慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

3月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は3月17日(日)10時より、お彼岸の法要も兼ねて行います。テーマは「法然上人が開いた『浄土門』とは何だったのか?その2」です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

古本屋でダライ・ラマ猊下に出会う

ダライ・ラマ14世のお言葉

「人に優しくすると、心に幸せが訪れる」

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 経典や書籍というものは本当にありがたいものです。2500年前にお釈迦様がお説になった言葉を聞くことができるし、古本屋でダライ・ラマ猊下のお言葉に出会うこともできるのです。

 私たちは残念ながら末法の世に生まれて、お釈迦様や阿弥陀様の肉声を聴くことはできませんが、やがてお浄土では仏様の説法を直接聴くことができるのです。その嬉しい知らせは経典に残されています。

 末法も最後の方になると、教えも伝わらず、経典も滅してしまうそうですから、私たちは、「なんとか間に合った」ということになりますね。これも嬉しいことです。

 先日、古本屋さんで遊んでいたら、ダライ・ラマ猊下のお言葉を集めた『思いやること』(東洋出版)という本に出会いました。

 思いやりの心こそ幸せの源泉だと、猊下はお諭し下さっています。どうすればあ「思いやりの心」を養うことができるのかが説かれているのですが、まず、「なぜ私たちが人に優しくできないのか」という原因から解き明かしていきます。

 ダライ・ラマ猊下はけして偉ぶらず、平易な言葉で語りますが、時には厳しい態度で私たちが陥りがちな間違いを指摘してくださいます。

 この本にはとてもきれいな写真のページもあります。猊下の本を横になりながら読むのは大変失礼なことではありますが、寝床の近くにおいて、寝る前の静かな時間に少しずつ読んでいきたいと思います。猊下のお言葉を思いながら眠りにつけるなんて幸せなことですね。これも書籍というもののおかげです。

◎今日の写真はカナダで見たリンゴの木です。収穫直前のおいしそうなリンゴがたくさん実っていました。