慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は7月23日の10時より行います。テーマは「お盆の意義と作法」です。どなたでもお気軽にご参加くださいませ。

英語の授業を英語でするって、本当に役に立つの??

 

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数日前の新聞を読んでいたら、文科省が小中学生の英語の教え方について新しい方針を検討していると書かれてありました。特に気になったのは、小学校でも高学年になったら、英語のクラスは教師も英語オンリーで教えることになるらしいというところです。

 英語の授業なのだから、英語にどっぷり使って完全英語の体制で学ぼう!・・・というのは、一見合理的のように聞こえるでしょうが、どれほどの効果があるのでしょう? 

 例えば、先週、朝の英語学習会に来ている子供たちに「" I am thirsty!"という言葉を教えたときのことです。これは「喉が渇いたという意味なのよ。」と日本語で説明すると、3年生のSちゃんが手をあげました。「thirstyのどこが喉なの?」・・・・う~んなかなか鋭いですね。「thirstyという言葉の中に『喉が渇いた』という意味が全部入っているのよ。洗濯物が乾くとは違う言葉なの。」とほかにも同じような言葉があるのと比べたりしながら、けっこう頑張って説明してしまいました。幸いSちゃんも、他の子供たちも興味をもってくれたようです。

 こんな問題はたくさん起きるはずです。そのたびに、英語で子供にわかりやすく説明できる教師がどれだけいるのか疑問です。

 私は「英語ができれば国語なんかいらない」という乱暴な議論には反対です。世界中の最先端の知識を母国語で学ぶことができる日本の翻訳文化のすばらしさは、「国力」です。また自分の国の文化を育み、深みのあるものにするには、母国語の豊かさが不可欠です。外国語を学ぶなら、まず母国語の基礎固めが大事だと思うのです。

 私は、ランゲージラボを使った英会話の授業を公立中学校で導入した、おそらく日本で一番最初の生徒でした。たしかに、発音は上手になったかもしれません。簡単な英会話なら物怖じせずに話せたかもしれません。しかし、がっちり文法を学び基礎固めをし、語彙を増やす勉強をした方が長い目で見れば効果があったのではと思っています。

 文法の誤りが少なく、豊かな表現力で話す人の方が敬意を払われるのは当然です。ビジネスでも、日常会話でも品格のある言葉を話せる人を育てる方が遠回りでも大事なのでは?

●今日の写真は、カナダ・バンクーバーのクィーン・エリザベス公園にある噴水です。バンクーバーの夏はカラリとしてミントのような涼風が吹いてきます。