慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

出会いの場所が変われば気持ちも変わる?!

上の写真は昨日、大阪市立東洋陶磁美術館で見た、国宝の「油滴天目茶碗」です。この美術館は、前々から行ってみたかったのですが、たまたま近くで取材があり、それが予定よりかなり早く終わったので立ち寄ってみました。 まず驚いたのは、ここは全館(数点の…

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は6月17日(日)10時より行います。テーマは「寺院と檀家の関係とは?」です。

今日(5月27日)は、5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」でした。気温はすっかり夏!という感じでしたが、本堂の正面だけでなく、北側と南側の扉を開けると、心地よい風が吹き抜けていきました。30名近くの方がいらしてくださり、「終活」というものの実体…

葬儀会館の思惑に踊らされる「終活」ブーム(??)

私は藤の花が大好き。日本へ戻ってきたら、藤の季節がとても楽しみでした。しかし、中部地方は今年、藤の開花がとても早く、すっかり予定が狂って「藤の花見」を満喫することができませんでした。自然の動きは人の都合通りにはいきませんね。 人間の命も同じ…

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせと慈雲寺へのアクセス

先週は慈雲寺の属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の総本山光明寺で行われていた「曼荼羅相承」という修行のため、本山の山中に籠っていました。皆さまのおかげで無事(膝はだいぶダメージを受けましたが・・・)帰山することができました。本当にありがとう…

「曼荼羅相承」のため、しばらく本山に籠ります

当麻曼荼羅は、奈良の当麻寺に伝わっている曼荼羅です。浄土変相図の一つですが、当麻寺に伝わっているものは、単に『観無量寿経』に説かれた極楽の様子を表しているのではなく、中国で浄土教を大成した善導大師がこの経典を解釈した『観経疏』という書物に…

自分の言葉で、自分の意見を言える力

文科省の前事務次官、前川喜平さんが名古屋の公立中学で行った授業について、文科省が名古屋教育委員会に異例の問い合わせをした事件に、私は深い関心を持ってきました。幸い、私が購読している中日新聞はこの件を詳しく報道してきました。文科省からの質問…

あらためて『西遊記』を読んでみる

先日、古本屋の100円本コーナーをうろうろしていたら、『西遊記』というタイトルが目に入ってきました。『西遊記』は、岩波文庫の全10冊!から漫画まで、さまざまなバージョンを読んできました。孫悟空や従者の大活躍はもちろんですが、三蔵法師さまの大ファ…

「感情が動かなくなれば、忘れることも増える」ー 記憶と感情

このごろは圧倒的に少数派になってしまいましたが、私は電車の中で本を読むのが大好きです。揺れる車内で読むので、あまり細かい字だったり、難しい内容のものは向いていません。気持ちが楽しくなったり、ゆったりしたりする本がさらに良い。 と、いうわけで…

お通夜の法話こそ、僧侶の「一大事」

先日、あるお通夜に知人として参列しました。どの宗派の葬儀でも同じだと思うのですが、お通夜の時は、読経の後で僧侶が短い法話(説教)をします。知人を悼む気持ちがとりわけ強かったので、どのような御法話をいただけるのかと、期待しながら読経が終わる…

信仰の友を送る

先日、Hさんの葬儀に参列させていただきました。Hさんは、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を聴きに来てくださったり、満月写経の会に参加して下さったりしていた方です。数年前から闘病生活をなさっていたのですが、最後までけして希望を捨てず、常に前向き…

弘法大師のお言葉

弘法大師のお言葉 「病なきときは すなわち薬なし。障りあるときは 即ち教えあり。 妙薬は病を悲しんで興り、仏法は障りをあわれんで 顕わる。 5月6日(旧暦の3月21日)は弘法大師が深い瞑想に入られた御正当日です。祥月命日というべきでしょうが、真言宗の…

5月6日、弘法様の御正当に、弘法大師像のお身拭いとお砂踏みをいたします。

日本人で字の上手な人と言えば、まず思い出されるのが弘法大師ですね。上の絵は、 両手、両足、それに口にも筆をくわえて、さらさらと漢詩を書く弘法様の御姿です。もちろん、書く字は全部違う!ちょっと、凄すぎますね。 でも、たくさんある弘法大師の絵の…