先日、外出からもどると本堂の前に桐の箱に入ったお線香が供えられていました。外側の紙包みは破れているし、中の箱に貼られたセロテープも黄ばんでいます。どうやら少し古いもののようです。
もしかしたら、「お掃除をしていたら棚の奥から古いお線香が出てきた。そのまま置いておくのは邪魔になるけれど、桐箱入りの立派なお線香だし、捨ててしまうのももったいない・・・・お寺へ持って行こう!」なんて思った方がお供えしてくださったのではないでしょうか?いずれにしても、ありがたく嬉しいことです。
お線香のお供えは大歓迎!新しくて香り高いものはもちろんのことですが、棚の奥に何年も前から置かれていたものでも、十分お線香として仏様に喜んでいただけます。
もし、お掃除のときにお線香などを「発見」したら、いつ買ったものかも思い出せないほどでも、一度火をつけて香を聞いてみてくださいね。以前にも書きましたが、お線香は仏様へのご供養として大切なものですが、拝む人にとっても心身を癒してくれるものです。これぞ元祖アロマテラピーですね。
ですから、お線香の専門店を訪れてお気に入りのお線香を何種類かお求めになると良いでしょう。その日の気分でお供えするお線香を変えるのもおすすめです。
・今日の写真はフィンランドのヘルシンキ郊外の邸宅に咲いていたシャクヤクです。東洋の花がどんな経緯でフィンランドに植えられていたのか色々想像してしまいました。フィンランドの春は遅く、シャクヤクの花盛りも6月半ばでした。