慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

5月の慈雲寺の行事のご案内

 何の世話もしないのに、雑草の攻撃にもめげずアイリスが咲いてくれました。なんだか、とても嬉しい。

 でも、この花が咲けばもう初夏です。今日も夏日になりそう・・・それはちょっと悲しい。

 

 さて、5月の行事のお知らせです。

5月15日(旧暦の4月8日)10時より 灌仏会(お釈迦様の誕生日)

 お釈迦様は太陰暦(旧暦)の4月8日お生まれになられました。誕生を祝って、甘露の雨が降り注いだという伝説から灌仏会と呼ばれています。

 日本では、現行の太陽暦の4月8日が、ちょうど桜の時期なので、「花まつり」という名称で知られていますね。

 慈雲寺では、仏教行事はできるだけ旧暦でやりたいと思っています。今年は5月15日が旧暦の4月8日にあたります。花御堂も作る予定ですので、お釈迦様のお像に甘茶を注いで、ご誕生を祝いましょう。

 10時から短い法要を行い、仏舎利の御開帳などもいたしますが、花御堂の甘茶かけは一日中体験していただけます。

 特にお子様の心身の健やかな成長を祈りたい方は、ぜひご縁を深めてください。

 

5月23日 夜7時半より 満月写経の会

 慈雲寺では毎月、満月の夜にお月見を兼ねた写経の会を行っています。7時半から、短い法要を行い、皆さんで『般若心経』の読経を行い、毎月、少しずつお経の内容についてのお話もいたします。

 写経に必要な用具は全て揃っていますので、初心者の方もお気軽にご参加ください。

 

5月26日 10時より 尼僧と学ぶやさしい仏教講座

  テーマ:「御祈祷」や「お守り・お札」とは何か

 毎月、身近な話題から仏教の基本的なものの見方、考え方をご一緒に学びます。

今月は、祈祷の意味やお守り、お札などに関するお話をいたします。

 

◎どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

 慈雲寺では、ご先祖のご供養をはじめ、さまざまなご相談に応じます。お気軽のご連絡ください。電話052-621-4045

◎慈雲寺での行事は、特別な場合を除いて、全て無料ですが、お寺の維持やご先祖のご供養などのために、お気持ちをご喜捨いただければ幸いです。

◎慈雲寺へのアクセス

 お車でおいでの方は、国道23号線の有松インターで降りて北上してください。カーナビに慈雲寺の電話(052-621-4045)を入力してすれば探しやすいでしょう。しかし、慈雲寺には十分な駐車場がありません。できるだけ公共交通をご利用下さいませ。

 バスは、大高駅南大高駅、有松駅、鳴子北駅などから市バスが出ています。郷前(ごうまえ)というバス停で下車し、郷前の交差点まで1分ほど歩いてください。交差点南東側にお蕎麦屋さんがあり、その後ろに見える大きな屋根が慈雲寺です。お蕎麦 さんの右側に細い道がありますので、そこを通ってお寺においでください。

 なお、バスの時刻表は、名古屋市交通局の時刻表をご参照下さい。https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/bus/timetable.htm

 

 

 

 

今年の御正当日は4月29日(旧暦3月21日)です。

 上の写真は、慈雲寺に御祀りしている弘法大師のお像です。とても若々しいお姿。私は勝手に、中国留学からお帰りになったばかりの様子を現していると思っています。

 ところで、弘法大師には「御命日」がありません。お大師さまは、835年(承和2年)の3月21日(太陰暦:旧暦)に深い禅定に入られました。今も高野山奥の院で瞑想を続けておられると信じられています。ですから、「亡くなられた日、命日」ではないのです。

 毎月21日は御縁日、旧暦の3月21日は御正当日として、毎年特別な法要が行われます。

慈雲寺では、毎年旧暦の3月21日に御正当の法要をおこないます。現行のカレンダーでは、4月29日が旧暦の3月21日に当たります。十時より大師の御像を降ろし、短い法要の後、参列の皆様とご一緒に御身拭いを行います。

 お大師さまのお像に触れて、ご縁を深めてください。特に、体に不調のある方や、ご家族、お知り合いに困っていらっしゃる方がおありの方にお勧めです。日頃使っている布やハンカチなどをご持参ください。

 また、四国八十八カ所の札所から集めたお砂を踏んで、巡礼したのと同じ功徳をいただく、お砂踏みも体験していただけます。

 お身拭いとお砂踏みは一日中(11時から11時45分までを除く)体験していただけます。

 どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

◎慈雲寺へのアクセス

 お車でおいでの方は、国道23号線の有松インターで降りて北上してください。カーナビに慈雲寺の電話(052-621-4045)を入力してすれば探しやすいでしょう。しかし、慈雲寺には十分な駐車場がありません。できるだけ公共交通をご利用下さいませ。

 バスは、大高駅南大高駅、有松駅、鳴子北駅などから市バスが出ています。郷前(ごうまえ)というバス停で下車し、郷前の交差点まで1分ほど歩いてください。交差点南東側にお蕎麦屋さんがあり、その後ろに見える大きな屋根が慈雲寺です。お蕎麦 さんの右側に細い道がありますので、そこを通ってお寺においでください。

 なお、バスの時刻表は、名古屋市交通局の時刻表をご参照下さい。https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/bus/timetable.htm

★慈雲寺へのアクセス情報や周辺の地図などは慈雲寺のホームページ  jiunji.weebly.com  をご覧ください。

 

京都国立博物館で雪舟を満喫

雪舟の国宝指定作品が勢ぞろい!会期は5月26日まで

 

 

 先日、本山で法要に参加した後、京都国立博物館に立ち寄って「雪舟伝説展」を見に行きました。

 私は雪舟が大好き!

