慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

お釈迦さまの生涯を学ぶ

◎今日のお釈迦さまのお言葉

学識を豊かにして、教えを守り

高潔にして、明敏な友と交わり

目的を定めて、疑いを持たず

犀の角のようにただ独り歩め

 

今枝由郎訳 『スッタニパータ』

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 9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは、仏教をひらいたお釈迦さまの生涯を振り返ってみようと思っています。

 お釈迦様がインドで生まれ(現在のネパール領)、王子という暮らしを捨てて修行を始め、ついに真理を悟ってブッダとなったということは、ほとんどの人が知識として知っているでしょう。

 そこから一歩踏み込んで、お釈迦さまがどんな時代に生き、どんな環境で暮らし、何をきっかけに修行者の暮らしに入ったのかを知りたいと思い、大学院時代や、西山浄土宗の本山で学んでいた時代のノートを再び読み直しています。

 ゴータマ・シッタルダという人物が実在していたことは歴史的にも明らかですが、出家者となる前の生活というのは不明なところがたくさんあります。これはお釈迦さまに限らず、仏教の僧侶には良くあることです。出家する前、俗人であった時のことは、僧侶としての人生や思想には、ほとんど関係ない・・・と考えられがちです。かなり有名な僧侶でも出家以前のことは不明という人が少なくありません。

 しかし、お釈迦さまが生きた時代のことを知るのはとても興味深い。しばらくは夢中になってしまいそうです。

●今日の写真はアラスカとカナダの国境近くにある巨大な氷河、サーモン氷河です。