慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

桶狭間の慈雲寺では、朝の勤行が続いています

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 昨日、「お寺にお参りに行きたいのですが、よろしいですか?」というお電話をいただきました。

 慈雲寺はいつもどおり、本堂は夕方遅くまで本堂は開いています。いつでも、どなたでも、本堂にお上がりいただいてお参りをしていただけます。

 新型肺炎のことが話題になって以来、さまざまなことが「諦らか」(あきらか)になってきています。「諦」という言葉は、お釈迦様のお悟りの内容を語るときに使われる重要なことばです。

 一般には「諦める」という使い方をしますが、仏教的には、けしてギブアップの意味でつかわれるわけではありません。これは、現実をしっかり見つめ、あきらかになった真実のすがたをしっかり受け止めるという意味です。

 私たちが日常、目をそむけてきたことが、今回のことで諦らかになっていることがたくさんあります。自分たちの命のはかなさ、不要不急のものへの執着、家族の絆の現実などなど・・・・お釈迦様が問いかけた人生の真の姿があきらかになっています。

 そんなときこそ、仏さま、とりわけ阿弥陀仏の暖かく、穏やかな慈悲のまなざしに気づく機会でもあります。

 どうぞ、お寺にいらして下さい。ゆっくりと阿弥陀さまに向き合えば、不安でいっぱいの心が静まっていくでしょう。

 

◎慈雲寺では、毎朝7時半から朝の勤行を行っています。どなたでも参加していただける、『般若心経』を中心にした短い勤行です。途中の入退室もかまいません。

 本堂は開け放って、風が十分入るようにしておきますし、椅子の間隔も大きくあげます。どうぞ、暖かな服装でおいでください。マスクもお忘れなく。

 お経巻も共用しないようにしたいと思いますので、できれば、ご自分の『般若心経』をご持参ください。お持ちでない方には、古いものですがご用意します。

 

◎本堂が開いているときは、いつでも写経をしていただける用意がしてあります。初めての方は、庫裏(本堂の右側の建物です)にお声がけいただければ、ご説明させていただきます。

 

◎今日の写真は、慈雲寺に祀られている弘法大師のお像です。慈雲寺は浄土宗西山派西山浄土宗)に属するお寺ですが、名古屋周辺から知多半島にかけてはお大師さまへの信仰の篤いところなので、慈雲寺にも祀られているのです。

 慈雲寺の弘法大師は、他の多くのお寺とは違い、とても若々しいお姿です。目にはガラスの玉眼が使われており、力強く、生き生きとした表情です。

 各地で疫病の退散にも力を発揮されたと伝えられるお大師さまにも、ぜひお参り下さい。