慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は12月25日です。どなたでもお気軽においで下さいませ。

f:id:jiunji:20161223222224j:plain

 旧暦の12月8日(太陽暦では29年1月5日)は「成道会」といって、お釈迦様が菩提樹の下でお悟りを開かれた日とされています。仏教徒にとって、一年で最も大切な日の一つでしょう。

 12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは成道会にちなんで、「お釈迦様のお悟り」についてお話ししたいと思います。

 インドの王子だったお釈迦様が、何をきっかけにして出家し、どのような修行をして、悟りを開かれたのか、改めて学んでみましょう。

 12月25日10時より。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

◎公共交通での慈雲寺へのアクセス
 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

 

◎今日の写真は近江八幡八幡山の頂上にあった「LOVE」の彫刻です。どうやら、この山の展望台は「恋の聖地」認定されているようです。

 でも、なんだか変だなぁ・・・・「LOVE」の彫刻はアメリカのアーティスト、ロバート・インディアナの代表作です。でも、彼の作品は「O」の字が少し右に傾いているデザインのはず。傾いていないのもあるのかしら?え???ひょっとしてバクリ?

 

 

 

 

最後まで知的好奇心を失わなかった百歳翁を送る

 

f:id:jiunji:20161222215758j:plain

 先日、Sさんのお父様が亡くなられて葬儀を勤めさせていただきました。御尊父は百歳を超える高齢でしたが、最後までしっかりしておられ、一年ほど前にお会いした時に、私が「子供たちに英語を教えている」とお話ししたら、「僕も習いたいなぁ。一人で歩いて来られないのが残念だ。」と本当に残念そうにおっしゃっていました。

 このブログにも何度も書きましたが、矍鑠(かくしゃく)として生きるシニアはコミュニティの宝物です。長い年月によって育まれた智慧を十分に生かせるようにすることが、コミュニティを豊かにする一助になると思います。

 「年寄の昔話など、誰も聞かない」と決めつけず、コミュニケーション能力を高める努力をなさって、ぜひぜひ昔話や近隣の歴史について語り続けてください。百歳翁のお話しをじっくり聞けなかったのが残念でなりません。

 私は旅行ライターですから、取材は恥ずかしながらプロ・・・ということは、インタビューのプロということです。ぜひお寺に来て、思い出話を聞かせてください。どんどん質問していきますから、ひょっとしたら、おもしろい記憶がよみがえるかもしれませんよ!

 お寺は昔から「地域の歴史保存庫」としての役割もあったのですから・・・

 本堂にはいつも温かいお茶とお菓子を用意しています。一休みなさってください。

◎今日の写真は和歌山城です。廃藩置県の時の危機も乗り越えて市民に大切にされてきたお城ですが、第二次大戦の時の和歌山大空襲で灰燼に帰してしまいました。しかし、昭和33年にはコンクリートで再建されています。再建工事の様子のフィルムを見ましたが、多くの作業が手作業。失対事業もかねていたのかと想像されます。すでに60年近くたっていますから、老朽化も感じられました。今後、どのように修復されていくのか気になるところです。

 

 

 

 

 

 

 

輪になってお茶を飲みながらお話しするのが嬉しい

f:id:jiunji:20161221222852j:plain

 今日は21日で弘法大師の御縁日。「終い弘法」の日なので、慈雲寺では四国八十八ヶ所から集めたお砂を踏んでご縁を結んでいただくことにしました。

 10時から短い法要をして、弘法大師遣唐使として唐に渡るぐらいまでのお話しをしました。おいでになったのは数人だったのですが、お砂ふみが終わってから皆さんでお茶をいただきました。後からお参りにいらした方も加わって、輪になって座っておしゃべり。

 お話しは四国巡礼から現世利益、そしてお寺の在り方にまで広がっていきました。

 数日前に博多から送っていただいた名物のお菓子もおいしかった・・・・

  その後も一日中、お砂ふみにいらっしゃるかたがお参りをしてくださいました。なんとも嬉しい気持ちで満たされた一日でした。

 私は、慈雲寺の本堂には、いつでも誰かがくつろいでいて、写経したり、お話ししたりお茶を飲んでいたり、時には柱を磨いていたり(!)、心の赴くままにお寺で過ごしてくださるといいなぁ・・・と思っています。

