慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

1月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせと慈雲寺へのアクセス

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 法然源空上人(法然上人)には、たくさんの優れたお弟子がいました。法然上人がお念仏の教えを説かれるようになると、まるで燎原の火のように信者が広がっていった・・・というような表現で書かれた本がたくさんあります。しかし、法然上人の教えは、最初から爆発的に広がっていったのではなく、上人とその弟子たちによる地道な布教が続けられていたのです。

 今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」では、今まであまり語られることのなかった、「法然教団」の最初期のお弟子たちのお話をさせていただきます。

 「講座」というタイトルはついていますが、どなたでもお気軽にご参加いただける内容です。どなたでも歓迎いたします。

◎慈雲寺の電話は052-621-4045です。

 

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。近くの有松ジャンボリーSCに大きな駐車場があり、無料で駐車できます。そこからお寺まで、北へ徒歩5分。

カーナビでは慈雲寺の電話(052-621-4045)を入力してご利用下さい。

★鉄道、バスのアクセス
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番・有松町口無池行」のバスも郷前に停まります。日曜は9時26分に鳴子北駅からバスが出ます。

●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約50分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発と10時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません”

21日は初弘法。お砂踏みでお大師さまとのご縁を深めましょう。

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 慈雲寺は浄土宗西山派西山浄土宗)に属する寺院ですので、ご本尊は阿弥陀仏です。しかし、慈雲寺は弘法大師信仰の盛んな知多半島の文化圏の中にあり、本堂に若々しいお姿の弘法大師像もお祀りしています。

 毎月21日はお大師様の御縁日ですが、特に1月は「初弘法」といって、功徳が大きいと信じられています。

 慈雲寺には、四国八十八カ所から集めた砂を踏んで、四国巡礼と同じ功徳をいただけるという「お砂踏み」も体験していただけます。

 21日の午後3時より、初弘法の短い法要をいたします。その後、弘法大師さまのお言葉を題材に少しお話させていただき、茶話会なども予定しています。

 お砂踏みは朝からいつでもお参りしていただけますので、どうぞご遠慮なく本堂に上がり、お大師様とのご縁を深めてください。

 

荒子観音寺へ円空仏を拝みに行く

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 円空は、日本各地を遊行しなから木っ端に仏を彫り続けました。生涯に10万体以上の木像を彫ったと言われていますが、現在までに、およそ5000体が確認されています。そのうちの約四分の1が、名古屋市中川区にある荒子観音寺に収められています。

 円空仏は、各地の博物館や展覧会などで、いくつか見たことがありました。年末にも龍谷ミュージアムで数点見る機会があったばかりです。展示されていれば、「ああ、いいなぁ。なんだかありがたい仏のお姿だなぁ」と眺めていたのですが、特別深い関心をもっていたわけではありません。

 しかし、先日、友人に誘われて観音寺へ行くことになりました。お恥ずかしい話ですが、その時まで観音寺の存在すら知りませんでした。(私は東海地方、名古屋市内の寺院ですら、ほとんど何も知らないのですが・・・)

 一番驚き、心が揺さぶられたのは、観音寺の山門の中に立っていた阿・吽の仁王像です。私はなんとなく、円空は大きな仏像は彫っていないように思っていたのですが、この仁王さまは大きい!3メートルを超えています。

 正面にアクリルの板が張られているので、光の関係で表情を見るのはとても難しかったのですが、今まで見た、どの仁王様より素晴らしいと思いました。シンプルで力強く、頼りがいのあるお姿です。

 写真に撮れたのは腰のあたりだけだったのですが、握りこぶしから何とも言えない温かみが伝わってきます。円空は一人でこれを彫ったのでしょうか?材料の大木は誰が用意したのでしょう?完成したときの村人の思いはどんなだったでしょうか?

 いろいろなことが浮かんできて楽しいひと時でした。それにしてもアクリルが邪魔だった!

