慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

移ろいゆく季節

◎今日のお釈迦さまのお言葉

世の中は行いによって成り立ち

人は行いによって形成される。

車輪が轄(くさび)によって{車軸に}結ばれているように

生きとし生けるものは、行いに結ばれている。

 

今枝由郎訳 『スッタニパータ』より

f:id:jiunji:20150907231932j:plain

 つい先日まで、夜が明けるとすぐ太陽が暴力的なくらい激しく輝くので、夜明け前に作務を始めたくらいでしたのに・・・・今は明け方は寒いくらい。この季節の移ろいは本当に不思議なものです。

 もちろん、季節だけではなくて、この世のすべての物や事象は皆、無常・・・とどまるものなどなく常に移ろっていくのですが。

 今夜は教学研究所の勉強会。西山浄土宗の教えを学ぶ僧侶たちの勉強会です。幸い、慈雲寺の近隣には、私の宗派で近年最も優れた教学者に成長するであろうと考えられている若い学僧がいます。その方を中心として勉強しているのですが、毎回とても楽しい。

 良き師に出会えることは何よりの幸せですし、勉強仲間に恵まれることも嬉しい。みな仲良しなのもさらに嬉しいところです。慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)は、地味で小さな宗派ですから、「権力」とか「利権」とかと結びつかないからかもしれません。大学のゼミのように、指導者の顔色をうかがうとか、ゴマをするとかいうこともないですし・・・・

 う~~ん・・・どんな小さな組織でも威張りたいしとはいるか?となると、この勉強会の仲良しの雰囲気は、本来の僧侶の集団らしいものだと言えるかもしれません。

 明日はお説教師の勉強会です。私は説教師としての道に進みたいと考えていますので、この勉強もとても楽しみ。京都の本山にいるときには、積極的に布教の勉強会に参加していたのですが、中部地方に来てからは、チャンスをなぜか逃し続けていました。明日が慈雲寺に赴任して以来初めての布教関連の勉強会です。

●今日の写真は、カナダの西海岸に浮かぶ小さな島、ソルトスプリングス島で見た風景です。