 なんだか誰とも会いたくない・・・でも、家に閉じこもってばかりもいや・・・という気分の時も、お寺へいらしてください。私でよかったらお話し相手になりますし、誰ともお話ししたくないなら、黙ってに阿弥陀様と一緒に過ごしてもいいですね。

 門の北側は倉庫になっていて、箒や雑草を取る道具、ごみ袋などが入っていますから、「今日は黙って草引きして暮らしたい」という気分の日には、どうか、私に断る必要もありませんから、倉庫の中の道具をお使いください。

 さて、25日の10時からには「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行います。テーマはお釈迦様のお悟りについてです。お釈迦様がどのようなきっかけで出家し、どんな修行をし、そして悟りを開かれたときの様子などについて、改めて学んでみましょう。

 講座の後にも、毎回、お茶を飲みながらみんなでいろいろなお話しをします。この時間も講座の楽しみの一つです。

 どなたでも歓迎いたしますので、ぜひおこしください。

◎今日の写真は紀三井寺の山門に彫刻された花です。ボタンでしょうか?シャクヤクかな?

 

 

21日の「終い弘法」と四国八十八ヶ所のお砂ふみ、25日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせ。+慈雲寺へのアクセス。

f:id:jiunji:20161219233752j:plain

 12月21日は弘法大師の御縁日です。12月は「終い弘法」と呼ばれて、特に御利益があると言われています。慈雲寺では、この「終い弘法」と、1月の「初弘法」、そして旧暦3月21日の御正当日の年3回、四国八十八ヶ所のお砂ふみをしていただけます。

 21日の10時から短い法要と弘法大師についてのお話しをいたします。弘法大師のお言葉をご紹介します。また、お砂ふみは、21日の夕方までいつでもご縁を結んでいただけます。

 

 25日(日曜)は「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を10時より行います。今月のテーマは「お釈迦様のお悟り」です。旧暦の12月8日(平成29年1月5日)はお釈迦様がお悟りを開かれた、成道会です。お釈迦様が何をきっかけに出家し、どのような修行をしてお悟りを開かれたのか、改めて学んでみましょう。

 

 慈雲寺で行われる行事はどなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

◎公共交通での慈雲寺へのアクセス
 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。

●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分

●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。

●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

◎今日の写真は山口市瑠璃光寺で見た仏足石です。お釈迦様の足の裏にはさまざまな特別の印があったそうです。

 

 

 

"お掃除菩薩”さまが水漏れも直してくれました!!

f:id:jiunji:20161218214822j:plain

 前回のこのブログの記事は、水漏れのピチャーン・・ポタポタという音が超絶苦手な私が、台所の水漏れに気が付いてパニックになってしまったお話しを書きました。

 そのことを慈雲寺にホームステイ中のカナダ人Vさんに愚痴ったところ、「水道屋さんを呼ぶのは、ちょっと待って。私が直せるかもしれないから・・・」と言うやいなや自転車でピューっとDIYのお店に飛んで行ってしまいました。

 Vさんは、有名なテレビドラマシリーズの「Xファイル」を始め、数々の映画やテレビのセットをデザインするデザイナーです。それだけに空間を把握する能力は抜群。慈雲寺にきてくださって以来、コツコツとお寺の中を整理してくれています。

 彼女が片づけると、本当に小気味よいほどスッキリと収納できるのです。

 代々受け継がれてきた・・・というか、整理をせずに「とりあえず」しまい込まれていた膨大な数の物に圧倒されて呆然としている私にとって、Vさんはまさに「お掃除菩薩さま」なのです!

