慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

お寺とのご縁は生きているうちに結んでおきましょう

f:id:jiunji:20150731213805j:plain

7月も今日でおしまいです。夜明け前に目が覚めたのですが、もうすでに猛暑の予感。朝からシッカリ暑かった!いつもなら、天井が高く、軒の深い本堂は風が通って午前中は涼しいのですが、それも今日は暑い・・・あわてて扇風機を客殿から持っていきました。子供たちは暑くても集中力を落とすことなく、頑張りました。

 今月は二人の方を見送るお手伝いをさせていただきました。そのうちの一つは、毎月慈雲寺で催している「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を聴きに来てくださるご縁で、ご葬儀を慈雲寺に頼んでくださったのです。都市に住む人々の中には、普段、菩提寺とお付き合いのない方が少なくありません。いざお葬式となったとき、どのお寺に連絡して良いのかもわからず、結局葬儀場に紹介してもらうという話もしばしば聞きます。きっかけは葬儀場の紹介でも、良いお坊さんに巡り合うこともあるでしょう、しかし、なんだか気持ちがシックリしないということも・・・・

 普段からお寺とのご縁は深めておきたいものです。仏教は、亡くなられた方々のご供養はもちろんですが、いかに豊かに、穏やかに生きるかという「生きた教え」でもあります。ですから、法事や葬儀だけでなく、普段からぜひお寺にでかけ、僧侶とご縁を深めてください。

 慈雲寺でも毎月の講座や早起き会を始め、いろいろな試みをしています。本堂の入口に麦茶を置いているのも、フラリとお寺に立ち寄り、ちょっと一休みしていただきたいと思うからです。お寺は用事がなければ来てはいけないところではなく、阿弥陀様のそばでノンビリするところだと私は思っています。

 地蔵盆やお月見など、子供たちにお寺に親しんでもらう行事をゆくゆきは復活させたいと思います。

●今日の写真は、フィンランド国立博物館でみたネックレスです。いったいどんな人々の胸元を飾ってきたのでしょうか?