慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、10月29日(日曜)10時より行います。テーマは「末法の時代に生きる」です。どなたでもお気軽にご参加ください。

ありがとうの言える人はボケない

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 今夜はお通夜のお勤めをさせていただきました。亡くなられたEさんは90歳を越える長命。最後まで矍鑠としていらっしゃいました。

 戒名を授けさせていただくとき、私は近しい方々にいろいろな質問をして、亡くなられた方のお人柄や周囲からどういう人だと思われていたのかを教えていただきます。

 Eさんを思い出すとき、皆さんが口を揃えたのが、「明るい人だった」、「体も元気で庭いじりや旅行が大好きだった」という言葉でした。そして誰もが最後に付け加えたのは、「Eさんは、いつもありがとうと声をかけてくれた。何にでも感謝する人で、人を褒めるのが大好きだった。」という言葉でした。

 「ありがとうを言える人はボケない」というのは、アンチエイジングの本に良く出てきますね。感謝をする心は、柔軟性のある心です。相手の人が細かな気遣いをしてくれていることに、きちんと「気が付いている」ことを示す感謝は相手にとって心地よいだけでなく、言った本人の脳にも良い刺激になるのでしょう。

 また、人を褒めようとしたら、相手を観察することが欠かせません。いくら褒め言葉を並べても的外れだったり、相手に阿るだけでは無意味です。相手の気持ちをきちんと考えられ、誠実に思ったことを伝える「褒め言葉」も、相手が嬉しいばかりでなく、言った本人の脳にも若さをもたらす刺激となるのでしょう。

 もう一つ、私が特におすすめしたいアンチエイジングは「旅行」です。私は旅行ライターで日々の糧を得ているので、よけいにそう思うのですが、旅は新鮮な刺激でいっぱい。日常と違う景色を見て、違うものを食べ、違う場所で眠る・・・それだけで脳は素晴らしい刺激を受けるのです。団体旅行も良いですが、一人旅ができるうちは、どんどん一人旅をなさってください。ご近所の散歩でも、いつもと違う道を通るだけでも良いそうですよ。

 お寺にいらしゃるのも、もちろんおすすめです。思いきり大きな声でお経を読んでください。経本を読むことは、声、視覚、聴覚を刺激する素晴らしい体験です。慈雲寺は音響効果もなかなか良いので、読経は気持ち良いですよ!

◎今日の写真はスエーデンの公園で見た、空気ポンプ。自転車などのタイヤに空気を入れるための設備が公園に置かれているのです。もちろん無料です。