 そして、なんとこの「菩薩さま」が、新しい蛇口を買ってきて、アッと言う間に取り替えてしまったのです。輝く蛇口はもちろん水漏れなし!私のパニックも解消です。本当にありがたいことです。

 菩薩とは、悟りの世界に入るのを自ら一歩引き、私たち凡夫を救うために慈悲の働きをしてくださる方々のことです。いったん極楽へ行ったあとも、菩薩となってこの世に戻ってくる方がたくさんいるというのです。

 あなたのすぐ近くにもたくさんの菩薩さまがいてくださっているのですよ。

◎今日の写真は、前回に続き、山口市で見た素敵な和風洋館の河村写真館です。今日は裏手から見た様子をご覧ください。

水道の水漏れで「平常心」を失う・・・情けな過ぎる

f:id:jiunji:20161217093953j:plain

 今朝、仏様へ差し上げるお水を用意しようと台所へ行くと、ポツーン・ポツーンと音がします。水道から水が少しずつ漏れているのです。

 実は私はこの「ポツーン・ポツーン」が大の苦手です。雨のように不規則に聞こえるなら良いのですが、規則的に一つの音が続くのは泣けるほどにがて。まぶたの上に規則的に水をたらして眠れないようにする恐ろしい拷問があるそうですが、私は最初の30滴ぐらいで降参してしまうでしょう。

 もちろん、水道屋さんに連絡すれば、おそらくすぐに解決するのですから、あわてる必要はありません。こんなことで動揺してしまうのは・・・僧侶としてはまずいですよね。

 「平常心」を保つことを重視する禅宗の僧侶だったら、恥ずかしくて蟄居したくなるレベルですね。う~~ん・・・私は、心が散乱してしまう凡夫を救ってくださる阿弥陀様のおそばにいて良かった!のか????

◎今日の写真は、山口市にある旧河村写真館です。私はこの建物のような和風洋館が大好き。知らない町へ行ったら、まず、こういう建築を探します。河村写真館のことは知らなかったのですが、バスに乗っていたら窓から見えたので、即座に下車してしまいました。写真という「昔のハイテク」にふさわしい家ということで建てられてのでしょうね。どうやら、観光名所の一つのようで、観光案内所でもらった市内の観光地図にも載っていました。屋上の展望室(?)がオシャレです。

21日は弘法大師さまの御縁日。お砂踏みでご縁を結んでくださいませ。

f:id:jiunji:20161215073715j:plain

 朝、本堂の扉を開けて戻ったら、気温は2度でした。なかなか渋い数値ですね(笑)

「カナダに住んでいたのなら、このぐらいの寒さなんでもないでしょう?」とよく聞かれますが、私が暮らしていたバンクーバーは暖流が流れる海辺なので、それほど寒くはなりません。しかも!家の中はセントラルヒーティング。お風呂場でヒートショックを受けるなんてこともありません・・・・

 あ、僧侶は暑さ寒さに文句なんか言っては恥ずかしいですね。

 さて、毎月21日は弘法大師さまの御命日です。京都の東寺などでは、縁日が催されて大変な賑わいになります。とりわけ、一年の最後の御縁日は「終い弘法」といって、この日にお参りすると特に御利益があると言われています。

 慈雲寺の御本尊は阿弥陀如来ですが、脇壇に弘法様もおいでになります。慈雲寺は今は名古屋市の中にありますが、もともとは弘法大師信仰の盛んな知多郡だったところです。慈雲寺の弘法様も、ご近所の大師堂を御守りする方がいなくなったので引っ越してきてくださったようです。

 12月21日10時より、慈雲寺でも「終い弘法」をいたします。

 10時から短い法要をして、少し弘法大師がどんな方だったのかについて、特に中国に留学なさった時のお話しをしたいと思います。慈雲寺の弘法大師像は、他のお寺のとは違って、とても若々しいお姿で、お顔もツルツル!私は勝手に、「中国留学から戻ったばかりのお姿」と思っています。

 「これから日本に真言の教えを伝えるぞ!」と張り切っているお姿のように思います。

 当日は、四国八十八か所の札所から集めたお砂を踏んでお参りしていただけます。法要は10時からですが、お砂踏みは夕方までご自由な時間にお参りいただけます。四国の巡礼をしたのと同じ功徳があると言われていますから、ぜひご縁を結んでください。

◎今日の写真は山口市で見た銀杏の落葉です。見るだけなら綺麗ですが、きっとお掃除は大変でしょうね。