慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

2月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は2月25日(日)10時より行います。テーマは「法然上人が開いた浄土門とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

女性の出家をお釈迦様に提言して下さった阿難尊者 part 2

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ネットからお借りした阿難尊者のお姿です。これなら「元祖美坊主」という声が出ても不思議ではありませんね。

 

 お釈迦さまの弟子はたくさんおられましたが、その教えを深く学んだ10人の弟子は「十大弟子」として知られています。『般若心経』の中で、なんども「舎利子」と呼びかけられている智慧第一といわれるシャーリプトラをはじめ、前回からお話している阿難尊者もその一人です。

 阿難尊者(アーナンダ)は釈迦の侍者として、25年にわたって常のお釈迦さまのそばにいた人です。釈迦の教えを直接聞いていたにもかかわらず、釈迦の存命中には悟りが開けなかったそうです。しかし、お釈迦様の教えを良く記憶にとどめており、経典を編纂する際、彼の記憶が大きな力となったのです。

 釈迦のそばで教えを聞いていたのに、なぜ悟れないのか、ずいぶん悩んだと伝えられています。お釈迦さまは、けして「早く悟れ」とは指導せず、機が熟し、縁が整うのを待っておられたのでしょうね。

 

 さて、この阿難尊者こそ、釈迦に女性の弟子入りを薦め、尼僧教団の成立を認めさせた方なのです。お釈迦様は、自分の育ての親であるマハーパジャパティが出家したいと申し出たときも、それを許さなかったといわれています。

 しかし、彼女は出家を諦めきれず、髪を切って、裸足せ釈迦の後を追ったそうです。このことを知ったアーナンダは釈迦に女性の出家を許すように願い出ました。釈迦は何度も拒否したのですが、とうとうアーナンダの主張を受け入れたのです。

 アーナンダは、いつも寡黙で、けして釈迦にたてついたりしたことがなかったのに、女性の出家についてだけは、強くその正当性を主張したのだそうです。

 阿難尊者は、すべての尼僧の恩人ですね。