慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、8月22日(日)10時からです。テーマはお彼岸にちなんで「彼岸(お浄土)ってどんなところ?」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

夜半の嵐に舞う桜

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 上の写真は、慈雲寺から500mほど北にある同じ宗派のお寺、長福寺の桜です。長福寺は桶狭間の戦いの後、今川義元の首実検が行われたお寺として有名です。ここのご住職は、慈雲寺の属する浄土宗西山派西山浄土宗)の若手を代表する学僧。私もしばしば教えを受けている方です。

 今朝、本堂を明けようとして庫裏と本堂を結ぶ橋を渡っていたら、可愛らしい桜の花びらが何枚も落ちていました。慈雲寺には桜はありませんし、ご近所にも半径100mの範囲にはなかったはずです。

 昨夜、ゴーゴーと音がするほど強い風が吹きましたから、それに乗って旅してきた桜でしょう。せっかく仏様の近くまで飛んできたのですから・・・拾い集めて阿弥陀様にお供えしました。

 今年は桜が開花してから寒い日が続いたので、東京で満開のニュースを聞いても、慈雲寺周辺の桜はゆっくりゆっくり花を開いて行きました。

 それでも、ここ数日の温かさに満開に。日曜日は来年の桜だよりのために写真を撮って回りました。花だより用の写真は一年前から用意しないと、私が働き始めた新聞は月二回発行なので間に合わないのです。

 ご近所の桜の名所を訪ねるのは楽しい。なんだか、35年前の「新米記者」の暮らしが思い出されてワクワクしてきます。

 満開になるのを待たずに写真を撮りに行って正解でした。昨夜はまさに「夜半の嵐」。咲き誇る桜も一夜にして散ってしまうという「無常」の教えです。

 それだからこそ、今日、今の瞬間を大切にしていきましょう。美しい命、美しいものに目をとめる心の穏やかさを悦びましょう。

 花に目をとめる心の余裕がない・・・と思える日は、お寺においでになりませんか? 本堂に上がって、広々した空間の中で、阿弥陀様に向かって手をあわせ、ゆっくり呼吸するだけで、きっと気持ちに変化が出てきますよ。

 お墓参りもお勧めです。セットになった仏花ではなく、亡くなった方の好きだった花を選んでみるのがおすすめです。