弘法大師のお言葉
「大辨は訥なるが若く 大智は愚なるが若し」
心を動かす語りは訥々としていて、真実の智慧は愚かに見えるものです。
今日は1月の21日、お大師さまのご縁日でした。慈雲寺にも弘法大師さまをお祀りしているのですが、年に三回だけ四国八十八ヶ所のお砂ふみをしていただいています。
今日は風が強くてとても寒かったのですが、10人近くの方がお参りに来てくださいました。『般若心経』を一緒に称えた後、皆でお砂踏みをしました。
朝の英語会に来てくれている小さな子供たちも来てくれて、御祖母さんと一緒に御砂踏み。こういう経験が子供たちの心に思い出として積み重なっていくと嬉しく思います。子供の時にお寺に「遊びに」行く習慣をぜひ身に着けてほしいものです。
さて、この御縁日の準備をしながら、トランプ新大統領の就任演説のニュースを聞いていました。「America First」というのは、なんと耳障りの良い言葉でしょう!彼を支持した人々のまさに「聞きたい」言葉だったのでしょうね。
私は極端なグローバル化には疑問をもっています。それぞれの国の国民が自国の伝統文化を大切にし、自分たちで選んだ暮らし方ができることが大事だと思います。
例えば、「世界中でみんなが使っているから」という理由で英語を無暗に取り入れ、日本語の語彙が貧弱になり、表現力、読解力が落ちては何にもなりません。
しかし、私たちは国同士が助け合わなければ誰も幸せにはなりません。極端なAmerica Firstはアッと言う間に矛盾が露呈してくるだろうと思います。
これからしばらくはニュースから目が離せませんね。
◎今日の写真はウズベキスタンの国立博物館で見たガラスの皿です。