 なお、毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、観音寺が所蔵する1000体以上の円空仏を拝観することができます。

 

11日は満月です - 満月写経・写仏の会のお誘い

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 今、本堂の扉を閉めながら、ふと空を見上げると、「煌々と・・・」という言葉がぴったりの美しい月が見えました。

 11日は今年最初の満月です。慈雲寺では、いつでも本堂で写経や写仏をしていただける用意をしていますが、毎月満月の夜にはお月見をかねた写経・写仏の会を行っています。

 夜7時半より、皆で一緒に『般若心経』を読誦します。そのあと、般若心経の内容についても毎月少しずつ学んでいきます。

 必要な用具は用意してありますので、お気軽にご参加ください。字の上手下手は問題ではありません。

 筆ペンを用意してありますが、毛筆で写経なさりたいかたは、ご自分の用具をお持ち下さい。

 読経は7時半からですが、始まる前からいらしてゆっくり写経をし始めて下さっても良いですし、遅くいらしてもかまいません。

 慈雲寺には7台ほど停まれる駐車場があります。もし満車の時(めったにありませんが・・・)の時は、庫裏へお声がけ下されば、近くの無料駐車場のご案内をします。

 

◎初めての方でも気軽に始められます。どなたでも歓迎いたします。

「出家を考えている」という方からお電話をいただきました

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 お正月そうそう、「出家をしたいと思っているのだが、まずどこから始めれば良いかわからない」というお電話をいただきました。声の調子も、やり取りをしている最中の話し方もとても冷静で真摯がお気持ちが伝わってきました。

 どのような状況であれ、「尼僧という生き方」に興味を持って下さる方がいらっしゃることは、とても嬉しいことです。このブログは慈雲寺の行事の告知のために開いたのですが、いつも一番アクセスが多いのは「出家」とか「尼僧」とかいう言葉をキーワードにした記事のようです。

 ネットで「尼僧」を検索すると、このブログが上の方に出てくるからでしょうか・・・

 事前の連絡もなく、突然訪ねて下さるかたもあります。月参りなどでお寺にいないこともあるのですが、お会いしてお話するのはいつでも歓迎します。

 

「出家したい」と慈雲寺を訪ねて下さるかたに、いつも最初におききするのは、「出家」を人生のリセットに利用しようとしてもうまくいかないだろうということです。

 人は結婚や留学、転職、そして出家などによって、一挙に人生の方向性を変えようとすることがあります。しかし、たいていはうまくいきません。私たちが背負っている「業」や「縁」というものを無視して、無理やりハンドルを切ろうとしても、なかなか思うようにはいかないからです。

 

 もう一つは、尼僧になろうとするまえに、仏教徒になることが先だろうと私は思っています。世俗から離れたいという気持になることはわからないでもありませんが、もしかしたら、尼僧よりも、カトリックの修道女の方が向いているかもしれませんよ?

 まずは「仏教」というものの見方、考え方を知ってから出家を考えてみてはどうでしょうか?

 どの宗派に属するかも大事なことです。私は幸い、浄土宗西山派西山浄土宗)というとてもマイナーな宗派と出会い、法然源空上人(法然上人)から善慧房證空上人に伝えられた教えを素直に受け止めることができました。

 もちろん、西山派の僧侶としては、できるだけ多くの人に、この教えを広めたいと思っていますが、「禅宗の厳しい修行の方が、リセットできそう」と感じる人もいるかもしれません。

 まず、「仏教というものの見方、考え方」の基本を知りたいという方におすすめなのは、朝日新聞社から出版されている梅原猛さんの『梅原猛の授業 仏教』です。ご存じのように梅原さんはもともと西洋哲学を研究していた学者ですが、仏教にも深い造詣をもっていた方です。この本は、梅原さんが京都の中学生に対して行った授業の講義録です。

 宗教というもの全般から説き起こし、仏教の基本的な考え方を専門用語をあまり使わずに、しかし十分に深いところまで触れて語っています。アマゾンでも簡単に入手できますので、まずはこの本から始めてはいかがでしょう。宗派に偏らずに、仏教の基本を学ぶことができるでしょう。

◎今日の写真は郡上八幡の冬景色です。

1月21日初弘法のお知らせ(時間訂正があります)

