慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

1月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のテーマは「戒・定・慧の三学とお念仏」です。+慈雲寺へのアクセス情報

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 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は1月29日(日曜)10時より行います。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽においでください。
今月のテーマは「戒・定・慧の三学とお念仏」です。


 仏の教える戒を守る。心身を整えて心を集中させる。この世の現象や心の動きの本質を深い智慧で観察する・・・この「戒・定・慧」の三学は、全ての仏教に共通する、仏教徒としての修行だと言われています。しかし、残念ながら末法の世に生きる凡夫にとっては、非常にハードルの高い修行の要件ではないでしょうか?
 日本でお念仏の教えを確立した法然源空上人(法然上人)は、比叡山で修行しているとき、「智慧の法然房」と呼ばれるほど優れた僧侶だったにもかかわらず、ご自分では「三学の器にあらず」と苦しんでおられたそうです。
 三学を十分に修することのできない人間には仏の救いは届かないのでしょうか?
 「全く条件をつけることなく、すべての衆生を救う」と誓われた阿弥陀のお慈悲。そして阿弥陀仏ご自身が選ばれた「念仏」について改めて考えてみましょう。
 
 慈雲寺の本堂は十分な暖房がありませんので、温かな服装でおいでください。
ひざかけや靴下カバー、ホカロンなどはご用意しています。


◎公共交通での慈雲寺へのアクセス
 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

◎今日の写真は昨日の写真のつづき。カナダのオカナガン地方で見た、りんごの出荷風景です。

古本屋でダライ・ラマ猊下に出会う

ダライ・ラマ14世のお言葉

「人に優しくすると、心に幸せが訪れる」

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 経典や書籍というものは本当にありがたいものです。2500年前にお釈迦様がお説になった言葉を聞くことができるし、古本屋でダライ・ラマ猊下のお言葉に出会うこともできるのです。

 私たちは残念ながら末法の世に生まれて、お釈迦様や阿弥陀様の肉声を聴くことはできませんが、やがてお浄土では仏様の説法を直接聴くことができるのです。その嬉しい知らせは経典に残されています。

 末法も最後の方になると、教えも伝わらず、経典も滅してしまうそうですから、私たちは、「なんとか間に合った」ということになりますね。これも嬉しいことです。

 先日、古本屋さんで遊んでいたら、ダライ・ラマ猊下のお言葉を集めた『思いやること』(東洋出版)という本に出会いました。

 思いやりの心こそ幸せの源泉だと、猊下はお諭し下さっています。どうすればあ「思いやりの心」を養うことができるのかが説かれているのですが、まず、「なぜ私たちが人に優しくできないのか」という原因から解き明かしていきます。

 ダライ・ラマ猊下はけして偉ぶらず、平易な言葉で語りますが、時には厳しい態度で私たちが陥りがちな間違いを指摘してくださいます。

 この本にはとてもきれいな写真のページもあります。猊下の本を横になりながら読むのは大変失礼なことではありますが、寝床の近くにおいて、寝る前の静かな時間に少しずつ読んでいきたいと思います。猊下のお言葉を思いながら眠りにつけるなんて幸せなことですね。これも書籍というもののおかげです。

◎今日の写真はカナダで見たリンゴの木です。収穫直前のおいしそうなリンゴがたくさん実っていました。

法然上人を追慕する念仏行脚に参加しました。膝がぁ~~~

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 日本に念仏の教えを確立した法然源空上人(法然上人)が亡くなられてからも、多くの弟子たちによって念仏の教えは増々広がっていきました。それを快く思わなかった比叡山などの旧仏教勢力は、朝廷に訴えて弾圧を加えたり、直接僧侶や信徒に危害を加えるなど迫害を繰り返してきました。

 法然上人の御遺骸は最初、京都の東山に埋葬されていたのですが、嘉禄3年(1227)、お墓を破壊して、上人の御遺骸を鴨川に流して辱めようという企てが発覚しました。

 法然上人の弟子たちは、上人の御遺骸をいったん太秦の来迎院(元西光寺)に移したのち、さらに粟生の念仏三昧院(現在の長岡京市にある、西山浄土宗総本山光明寺)へ移し、そこで荼毘に付しました。

