慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は7月23日。テーマは「お盆」です。「お盆」って何でしょう?あらためて、その意味と大切さを考えてみましょう。

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 このところ、僧侶の友人に会うたびに「お盆が近くなりましたね。お互い体には注意しましょう。」と言い合います。お施餓鬼やお盆で8月は、僧侶にとって檀家さんたちと直接お話しできる良い機会。ですが、檀家さんの多いお寺では、棚経もなかなか体力がいることになります。もちろん、これは僧侶にとって大切な修行ですから、ありがたいことなのです。

 では、お盆というのは、いったい何なのか、改めて考えてみませんか?

 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は7月23日10時より行います。どなたでもお気軽にご参加くださいませ。

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。公共交通を使っていただけると幸いです。バスの情報については、下記のURLをクリックしてくださいませ。

http://jiunji.hatenablog.com/entry/2017/07/18/005139

名鉄有松、JR大高と南大高、栄のバスターミナル、徳重駅などからバスが出ています。

◎今日は京都の料亭で見た布袋様です。木陰で涼しそうでした。

矍鑠たる尼僧の姿と信仰に触れて -近藤徹稱上人の法話を拝聴しに京都へーPart1

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 かつては各宗派に尼僧を養成する専門の道場が幾つもありました。住み込みで、尼僧として生きていくための信仰を深め、智慧を磨き、読経などの研鑽をする場として、非常に貴重なものでした。しかし、今は道場や大きなお寺に住み込んで修行しなくても、僧侶の資格は取れますし、尼僧になりたいと発心する人も少ないので、各宗派の道場は閉鎖されているところも少なくありません。慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の尼僧道場も、数十年前に閉鎖されています。

 知恩院を本山とする浄土宗の鎮西派の尼僧道場は1889年に創設された伝統ある道場で、一時は40名以上の女性が修行に励んでいたそうです。しかし、入学の希望者がゼロとなり、10年前に惜しまれながら閉鎖されました。道場の建物のほとんどは、その後、取り壊されたようですが、かつての図書館(?)や教室の一部が残されています。

 その吉水尼僧庵で、毎月第三土曜日(8月はお休み)に仏教女性の会が行われています。不思議なご縁で最近お知り合いになっていただいたOさんが、この会の常連。先日行われた7月の例会に誘っていただきました。

 私は説教師として進んでいきたいと思い、機会があるごとにいろいろな宗派の僧侶の方の法話やお説教を拝聴しています。しかし、なかなか尼僧様のお説教を聴く機会はないものです。ですから、Oさんに誘っていただいてからは、とても嬉しくて!

 仏教女性の会で、毎回ご法話をしてくださるのは、尼僧道場の最後の道場長だった、近藤徹稱上人です。90歳を超えていらっしゃると伺いましたが、読経の声にも張りがあり、お話しの内容もその日の新聞記事のことまで取り入れていらっしゃいました。

 まさに「矍鑠とした」という言葉がピッタリでした。お話しの内容については、また次回のブログで・・・

◎今日の写真は、京都のお寺で見たテッセンです。慈雲寺のテッセンは花芽もまだですが・・・

 

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は7月23日(10時)に行います。テーマは「お盆の意義と作法」です。

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 慈雲寺では、毎月「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行っています。身近なことをテーマに、「仏教ではものごとをこのように見る、考える」という仏教の教えの基本を御一緒に考えていきたいと思っています。

 今月のテーマは「お盆の意義と作法」です。仏教は、対機説法といって、もともと聞く人の能力や文化的背景、政治や経済などの社会的背景などに合わせて教えを説いてきました。仏教がアジア各地に伝えられたときも、その土地土地の文化や宗教を取り込んで、わかりやすく教えを説いていったのです。

 お盆もその一つ。日本にもともとあった祖霊信仰と仏教が結びついて独自の宗教習慣が出来上がったのです。地方によって、さまざまなお盆の儀礼があるのですが、お盆の根本的な意義は共通しています。

 お盆を通じて、私たちが何を感じ取っていくべきなのか、御一緒に考えてみましょう。どなたでもお気軽にご参加くださいませ。

 

