慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

夜の雷鳴

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 パソコンを開いたら、「雷を伴う暴風雨」という天気予報が出てきました。

 遠くで雷鳴がもう聞こえ始めているなぁ・・・と、思っていたら「風神雷神」の絵が目の前に浮かんでくるような雷です。

 でも、夜の雷鳴は、それがどれほど激しくても、なんだか物悲しい感じがしますね。いろいろなことを思い出してしまうような・・・

 カナダやアメリカの中央部には、地平線までまっすぐに続く道路があります。そんな道を走っているときに、雷に出会うと、時々、地平線の向こうで輝く雷光が見えることがあります。地平線の向こうですから、それは天から降りてくるというより、地平線の地面から光の柱が湧き出してくるように見えるのです。

 遥かかなたに真っ黒な雲が見えて、激しい雨が降っているのが見えるのに、自分のいる場所の真上は綺麗な青空だったりします。アリゾナニューメキシコなどの乾燥地帯では、地面の温度が40度を超えているためか、降ってくる雨が途中で蒸発して消えてしまうのも驚きの光景でした。

 旅行ライターとして、私はおそらく最も恵まれている者の一人でしょう。とても恵まれた状況で、たくさんの素晴らしい大自然の光景に出会うことができました。

 でも今は、海の彼方まで行かなくても、桶狭間で雷の音を聞いているだけで、なんだか満足。自然の偉大さに身を任せる心地です。

◎今日の写真はカナダのブリティッシュコロンビアにある、ウェルズグレイ州立公園で見たヘルムケン瀧です。世界の百名瀑の一つに数えられているそうです。