慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、8月26日(日)10時より行います。テーマは「幽霊と仏教」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は8月26日(日)に行います。テーマは「幽霊と仏教」です。

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 「幽霊を見たことがありますか?」

 慈雲寺に赴任してから、何度もこんな質問を受けました。お寺や墓地に幽霊はつきもの(????)なのでしょうか。

 「私は霊が見えるんです。」となぜか少し自慢げに話す人もいます。

 また、東北で行われた宗教学者の調査では、東日本大震災の被災地で「亡くなった人が生前の姿で現れた」という体験報告がたくさん集められてもいます。

 仏教では、「幽霊」をどう考えているのでしょう?御一緒に考えてみましょう。

8月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は8月26日(日)10時より行います。予約などは不要です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

 慈雲寺で行われる宗教行事はすべて無料です。お寺の維持や仏さま、ご先祖さまの御供養に、お気持ちを御喜捨いただければ幸いです。

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。近くの有松ジャンボリーSCに大きな駐車場があり、無料で駐車できます。そこからお寺まで、北へ徒歩5分。
★鉄道、バスのアクセス
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●地下鉄徳重駅からも郷前に停まるバスがあります。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません

従弟のいる幸せ

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 先日、お盆のお参りにAさんのお宅に伺いました。すると、Aさんのお孫さんや曾孫さんたち、中学生から赤ちゃんまで10人ほどの子供たちが仏間に集まってきました。なんだかとても楽しそう。読経の間はおとなしく、みなニコニコしている様子です。

 このお子さんたちを見ていたら、私も従弟に会いたくなりました。母方の叔父や叔母はとても仲が良く、みな東京に住んでいたので、私たち従弟も、まるで大家族の兄弟のように育ちました。一緒に海に行ったり、スキーに行ったり・・・今も、東京に住んでいる従弟が、一人暮らしの私の母の様子を時々見に行ってくれたりします。

 父方の従弟たちは、関西に住んでいたので、それほど交流はありませんでしたが、夏休みには父の田舎に住んでいた祖母のところに集まるのが習慣になっていて、夏休みの思い出はたくさんあります。

 その従妹たちも、進学や就職、結婚などで、昔ほど頻繁に会うことはなくなりました。しかし、最近は葬儀や法事で会うことが多くなり、また交流が復活しつつあります。

 従弟は、疎遠になっていた友人との再会より、ずっと気軽に時間のへだたりを越えられます。それが親戚ということかもしれません。

 もちろん、いとこ同士のお付き合いは、それぞれの親同士の関係、親と祖父母との関係に大きく影響されるでしょうから、一概には言えないでしょう。

 しかし、私は人生の晩年にさしかかり、日本に戻ってきたことで、従弟や叔父伯母との交流が復活したことをとても嬉しく思っています。

 葬儀や法事の功徳の一つといっても良いかもしれませんね。

◎今日の写真は、エクアドルで見た花です。

路に挟まって進退窮まる高級車!

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 慈雲寺は名古屋市内に位置していますが、今も「信長がここを通って桶狭間を襲撃した!」なんて路が残っているのを始め、あちこちに農道がそのまま生活道路になっているような狭い路があります。

 慈雲寺の裏手の路もその一つ。特に道幅が狭く、途中に小川にかかる橋まであって、小型車でも通行は無理。本来なら、「車両通行できません」という看板を掲げるべきでしょう。でも、それは誰がやるべきことなのでしょう???町内会長さんに相談か?

 周辺の住民は、この路の狭さを良く知っているし、住民以外が通るような路でもないので、サインは不要と思われていたのかもしれません。南側も北側の入り口も、とても狭いので、車が入ろうと思うはずない・・・というような路です。

 ところが!先ほど、県警の警察官の方がいらして「車が裏手の路に挟まって動けなくなってしまい・・・」う~ん・・・慈雲寺の裏手のコンクリート土留めがほんの少し削られてしまったようです。う~ん・・・なぜこんな奥まで無理やり入ってきたのか?

 小型ですが、有名な高級外車です。三人も警察官が来ていました。別にけが人も大きな破損もないようなのに・・・

 「挟まって動けません。」って警察に電話したのかなぁ・・・運転手の人。

 仏教では、「己を知る」「足るを知る」ということを重視します。己の力量や向き不向き、努力の仕方などを自惚れも、過小評価もせずに、冷静に把握することが求められているのです。そして、「知足」つまり「これで足りる、十分だ」という見極めがきちんとできるようになることも修行の一つなのです。

 今日の運転手の人は自分の車の車幅と道幅も見極めをつけることができず、ずるずると前に進んで、進退窮まってしまったのですね。

 警察官が来てから2時間。車はまだそのままです。

 

10年前に書いたハワイの記事発見!