◎慈雲寺へのアクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。公共交通を使っておいでいただければありがたく存じます。

 バスは名鉄の有松駅から出ている「有松12番。有松町口無池行」に乗り、郷前(ごうまえ)で下車して下さい。そのまま、道なりに南へ進み、郷前の交差点からお寺の屋根が見えます。鍼灸院の右手にある小さな道を入ってください。

 また、栄から出る森の里団地行きも利用できます。日曜は8時50分発があります。

 JRの大高駅または南大高駅から緑循環バスの名鉄有松駅行きも利用できますが、一時間に一本です。

 栄発又は緑循環をご利用の場合も郷前で降りていただきますが、道を少し戻って郷前の交差点に出ることになります。

 市バスの情報は

市バス|名古屋市交通局 でご覧ください。

◎今日の写真はアラスカとカナダの国境近くにあるベア氷河です。

 

 

 

 

 

謎のアクセス数上昇は今川義元のおかげでした!

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 先日から、異様にアクセス数が増えているのを不思議に思っていたのですが、やっぱりテレビが原因だったようです。7月14日に今川義元とその子孫をテーマにしたテレビ番組が放送されたようで、「今川義元 子孫」で検索すると、ヤフーでもグーグルでも、二ページ目ぐらいに慈雲寺のブログが出てくるようです。

 ふ~ん・・・なるほど。

 

http://jiunji.hatenablog.com/entry/2016/05/15/231727

 上記の記事にも書きましたが、毎年、桶狭間の合戦があった時期に、桶狭間歴史保存会の方々が中心になって記念行事があります。甲冑姿のパレード(??)や歴史講話なそ、いろいろなプログラムがあるのですが、今川義元をはじめとする合戦の犠牲者のための慰霊祭も行われます。私が慈雲寺に赴任してから、毎年、その慰霊祭のお手伝いをしています。その際、今川義元の御子孫の方から「先祖を慰霊して下さってありがとうございます。」といった丁寧な手紙とお供えをいただいています。

 なんだか不思議な体験ですよね。でも、こんな風にお礼状が書けるっていうのは嬉しいことですね。私の祖先は有名人ではありませんが、私にとってはとても大切な人たち。私も旦那寺の和尚様にお礼のお手紙を差し上げたくなりますね。

 というわけで、謎はとけたのですが、ちょっと我ながら驚いているのは、アクセスの数に自分が結構こだわっているということに気が付いたことです。このブログは「慈雲寺のお知らせ」がメイン。そのほかは、僧侶としての暮らしや日々の思いを備忘録のように書いているのですから、アクセス数を気にすることなどないと思っていました・・・いや、気にしてたんですね(笑)

 自分の本心と図らずも直面すると、けっこう恥ずかしいですね。

 もちろん、このブログを読んでくださっている方々、とりわけ「読者」なってにくださっている方々には、いつも感謝しています!

◎今日の写真は、慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の本山にあるお茶室の庭です。

蜂のその後と謎のアクセス数上昇

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 蜂に刺された事件のその後です。必死にポイズンリムーバーを使って蜂の毒を出したつもりだったのですが、翌日になっても足の腫れは引きませんでした。おまけに、寝ている間に無意識にかきむしったようで、悲惨なことに・・・・仕方がないのでお医者さんへ行きました。抗アレルギーのお薬を注射(久しぶりに見た太い注射!)をしていただき、痒みを押さえる強烈な塗り薬を処方していただき・・・大事になりました。

 おかげで、状況は少しずつ好転しています。ちなみに、塗り薬は呆れるほど効果あり。蚊に刺された時にも速攻で痒みを押さえてくれるとのことでしたので、多めに処方していただいたのですが、昨日の蚊には、超絶即効でした。ステロイド系畏るべし!でもこれで、しばらくは痒みを我慢する哀しみは弱まりそうです。

 ところで、このブログは毎日のアクセス数やどんな記事を皆さんが見てくださっているのかをチェックすることができます。普段は気にもしていないのですが、7月11日に偶然覗いて見てビックリ!なぜか、その日、いつもの4倍近くのアクセスがあったのです。その後もなんだか高め・・・興味を持ってくださる記事は、どうやら「尼僧として出家するには」ということに関連した記事のようでした。でも、なぜ11日に急に?

