慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

不思議な赤銅色の月でしたね。写経をして月食を待ちました。

d 今回の「満月写経の会」の参加者は私も入れて三人。寒い本堂で静かに写経をした後、お茶とお菓子をいただきながら月食を待ちました。 月食の始まりは8時48分。時折本堂の縁側へ出て月を眺めると、どんどん月食が進んでいきます。慈雲寺は小さなお寺ですが…

月食の始まりは20時48分ごろ。写経をしながら宇宙の不思議を体験しませんか?

慈雲寺では、満月の夜ごとに写経の会をしています。今月は31日が二回目の満月です。 夜7時半より『般若心経』の読経を御一緒にしましょう。心経の内容についても、少しずつ学んでいきます。 その後は写経を行いますが、慈雲寺の写経の会は「自身の気持ちにゆ…

『遊行経』を読み直す・・・お菓子が無くなって少し嬉しい!

慈雲寺では、毎月「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行っています。「講座」というほど大げさなものではないので、自分では「お話しの会」と言っています。身近なことをテーマに「仏法というものの考え方」というものを皆さんと一緒に考えてみる会です。 2月…

1月31日は慈雲寺で写経をしながら月食を待ちませんか?

慈雲寺では毎月、満月の夜にお月見を兼ねた写経の会を行っています。珍しいことに一月は二回満月があります(その代わり、二月は満月の夜がありません!)ので、次回の写経の会は、1月31日です。7時半から行います。 『般若心経』を御一緒の読誦した後、少し…

七福神は神様?仏様?・・・1月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内と慈雲寺へのアクセス

慈雲寺で毎月行っている「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」では、昨年の11月から連続で日本の神仏習合について考えてきました。その最後は、私たちに最も身近な神仏習合の象徴である七福神信仰を取り上げてみました。 七福神巡りは日本各地で行われており、名古…

出家を考えていらっしゃる方にお勧めの仏教入門書

このブログでは、時々、出家について書いています。尼僧として生きることは、誰にでも勧められることではありませんが、女性の「生き方」、「ライフスタイル」の選択肢の一つとして、もっと知られて良いと思っています。 後継者の問題に悩んでいる尼寺も多い…

1月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のご案内と慈雲寺へのアクセス

慈雲寺では、毎月一回、身近なことをテーマに仏教の基礎、仏教というものの見方、仏教徒としての生き方などを御一緒に考える会を催しています。 今月は1月28日10時より行います。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加くださいませ。 テーマは「七福…

オウム真理教事件の全裁判終結のニュースに思う

昨日(1月20日)の新聞に、「オウム事件全裁判終結」という記事が出ていました。オウム真理教の事件は、宗教者として決して見逃せない、忘れてはならない事件です。 「気が狂った人々が宗教に名を借りて、とんでもないことをした事件」という切り捨て方をす…

初弘法と四国八十八か所のお砂踏みのお知らせ(慈雲寺へのアクセス)

毎月21日は弘法大師のご縁日です。特に1月のご縁日は「初弘法」といって、その日にお参りすると特に御利益があるとされています。 1月21日10時より、初弘法の短い法要と、弘法大師のお言葉を基にした法話の会をいたします。どなたでも歓迎いたしますので、ぜ…

阪神・淡路大震災の犠牲者を悼む

阪神・淡路大震災から23年の年月が過ぎました。あの日のことは、強く心に残っています。たまたま新年の里帰りで東京に戻っていた私は、震災の被害が広がっていく痛ましいニュースを見ながら、カナダから「すぐに帰ってこい。仕事が忙しくなるぞ!」という電…

花替えの日は楽しいが、煩悩も湧いてきます

仏前のお花や慈雲寺の歴代住職の墓などに手向けた花を替えるのは、住職としての役目の中で最も楽しいことの一つです。とりわけ花のお供えをいただいた時は、それをどう組み合わせて活けようかと色々考えるのは楽しいことです。 でも、楽しいだけではなく、よ…

僧侶に呼びかけるときは何と言いますか?

「あなたのことは何とお呼びすれば良いでしょうか?」 今日、お寺に来られた方が、遠慮がちにこう私に問いかけました。 僧侶に呼びかけるときは、何と言ったらよいのでしょう?この辺りだと、「おっさん」(アクセントは最初の「お」に)とか「おっさま」と…

お逮夜の大切さを思い出してみませんか?

先日、知人や僧侶の方々とお話ししていて、「お逮夜」という言葉が出てきました。「お逮夜の習慣ももうこの辺りではなくなったねぇ・・・」と一人が言うと、「いや、まだ私のお寺の周りには残っていますよ。」という方もいました。 お逮夜とは、一般的には、…

寂しくて110番通報するくらいなら、お寺へおいでませ!

今日は1月10日で、110番通報の日だそうです。今日の中日新聞によると、110番通報の二割は緊急性のない電話。「トイレが詰まった」と電話してくる人もいるらしい。 トイレがあふれだしたら、パニックになって110番したくなる人もいるかも??しかし、中には「…

『ブッダ最後の旅』は心に残る物語

c 前回のブログで、「涅槃図」のお話しをしました。お釈迦様は2500年前にインド亜大陸に生まれ、悟りを開かれ、各地で説教を繰り返して多くの人々を導き、そして涅槃に入られた方です。原始仏教の仏典には、お釈迦様の生涯について、あまり詳しく述べたもの…

「釈迦金棺出現図」を拝みに東京へ

(京都国立博物館蔵) 国宝の「釈迦金棺出現図」が上野の国立東京博物館に展示されていると聞いて、大急ぎで東京へ行ってきました。この絵は、京都の国立博物館に所蔵されているのですが、めったに展示されません。昨年、京都で行われた「国宝」展の時には展…

年明けのお墓参り

慈雲寺の墓地のお墓は、今、どこも美しいお花が供えられています。この地域の人々は、年末になるとお墓をきれいに掃除し、供花を新しくします。これが新年を迎える最後の行事になっているようです。 また、新年になるとすぐにお墓参りにいらっしゃるご家族も…

美しい満月に叢雲・・・それもまた好し

今夜は、今年初の「満月写経の会」でした。とても大きくて美しい月が昇りましたが、雲の陰に隠れたり、また姿を現わしたり・・・動いているのはお月様?雲?それとも私たちを乗せた地球でしょうか? 何が動いているのかとこだわると虚しいだけ・・・静かに月…

今年の書初めは『般若心経』の写経で

慈雲寺では、毎月満月の夜に「満月写経の会」を行っています。しばしば、阿弥陀様の御慈悲に例えられる柔らかな月光を愛でながら、写経をしませんか? 1月は2日と31日の二回、満月があります。2日は書初めに写経をなさってはいかがでしょう。 7時半から御一…

明けましておめでとうございます!

明けましておめでとうございます。 今、2018年元旦の深夜1時過ぎです。遠くから、まだ鐘をついている音が聞こえてきます。慈雲寺には釣り鐘がないのですが、12名の方々が集まって下さり、静かに除夜から新年の修正会の勤行をいたしました。法要後、黒豆茶を…