 

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 私は25年前から旅行ライターの仕事で糊口をしのいでいます。世間に名前が知られるようなものはありませんが、それほど苦労せずに、なんとか飢え死にしない程度の仕事はいただけていて、ライターとしてはとても幸せな状況です。

 旅行ガイド本は7冊出版していただき、そこそこ売れたのですが、ガイド本は再版されない限りは一年で本屋から消えてしまいます。ましてや雑誌に書いた記事や、観光局などの出版物は、すぐに「この世」から消えてしまうのです。それは哀しいことではありますが、もともと旅行ライターの書くものは「芸術」ではなく「情報」ですから仕方がないのです。

 さて、今日は朝からとても涼しい風が吹き、お盆で少々疲れた体をノンビリ休めながらインターネットであちこちの記事を眺めていました。その時、何の気なしに「宮田麻未、ハワイ」で検索してみると・・・10年前に書いた記事がネット上に生き続けていました。ビックリ!

 この記事はハワイが州に昇格して50周年の記念イベントの一つとしてハワイ観光局が行った、「日本人観光客を呼び戻せ」キャンペーンの一つでした。当時のハワイは「沖縄がライバル」というほど、日本人観光客のハワイ離れに危機感をいだいており、いくつかのてこ入れ策を行っていました。

 当時私はトラベルビジョンという旅行業界の専門誌(インターネット版)に、時々記事を書かせていただいていました。この時は、旅行業界の方々のために、改めて「観光」の側面からハワイの歴史を眺めなおし、今後のツアー企画の参考や、お客様にハワイ旅行を勧めるときのネタにしてもらおうという意図で書いたものです。

 5回に分けた長文の記事で、読み返してみると、なんだか大学の観光科の学生の卒論みたいな感じです。でも、けっこう頑張って書いた記事が、こうしてネットの世界に生きていたことが、なんだか嬉しく思いました。

 ハワイに興味がある方は、よろしければ覗いてみてください。

www.travelvision.co.jp/hawaii/2009/anniversary/1.html

 私はハワイへは、この記事を書くまで行ったことがありませんでした。なんだか、行きそびれたというか、「いまさら」という感じもあったのです。しかし、この記事がきっかけになって、この年と翌年、何度もハワイへ行く仕事が入るという不思議な体験をしました。

◎今日の写真は、インターネットの無料画像からお借りしたダイヤモンドヘッドの風景です。

今日は送り火の日

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 今、外出から戻ったら、墓地にどなたかお参りに見えているようです。今日は京都の大文字焼きの日。お盆の送り火です。16日には、お墓にもう一度お参りして、「急がずにゆっくり帰ってくださいね。」と祈るしきたりです。

 迎える時は、きゅうりの馬にのって「早く帰ってきて」と願い、送るときは「なすの牛にのって、ゆっくり極楽へ戻って下さい」という気持ちをこめる・・・仏教学的には、極楽へ迎え取られた人は、すべて神通力がつきますから、いつでも何処へでも思いのままに行くことができます。煙をたかなくても、ちゃんと思いのある人に寄り添ってくれるのです。しかし、お盆という慣習をきっかけにして、馬と牛のような思いをこめる・・・大切にしたい習慣だと思います。

 今年は、お盆の間に棚経や墓経を頼んでくださるお宅が増えました。「棚経を受けて下さると知らなかった。」という声もききましたので、来年は事前にもっとお知らせをしようと思っています。

 お墓やご自宅の仏壇での読経は、お盆やお彼岸などの他、祥月命日などをきっかけとして僧侶をお招きすると良いでしょう。しかし、実は「思い立った時がベスト」なのです。しばらく、仏壇前で読経してもらっていないなぁ・・・と気になったら、菩提寺にお願いしてみるのがお勧めです。

 なお、慈雲寺では、どなたの御供養でもご相談に応じさせてていただきますので、お気軽にご連絡くださいませ。

◎今日の写真は、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるサーモン氷河の周辺の雪渓から流れ出た水で生まれた小さな滝です。

棚経にうかがって気が付いたこと

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 朝からお盆の棚経に出かけました。慈雲寺はやや特殊なお寺で、昔からの意味での「檀家」のないお寺です。戦後、墓地を少し造成しましたが、墓地に入って下さっている家の多くは、他のお寺の檀家さんです。しかし、最近は少しずつ棚経を頼んで下さるお宅も増えています。ありがたいことです。

 とはいえ、お盆の最中にこんなにノンビリしているお寺も少ないでしょうが・・・

 さて、その少ない棚経の経験から、気が付いたことが幾つかあります。宗派やお寺によって慣習は違うでしょうから、どのご家庭にもあてはまるとは思えませんが、参考にしていただけたらと思い、書きだしてみることにします。

1)お位牌は僧侶から見やすいように前に出してはいかがでしょう?

