「お坊さんがお経を読むのを聴いていても眠くなるだけ」と笑いながらおっしゃる方がいました。確かに、中国語の経典を漢音や呉音の発音で読むのですから、なかなか意味をとるのは難しいでしょう。
しかし、ほとんどのお経は、とても興味深いストーリーが語られているのです。インドらしい大胆な表現も多いし、そこに説かれている深遠な教えを受け取れなくても、物語を追うだけでも面白いものが多いのです。
先日、般若心経の研究書を探していて、心経ばかりでなく、阿弥陀経や観音経の現代語訳を集めた本を見つけました。
もちろん、漢文を現代語に翻訳する場合は、そこに説かれていることの「解釈」が入ってきますので、やたらな翻訳では教えを誤解する危険があります。しかし、お経に説かれているストーリーを把握するだけなら、あまり細かく気にしなくても大丈夫では?と思っています。
先日から、朝のお勤めの時に、阿弥陀経の現代語訳を少しずつ音読しています。これがとても楽しい。阿弥陀経は極楽の様子がとても美しい表現で描かれていますから、朝から音読すると元気が出てきます。
阿弥陀経は早い人なら7分ぐらいで読めるお経です。私は15分ぐらいかかりますけど・・・。現代語で読むと、漢音でよむのの4倍ぐらい時間がかかります。
阿弥陀経が終わったら、観音経も同じように現代語訳で読んでいこうと思っています。
◎今日の写真はカナダのブリティッシュ・コロンビア州で見たバラです。