慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

12月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、12月15日(日)10時より行います。テーマは、「『一枚起請文』に学ぶ法然上人の教え」です。どなたでも歓迎いたします。」お気軽にご参加ください。

ご縁の有った方への「御供養」の勧め Part2

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 前回のPart1では、親族関係でなくても、友人や恩人、お仲間で亡くなった方の御供養をする会のお勧めをいたしました。

 家族葬が増えてくると、親族以外の人々が故人にお別れやお礼をする機会は少なくなってしまいがちです。とりわけ、故人が高齢の場合、「もうお付き合いしている人もほとんどいない」とか「友人のほとんどが亡くなっている」などと、家族が勝手に推測してしまうことが多いようです。

 直接のお付き合いや行き来は少なくなっても、「一言お礼が言いたかった」、「心を込めてお見送りしたかった」という人は案外多いかもしれません。家族の気が付かない、故人の友人、知人もいるかもしれません。

 家族だけで静かに見送りたいという気持ちもわからないではありませんが、友人、知人、趣味の仲間、ご近所の人々に見送られるというのは、大事なことではないでしょうか?

 もし、ご家族が「密葬」を強くお望みなら、Part1でお話ししたような、「偲ぶ会」をおすすめしたいと思います。大げさな「儀式」にする必要はありません。皆で集まって、菩提を御供養し、あとは茶菓で故人の思い出話をする・・・友達や恩人を送る哀しみを共有することで、また新たなご縁が広がるかもしれません。これも、故人への良い供養になることでしょう。

◎今日の写真もカナダのバンクーバーにあるクィーン・エリザベス公園で見た花壇です。