慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

初物のぶどう到来(ニコニコ)

◎今日のお釈迦様の御言葉

「自分のもの」に執着し、あがく人を見よ。

干上がって水の少ない流れの中で、飛び跳ねる魚のようだ。

これを見て、所有欲を捨て

命に執着せずに生きよ。

今枝由郎訳 『スッタニパータ』より

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今朝、大きな箱を持って信徒さんのAさんが来てくださいました。

「うちで今年最初のブドウ。おいしいから食べて!」とニコニコ顔。

 慈雲寺は名古屋市の中にあり、周辺は団地や新しく開発された住宅地が広がっていますが、その間には畑や田んぼもあちこちに残っています。この周辺はブドウや梨などの果樹園も多いようです。ここに赴任して来てすぐ、散歩の途中で果樹園を見た私は嬉しくて仕方がありませんでした。

 農業をなさっていたり、自分の家で使うために野菜などを作っている方が、作物を慈雲寺に持って来てくださいます。そんなとき、皆さんの表情がとても良い感じ!自分たちが丹精込めた作物を控えめながら自慢したい気持ちが伝わってきます。

 今朝いただいた箱の中はプリプリに輝くブドウでした。「仏様にお供えさせていただきます。」と言うと、ちょっといたずらっぽい笑顔で「すぐ食べて。その方がおいしいから!」という返事でした。

 お言葉どおり、阿弥陀様と先代さまに一房ずつお供えし、残りは私が速攻でいただきました。おいしい!

●今日の写真はデスバレーの中にあるホテルのプールです。デスバレーはアメリカで最も気温が高いエリアの一つですが、日中は灼熱の砂漠でも、日が落ちると急激に気温が下がります。ですから、朝のプールは気持ちの良い冷たさ。こんなプールサイドで冷やしたブドウを食べたら、きっとおいしいでしょうね。