慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

「神社とお寺はどう違うのですか?」と聞かれたら

 

慈雲寺には、毎年、ご近所の小学校から社会科見学にやってきます。やってくるのは2年生なので、まだとても幼い感じの子供ばかりなのですが、質問はなかなか味わいがあります。返答に困るものも少なくありません。

 毎年、必ず聞かれるのは「神社とお寺はどう違うのですか?」という質問です。中学生だったら、神仏習合の話などをしてあげたいところなのですが、なんといっても小学二年生です。これは結構難しい問題・・・・

 「神社はね、神様がいるところです。『今日も元気ですごせました』ってお礼を言って、お願いしたいことがあるときは、お願いをする。例えば、成績が良くなりたいときは、『成績が上がるように頑張りますから、力を下さい。応援してください』ってお願いするのよ。ただお願いするのではなく、自分でも頑張ることが大事です」とお話してみました。

 「お寺にはね、仏様がいらっしゃるの。仏様は私たちの心をきれいにしてくれます。

体が汚れた時はお風呂に入るでしょう?意地悪をしたり、嘘をついたりして心が汚れた時はね、お寺にきたり、おうちの仏壇の前で手を合わせて『ごめんなさい』ってあやまったら、仏さまが心をきれいにしてくれます。意地悪をしたり、嘘をついたりした相手の人にも、ちゃんとあやまりましょうね。」

 今年の説明はこんな風にしてみました。

 その後、読経を聞いてもらいながら、お焼香を体験してもらったり、仏像のすぐそばまで近づいて拝んでもらったりしてみました。

 この見学後、しばらくすると子供たちの感想文が送られてきます。今年はどんな感想を書いてくれるか楽しみです。