先日、一年ぶりに新型コロナのワクチンを接種しました。前回はモデルナでかなりひどい発熱をしたので敬遠していたのです。しかし、一年というのはちょっと・・・という気持ちになったので、申し込んでみました。
今回はファイザー社のワクチン。幸い発熱はありませんでしたが、体中が筋肉痛状態。特に肩こりがひどく泣けました。
動くに動けないので、ベッドに横になって、本を読んで過ごしていました。瀬戸内寂聴さんの『釈迦』と、津田直子さんの『釈尊ものがたり』です。この本を読んで、12月8日が、お釈迦様がお悟りを開かれた日であることを思い出しました。
もちろん、これは太陰暦ですから、本当の12月8日は、来年の1月18日になります。慈雲寺では、できるだけ季節の移り変わりを感じながら暮らしたいので、行事はできるだけ旧暦で行いたいと思っています。
でも、なんだか今月の8日が気になります。
お釈迦様がお悟りを開かれた日こと、仏教徒にとっては一年で一番大切な日です。お寺によっては「成道会」という特別な法要をするところもあるようですが、お彼岸やお盆、お十夜ほどは知られていないのではないでしょうか?
そういう私も、すっかり忘れていて、行事予定の中にも入れませんでした。なんとも恥ずかしいことです。
友人の和尚様にこのことをお話したら、「僕たちは現世での悟りを得ることは、ほとんど無理と思えるから、お釈迦さまの成道を重視しないのかも?」とおっしゃっていました。
しかし、お釈迦さまが成道なさらなかったら、私たちは阿弥陀仏の救いについて教えていただくこともなかったでしょうから、やはり成道会こそ仏教徒が一番大切にすべき日なのではと思えてきます。
イエスさまの生誕は、こんなに華やかに喜ばれるのに・・・・
12月8日と来年の1月18日には、ひっそりと(??)お釈迦さまの成道を喜んで読経させていただこうと思います。