 この展覧会は、雪舟の作品はもちろんですが、彼の作風に影響を受けたさまざまな人達の作品が展示されています。等伯、探幽、光琳若冲などなど、もう綺羅星のような画家たちが雪舟にあこがれ、それを追いかけ、乗り越えようとしていたかが迫力いっぱいに迫ってくる、とてもユニークな展覧会です。

 ゴールデンウィーク直前だったせいか、思ったより人も少なくゆっくりと鑑賞することができました。膝が痛くなければ、もっと長時間堪能できたのにと少々残念なほどでした。

 雪舟の作品は山口県立美術館や東京博物館で見たことがあるものがほとんどでしたが、もちろん、何度出会っても嬉しい。今回は、今まで見たことがなかった「破墨山水図」に出会えました。弟子の求めに応じて、サッと書いた(??)もののようですが、力強く、雪舟の描いている姿まで目に浮かぶ感じ。心が躍った!心を躍らされたのは、もちろん私だけではなく、さまざまな画家に影響を与えた絵だそうで、若冲や応挙の「山水図」などへの影響も指摘されています。でも、一番びっくりしたのは葛飾北斎の「山水図」。いやぁ・・・展覧会で「この絵が欲しい!」と思うことは少ないけど、これは毎日見たいなぁ。雪舟のもとの「山水図」より好きかも。

2024年の御正当日は、4月29日(旧暦3月21日)です。

慈雲寺にお祀りしている弘法大師像は、若々しいお姿で玉眼の瞳が美しい!

 

 弘法大師空海は、835年(承和2年)の3月21日(太陰暦:旧暦)に深い禅定に入られました。今も高野山奥の院で瞑想を続けておられると信じられています。この日を御正当日として、毎年特別な法要が行われます。

 慈雲寺は真言宗のお寺ではありませんが、御大師信仰の伝統が強く残る知多半島の文化圏内に位置しているので、本堂の左手奥に御大師さまをお祀りしています。

 慈雲寺では、毎年旧暦の3月21日に御正当の法要をおこないます。現行のカレンダーでは、4月29日が旧暦の3月21日に当たります。十時より大師の御像を降ろし、短い法要の後、参列の皆様とご一緒に御身拭いを行います。

 また、四国八十八カ所の巡礼地から集めたお砂を踏み、巡礼を行ったのと同じ功徳が得られるという「お砂踏み」も体験していただけます。

 御身拭いは、特に体に不調のある方にお勧めです。もし、ご本人がお参りできない場合は、その方が普段使っているハンカチやタオルなどをご持参下さい。

 御身拭いとお砂踏みは一日中いつでもお参りしていただけます。ご自由に本堂にあがって、御大師さまとのご縁を深めてください。

 

 

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は21日10時よりおこないます。

 友人に誘っていただいて、信州に花桃のお花見に行ってきました。枝垂れ桜や八重桜、水仙まで花盛りでとても贅沢な一日になりました。ご一緒した方々との会話も楽しくて「また来年来ましょう!」と言って下さったのが嬉しい。

 

 さて、明日は毎月行っている「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」の日です。頭の中に知識の貯蓄の少ない私は毎月準備が大変なのですが、自分の勉強としてとてもありがたい機会なので、楽しんでいます。

 今月は法然上人の弟子たちのことをご紹介したいと思います。

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は21日(日)10時より行います。

テーマは「法然上人の開いた『浄土門』とは何か。Part 3」です。三回連続でのお話ですが、一回目、二回目を聞き逃した方でもご理解いただけるようにお話します。

 今回は、法然上人が開いた浄土の教えを弟子たちがどのように受け止めたのかを中心にお話します。法然上人にはたくさんのお弟子がいましたが、今に残っているのは、

弁長上人から始まる浄土宗鎮西派親鸞聖人から始まる浄土真宗、そして証空上人からはじまる浄土宗西山派の三つの流れだけです。

 慈雲寺は西山派の流れをくむ西山浄土宗に属しています。

 弁長、親鸞、証空は、師の法然上人の教えをそれぞれに受け止めながら、強調するところが違うのが興味深いので、お三方の受け止め方の特徴をご一緒に学んでいきましょう。

◎慈雲寺へのアクセス

 お車でおいでの方は、国道23号線の有松インターで降りて北上してください。カーナビに慈雲寺の電話(052-621-4045)を入力してすれば探しやすいでしょう。しかし、慈雲寺には十分な駐車場がありません。できるだけ公共交通をご利用下さいませ。