 テレビか何かで、女性の出家が取り上げられたのでしょうか?

 このブログを見て、「尼僧として生きるのもよさそうだなぁ」とか「あんな人でもお坊さんとして生きていけるのか!」と思う方がいらしてくださったら、嬉しいことです。蜂に刺されて泣いているようなトホホな僧侶でも大丈夫(ではないかな?)ですよ。

◎今日の写真は前回に続き、慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の総本山光明寺の参道の写真です。秋になると、この参道が真っ赤に紅葉します。

 

 

蜂のテリトリーに侵入したのは私?!

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 いつも慈雲寺を助けて下さるYさんが、今朝は草引きをして下さいました。私も参加したのは良いのですが、張り切って植え込みの中の雑草を抜こうとしたら、蜂に刺されてしまいました。

 慈雲寺に来てから蜂に刺されたのは二度目です。アレルギー体質の私は、アナフィラキシーショックが起きる可能性もあったので大慌て。前回刺された後に買った、蜂の毒を吸い出す道具(ポイズンリムーバー)を取りに走りました。いや、こんな時は血液の循環をあげるような行為は逆効果ですよね。しかも、あまりに慌てていたので、どこを刺されたのかもよくわからず、せっかくの吸い出し道具をうまく使えませんでした。

 最初の15分で大きな反応が出なければ、アナフラキシーショックはひとまず心配しなくても良いとのことなので、一時間ぐらいは携帯を握りしめてドキドキしていました。

 早めに毒を吸い出したせいか、すぐに患部を冷やしたせいか、夜になってもあまり腫れてはいません。

 しかし、境内にはけっこう蜂がいます。不用意に植え込みの中に入ったのは私の落ち度。蜂のテリトリーに乱暴に侵入したのは私の方です。蜂はビックリして防御態勢をとっただけですよね。

 う~ん・・・お参りにいらした方に被害が出るといけないので、何等かの駆除対策を取らなくてはいけないと思うのですが・・・・蜂も生きもの。人間の都合で「殺して」しまうのはどうでしょう。そんなことを言ったら、草引きもねぇ。

 いや、やはり参拝の方のことを優先して、蜂にとって居心地の悪い状況を作るように対策を考えなければいけませんね。

◎今日の写真は、慈雲寺の属する浄土宗の西山派(西山浄土宗)の総本山光明寺の参道です。

「共謀罪」が施行された日に

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 今日は久しぶりに映画を見に行きました。今朝の新聞で「共謀罪」の施行の報道を読んで、心がとても重くなったからです。「テロリスト対策で、一般の人は無関係」と政府は説明していますが、「テロリスト」とレッテルを貼れば、思想信条の自由、信仰の自由が脅かされる可能性も否定できないでしょう。

 こんな日だからこそ、秀吉の暴虐を花の美しさで諫めたと言われる、池坊専好の物語「花戦さ」を見たかったのです。ストーリーの展開はややスローテンポな気がしましたが、ところどころに登場する池坊の生け花の美しさは大画面の映画ならでは!やはり映画は映画館で見たいものですね。

 仏様に花をお供えするのは僧侶の最も楽しい役目の一つです。貧乏な慈雲寺は、なかなか思うように花をお供えするのが難しいのですが・・・花屋さんで買うものだけではなく、庭でもっと花を育てなければと映画を見ながら思いました。

 今、慈雲寺の庭は夾竹桃がたくさん咲いています。明日は夾竹桃の白い花を仏様に差し上げましょう。

 お釈迦様は、「話し合いで物事を決めていく王のいる国を攻めてはいけない」とお説になりました。武力、暴力、圧力で物事が進んでいく国に暮らすことは不幸です。戦争は人殺し以外の何ものでもありません。仏教徒は決して加担してはならないのです。

 しかし、民主主義は選挙が基本です。今のように自民党の暴走をゆるしたのは、選挙民である私たちだということを忘れてはならないでしょう。

◎今日の写真は神戸市の住宅街で見た花です。南国の花のようですね。