たくさんのお檀家さんを回る僧侶は、「○○家」とひとまとめにして回向するだけかもしれませんが、私は戒名が見えるなら、全てのお位牌を読ませていただいています。

 お位牌が多いときや、年月がたって字が見にくくなっているならば、菩提寺の和尚様に過去帳を作っていただくようにお願いするのがおすすめです。

 もし、それが難しいなら、戒名を書いたリスト(できればフリガナ付き)を作っておくと、個別の御供養をたのみやすいと思います。

2)木魚のバイを新調してみませんか?

木魚を叩くバチのようなものを「バイ」と呼びます。このバイが木魚の音の決め手です。古くなって、木魚に当たる部分が破損していたり、軸が曲がっていると良い音がでません。仏具屋さんへ行けば、比較的安価で販売されています。少々高いですが、シリコン製のものがベストです。

3)冷たいお絞りがありがたい

 忙しいお寺では、「お茶やお菓子は不要」と事前にお知らせがある所も多いようです。お茶をいただく時間もないというわけですね。(私はゆっくりお茶をいただき、少しお話しするのも棚経の楽しみですが・・・・)

 お茶をいただく余裕がないとしても、冷たいお絞りはありがたいです。本当は汗だくになっている顔や首筋を拭きたい・・・でも、そんなはしたないことはできませんし...

と思っていたら、あるお宅で、大判の使い捨ておしぼり(レストランなどで出てくるような大きなもの)を冷蔵庫で冷やして出してくださいました。「どうぞ、遠慮なく汗をぬぐってください。」と言っていただいて、本当に嬉しかった。生き返りました。

4)お茶は麦茶がベスト

 3)の続きです。「お茶はなし」というのが決まりなお寺は別ですが、やはりお茶ぐらいは接待させていただきたい・・・というありがたいお気持ちの方も少なくありません。水だしの美味しい緑茶・・・は私の大好物ですが、お勧めは麦茶です。

 カフェインの入った緑茶は、利尿作用があり、少々やっかいです。麦茶は汗で不足しがちなミネラル分もあり、熱中症の予防にも効果的とか。

5)お布施の袋には氏名を書いていただけるとありがたいです。

 お預かりするお布施の袋には、「山田家」とか「田中家」とか家名だけが書かれていることが少なくありません。全てのお宅に伺ったことを確認するためや、帳簿の整理などにも大切なことですので、ぜひ「山田太郎」とか「田中一郎」とか、フルネームで書いていただけるとありがたいです。

6)経机の上には、できるだけ物を置かない。

 お仏壇の前に置く小さな机のことを「経机」と言います。文字通り、お経巻を置くための机です。棚経の時に、お経巻を広げる僧侶は少ないでしょうが(私は必ず経本を開きます)、経机の上に置くものは極力少なくしましょう。おリンだけというのがベストですが、香炉や燭台を置いても良いでしょう。

 しかし、お線香や蝋燭の箱は、経机から降ろし、別の小箱に整理しておくとすっきりします。

7)蝋燭の灯りを消す、「ロウソク消し」が便利です。

 ロウソクに灯りを灯してから読経を始めるのですが、終わってからの火の始末がとても大事です。私は心配なので、自分でロウソクの火を消すことにしています。しかし、多くのお宅にはロウソク消し(炎の上にかぶせて空気を遮断するもの)がありません。そんな時は、「エイや!」と心の中で気合を入れてロウソクの芯を指でつまんで消してしまいます。

 ロウソク消しは100均でも売っていますので、ぜひご用意いただけると嬉しいです。ロウソク消しの用の小さな団扇も可愛らしいです。

◎今日の写真は、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるサーモン氷河の周辺にある雪渓です。

 

雷雨と共に、ご先祖様がご帰郷

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 8月12日は迎え火をたいて、ご先祖さまが故郷にお帰りになるのを出迎える日です。ま、細かいことを言えば、本来のお盆は旧暦の7月12日からですから、新暦に直すと、今年は8月22日からのはずです。太陰暦太陽暦がだいたい一か月違いだから、8月12日から・・・というのは、生きている人の勝手な都合というわけです。

 しかし、浄土教の教えからすれば、お浄土に行った方々は、皆、神通力がありますから、私たちの思いに応えて、いつでも私たちに寄り添ってくださいます。煙をたかなくても、キュウリの馬がなくても戻ってこられるのですね。

 でも、私は「お盆」というきっかけで、お墓を掃除し、家族みんなでおお寺参りして下さる方々をとてもありがたく、うれしく思っています。今日は、本堂でお茶を飲みながら一服して下さる方も多く、これも住職として嬉しい光景です。

 そして、午後になったら、雷!激しい雨も一時降って、また境内の緑が一挙に鮮やかになりました。きゅうりの馬に乗って帰ってくるご先祖も良いですが、カミナリ雲に乗って急接近してくるご先祖も嬉しいですね。

◎今日の写真は昨日に続き、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるサーモン氷河です。雄大な氷河の様子をすぐ近くで眺めることができます。