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 前回のブログで、1月21日の初弘法の法要とお話を「10時から」と書きましたが、「15時から」に訂正させていただきます。申し訳ございませんでした。

 1月21日は、新年最初の弘法大師の御縁日「初弘法」です。

 四国八十八カ所から運んできたお砂を踏んで、四国巡礼と同じ功徳が得られるといわれている「お砂踏み」を体験していただけます。お砂踏みは日中いつでもお参りいただけますので、ご自由に本堂を上がられて、お大師さまとのご縁を深めてください。

 また、15時からは、短い法要と弘法大師のお言葉を題材にしたお話をさせていただきます。その後、茶話会のご用意もいたしますので、どなたでも歓迎いたしますのでお気軽にご参加くださいませ。

慈雲寺の行事 2020年1月

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 お年賀に来て下さる方たちとお話をしているうちに一日が過ぎていく、とても幸せな三が日でした。元旦から、本堂で写経を自由にしていただけるように用意していました。数人の方が来て下さったようです。もっと気軽に写経をしていただき、お釈迦様の言葉に親しんでいただきたいと思います。これからは、いつでも本堂で写経をしていただけるようにご用意しておきますので、お気軽に体験なさって下さい。ただし、本堂には十分な暖房がありませんので、どうぞ暖かな服装でおいでください。

 さて、一月もいくつかの行事がございます。どの行事も、どなたでも歓迎いたしますので、どうぞお気軽にご参加ください。

1月11日 夜7時半より 満月写経・写仏の会

 今年も、毎月の満月の夜にお月見を兼ねた写経・写仏の会を行っています。慈雲寺の本堂の縁側から眺める月は、とてもきれいですよ。

 写経に必要な道具は全て用意してありますので、お気軽にご参加ください。7時半からご一緒に『般若心経』を読誦し、毎月少しずつその内容も学んでいきます。早めにいらして写経を始めて下さっても良いですし、7時半に間に合わなくても大丈夫です。

1月21日 15時より 初弘法の法要と四国八十八カ所のお砂踏み

 21日は弘法大師のお縁日です。15時から短い法要をし、弘法大師のお言葉をご一緒に学んでみましょう。

 また、四国八十八カ所から集めた砂を踏んでいただく「お砂踏み」も体験していただけます。お砂踏みは日中、いつでも本堂に上がってご自由にお参りしてください。四国巡礼と同じ功徳があると言われています。ぜひお大師様と同行二人のご縁をいただいてください。

1月26日 10時より 「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」

 慈雲寺では、毎月、身近な話題から仏教というものの見方、考え方をご一緒に学ぶ会を催しています。「講座」という名前はついていますが、どなたでもお気軽にご参加いただけます。

 1月のテーマは「法然上人とその弟子たち」です。日本にお念仏の教えを確立した法然源空上人(法然上人)と、その直弟子の人々のお話をしたいと思います。

毎週土曜・日曜の朝7時半より 英会話早起き会 (1月5日はお休みします)

 週末の朝は、少し早起きして英会話を楽しみませんか?NHKの「基礎英語1」をテキストにしていますが、どなたでもお気軽にご参加いただけます。小学生からシニアの方まで、どなたでも歓迎いたします。

 

 慈雲寺は皆さんのお寺です。慈雲寺で行われる行事は、特別な場合をのぞいてすべ無料ですが、仏様への御供養やお寺の維持のためにお気持ちを御喜捨いただければありがたく存じます。

 慈雲寺は伝統的な意味での「檀家」のないお寺です。宗派としては浄土宗西山派西山浄土宗)に属していますが、宗派にこだわらず、どなたのご相談にも応じさせていただきます。仏事に関することだけでなく、日常の悩みや困りごとなどについても、ご相談ください。

 また、出家を考えている女性の方々のご相談にも応じます。「出家」に関する私の考え方については、このブログに何度か書いております。左欄の「サイト内検索」をご利用下さい。

◎今日の写真は、ご近所の街角で見た格子戸です。