 法然上人の御遺骨は、光明寺の「法然上人御本廟」に祀られています。

 このときのことを「嘉禄の法難」と呼び、念仏の教えのうけた数々の迫害の中でも、最も危機感の高いものの一つです。

 40年前から、法然上人の教えを受け継ぐ各宗派の青年僧たちの呼びかけで、毎年1月24日に、太秦の西光寺から粟生の光明寺まで念仏行脚が行われます。16キロほどの道のりを4時間ほどで歩きました。

 雪で新幹線も徐行運転をする寒い日。ハラハラと雪花が時折舞う中を150名ほどの人々が一列になって、念仏を称えながら行脚します。

 私はもう青年僧ではありませんが、久しぶりに参加させてもらいました。16キロを途中数回の休みだけで、ずっと早歩きしていくので、膝が心配でしたが、なかなか優秀な膝サポーターのおかげで何とか歩くことができました。

 光明寺にたどり着く直前、真っ暗な竹藪の中を歩いていくのですが、790年前に弟子たちがどんな思いで師僧の御遺骸を担いで歩いたのか・・・おそらく追手の心配で小走りだったのでは・・・と胸に迫ってきました。一瞬、膝の痛みも忘れるほど・・・・

 念仏行脚には、浄土宗、時宗浄土宗西山禅林寺派浄土宗西山深草派の方々など、同じ法然上人の弟子同士の親しみを感じることができる良い機会でもあります。一般信者の方々と御一緒できるのもさらに嬉しい。

 行脚の途中で、おにぎりやぜんざいの御接待を受けるのも楽しい。

 そして、何より、また16キロを歩き切ることができた自分の健康にも感謝したいと思います。もちろん、膝に大きな負担をかけてしまった、この体重を何とかせねば!と改めて反省。膝小僧さんごめんなさい。

 翌日は京都で取材の仕事があったのですが、なんとかそれも無事完了。しかし、帰宅したら、さすがに疲れがドッと出て、そのまま就寝。12時間、眠ってしまいました。

 来年はもっと普段からウォーキングをして鍛えてから参加したいです。ウォーキングで体重も少しは落ちるでしょうし。

◎今日の写真はウズベキスタンで見た器です。何に使ったものかしら?

1月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内と慈雲寺へのアクセス

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今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は1月29日(日曜)10時より行います。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽においでください。

今月のテーマは「戒・定・慧の三学とお念仏」です。

 仏の教える戒を守る。心を集中させる。この世の現象や心の動きの本質を深い智慧で観察する・・・この「戒・定・慧」の三学は、仏教徒としての修行の基本だと言われています。しかし、残念ながら末法の世に生きる凡夫にとっては、非常にハードルの高い修行の要件ではないでしょうか?

 日本でお念仏の教えを確立した法然源空上人(法然上人)は、比叡山で修行しているとき、「智慧の法然房」と呼ばれるほど優れた僧侶だったにもかかわらず、ご自分では「三学の器にあらず」と苦しんでおられたそうです。

 三学を十分に修することのできない人間には仏の救いは届かないのでしょうか?

 「全く条件をつけることなく、すべての衆生を救う」と誓われた阿弥陀のお慈悲。そして阿弥陀仏ご自身が選ばれた「念仏」について改めて考えてみましょう。

 

 慈雲寺の本堂は十分な暖房がありませんので、温かな服装でおいでください。

ひざかけや靴下カバー、ホカロンなどはご用意しています。

◎公共交通での慈雲寺へのアクセス
 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

◎今日の写真はウズベキスタンの各地でうられている伝統的な泥人形です。いろいろな形がありますが、みんなニコニコ笑っています。

「つぶやき」が世界を動かす?!