 バスは、大高駅南大高駅、有松駅、鳴子北駅などから市バスが出ています。郷前(ごうまえ)というバス停で下車し、郷前の交差点まで1分ほど歩いてください。交差点南東側にお蕎麦屋さんがあり、その後ろに見える大きな屋根が慈雲寺です。お蕎麦 さんの右側に細い道がありますので、そこを通ってお寺においでください。

 なお、バスの時刻表は、名古屋市交通局の時刻表をご参照下さい。https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/bus/timetable.htm

★慈雲寺へのアクセス情報や周辺の地図などは慈雲寺のホームページ  jiunji.weebly.com  をご覧ください。

末法到来の恐怖を象徴する「経塚」

 上の写真は、先月和歌山市の博物館で見た「那智経塚」の断面模型です。

 この塚は、那智の滝の参道付近で大正七年(1910)に発掘されたものです。

 経塚は、平安時代の末期から各地で造られたもので、経典を埋蔵した塚のことをいいます。この塚が造られた目的は、経典の保存です。平安末期には写経が非常に盛んとなり、立派な厨子の中に保管されたり、さらにはこのような塚を作って保存しようとしたのです。

 この動きの背景となっていたのが「末法」という仏教独自の歴史観です。お釈迦さまが涅槃に入られると、教えが正しく伝わることが徐々に難しくなると考えられていました。教えが正しく伝わらないばかりでなく、教えを受ける人間の能力も弱まり、社会環境や自然環境までも悪化を続けていきます。

 そして、その末期的な状況になってしまう時代を「末法」と言います。お釈迦さまが示した修行法にしたがって修行し、悟りを得る可能性はほとんど絶望的。釈迦の教えを記録した経典も散逸する可能性が高くなっていきます。

 釈迦滅後、何年たつと末法の時代に入るのかは諸説あります。しかし、日本では平安末期の1052年に末法の時代に突入したと考えるのが一般的でした。仏の救いを求める人は、厳しい時代の到来に恐れおののいたと言われています。

 経典さえも消えてしまう・・・という恐れを抱いた人もたくさんいることでしょう。写経をし、経塚を作ってそれをできるだけ長く保存しようとし、その功徳によって救われたいと願った人々の切実な思いが、この塚に込められていることが、展示されたレプリカからも伝わってきました。

 

 そして、全てが絶望的な末法の時代に、全ての人が平等に救われる道を求め、阿弥陀仏への信仰、称名念仏の救いについに到達し、浄土の門を開いたのが法然源空法然上人)です。末法時代は1万年続くと考えられていますから、私たちも正に末法の時代に生きているのです。

 法然上人が浄土門を大きく開いてから、今年で850年になります。

 

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は4月21日10時よりおこないます。

 桜もすっかり葉桜。新緑もあちこちで輝くようになりました・・・でもねぇ・・・・今日の最高気温はすでに25度。もう夏の日差しです。名古屋の猛暑は全然慣れない!

というわけで、新緑の美しさも夏を予感して少しトホホな気分の今日この頃です。

 

 さて、慈雲寺では毎月「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行っています。「講座」というタイトルはついていますが、どなたでも解りやすいお話を心がけています。

 どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

 

今月は21日(日)10時より行います。

テーマは「法然上人の開いた『浄土門』とは何か。Part 3」です。三回連続でのお話ですが、一回目、二回目を聞き逃した方でもご理解いただけるようにお話します。

 今回は、法然上人が開いた浄土の教えを弟子たちがどのように受け止めたのかを中心にお話します。法然上人にはたくさんのお弟子がいましたが、今に残っているのは、

弁長上人から始まる浄土宗鎮西派親鸞聖人から始まる浄土真宗、そして証空上人からはじまる浄土宗西山派の三つのながれだけです。

 慈雲寺は西山派の流れをくむ西山浄土宗に属しています。

 弁長、親鸞、証空は、師の法然上人の教えをそれぞれに受け止めながら、強調するところが違うのが興味深いので、お三方の受け止め方の特徴をご一緒に学んでいきましょう。

◎慈雲寺へのアクセス

 お車でおいでの方は、国道23号線の有松インターで降りて北上してください。カーナビに慈雲寺の電話(052-621-4045)を入力してすれば探しやすいでしょう。しかし、慈雲寺には十分な駐車場がありません。できるだけ公共交通をご利用下さいませ。

 バスは、大高駅南大高駅、有松駅、鳴子北駅などから市バスが出ています。郷前(ごうまえ)というバス停で下車し、郷前の交差点まで1分ほど歩いてください。交差点南東側にお蕎麦屋さんがあり、その後ろに見える大きな屋根が慈雲寺です。お蕎麦 さんの右側に細い道がありますので、そこを通ってお寺においでください。

 なお、バスの時刻表は、名古屋市交通局の時刻表をご参照下さい。https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/bus/timetable.htm

★慈雲寺へのアクセス情報や周辺の地図などは慈雲寺のホームページ  jiunji.weebly.com  をご覧ください。