親しんでみませんか?NHKの基礎英語1をテキストに使っています。(テキストは慈雲寺で購入できます)

 小学生からシニアの方までどなたでも歓迎します。

 

◎慈雲寺で行われる行事は原則として無料ですが、お寺の維持や仏様・ご先祖のご供養のため、お気持ちをご喜捨いただければ幸いです。

◎慈雲寺は皆さんのお寺です。宗派にかかわらず、仏事や法事のご相談に応じます。また、仏壇やお墓での読経などもご相談ください。

 また、日常のお悩み事なども、お気軽にご相談ください。ご一緒に心穏やかに暮らす道を探していきましょう。

◎出家を考えている女性の方のご相談にも応じます。