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 昨日の新聞にトランプ大統領の就任演説の原稿が原文と日本語の翻訳とで出ていました。アメリカの行方はとても不透明な印象です。

 それより、トランプ氏が大統領になっても私的なツイッターへの書き込みを続けていることが気になります。もちろんツイッターオバマ氏も使っていましたし、世界中の政治家も数多く利用しているようです。出かけた場所の報告や日常生活のエピソードなど、軽い内容なら、政治家と一般市民のコミュニケーションの一つと考えても良いでしょう。

 しかし、トランプ大統領は「生の自己主張」をかなり過激が物言いで書き続けています。彼の「生の声」に行政や経済が敏感になればなるだけ、社会が彼の「鶴の一声」で動き始めてしまう危険があります。

 これはアメリカが誇る「民主主義」に大きく外れたものでしょう。

 インターネットはこれからますます影響力を増すメディアになってくるでしょう。

 このブログが大きな影響を与えるとは考えにくいですが、「ブログを見てきました」とお寺に立ち寄って下さったり、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」に参加して下さる方も時にはいらっしゃるので、インターネットのメディアには慈雲寺も恩恵を被っているわけです。

 私はツイッターのアカウントは持っていますが、今まで書き込んだことはありません。あまりその気になれない。スマートフォンを持っていないので、「実況」でつぶやくことができないからかも?

 世界で最も強大な権力を持った人が、その時の感情にまかせてつぶやき、それが世界中に発信されれば、影響ははかりしれないでしょう。トランプ氏がつぶやきの内容について落ち着いて考える余裕があることを祈らずにはいられません。

 仏教では怒りに任せての行動や言動は、けして良い結果をもたらさないと教えています。

◎今日の写真はウズベキスタンで焼き物のお椀です。素朴な模様と美しい水色が印象的でした。

トランプ大統領の就任演説を聞きながら、お大師様のご縁日の準備

弘法大師のお言葉

「大辨は訥なるが若く 大智は愚なるが若し」

心を動かす語りは訥々としていて、真実の智慧は愚かに見えるものです。

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 今日は1月の21日、お大師さまのご縁日でした。慈雲寺にも弘法大師さまをお祀りしているのですが、年に三回だけ四国八十八ヶ所のお砂ふみをしていただいています。

 今日は風が強くてとても寒かったのですが、10人近くの方がお参りに来てくださいました。『般若心経』を一緒に称えた後、皆でお砂踏みをしました。

 朝の英語会に来てくれている小さな子供たちも来てくれて、御祖母さんと一緒に御砂踏み。こういう経験が子供たちの心に思い出として積み重なっていくと嬉しく思います。子供の時にお寺に「遊びに」行く習慣をぜひ身に着けてほしいものです。

 さて、この御縁日の準備をしながら、トランプ新大統領の就任演説のニュースを聞いていました。「America First」というのは、なんと耳障りの良い言葉でしょう!彼を支持した人々のまさに「聞きたい」言葉だったのでしょうね。

 私は極端なグローバル化には疑問をもっています。それぞれの国の国民が自国の伝統文化を大切にし、自分たちで選んだ暮らし方ができることが大事だと思います。

 例えば、「世界中でみんなが使っているから」という理由で英語を無暗に取り入れ、日本語の語彙が貧弱になり、表現力、読解力が落ちては何にもなりません。

 しかし、私たちは国同士が助け合わなければ誰も幸せにはなりません。極端なAmerica Firstはアッと言う間に矛盾が露呈してくるだろうと思います。

 これからしばらくはニュースから目が離せませんね。

◎今日の写真はウズベキスタン国立博物館で見たガラスの皿です。

 

 

 

 

21日は弘法大師のお縁日です。四国八十八ヶ所のお砂踏みをしていただけます。

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 毎月21日は弘法大師のお縁日です。慈雲寺は浄土宗西山派西山浄土宗)に属していますが、桶狭間周辺は江戸時代からお大師信仰の篤いエリアです。知多半島には「知多四国」の巡礼路もあるほど。

 慈雲寺にも、ご縁があってお大師様のお像をお祀りしています。慈雲寺のお大師様は、とても若々しいお姿でお顔の肌もツルツル!「美肌弘法さま」とお呼びしたいくらいです。

 年の初めのお縁日は「初弘法」といって、特に御利益があると昔から信じられています。初弘法の日には、四国八十八ヶ所のお砂踏みもしていただけます。どうぞ新しい年の御縁を結んでください。

 1月21日の10時より短い法要と弘法大師のお話しをいたします。

 どなたでもお気軽にお参りくださいませ。

 また、お砂踏みは本堂が開いている間は、ご自由にお参りいただけます。

◎公共交通での慈雲寺へのアクセス
 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

◎今日の写真はウズベキスタン日本文化会館で書道を習う人たちの姿です。小さい子供からお年寄りまで、熱心に練習していました。