一昨日の夜から昨日にかけて、桶狭間はたっぷり雨が降りました。本当に久しぶりだったので、境内の木々が一斉に「嬉しい!」と叫んでいるような気がするほどでした。あれだけ降れば、地面の奥の方の根にもたっぷり水が行き渡ったことでしょう。
そのせいか、昨夜はとても気持ちの良い、涼やかな風が寝室に吹き込んできました。寝室にはエアコンがないので、少し離れたところから扇風機をかけ続けます。先月からの連日の熱帯夜で、扇風機ではどうしようもないレベル。エアコンを購入する予算は無し・・・と、毎晩半べそでした。とうとう「心頭滅却すれば火もまた涼し」とはいかず、Amazonで冷風機なるものを購入しました。扇風機の一種ですが、水を入れるところがあり、風が水を通ってから吹いてくるシステム。水に氷や凍った保冷剤を入れれば、風がさらに心地よく・・・期待が大きかったせいか、思ったほどには心地良くはないのですが、扇風機よりだいぶまし。
おかげで、泣かずに眠ることができます。
しかし、昨夜はその冷風機を点けなくても、窓からすばらしい涼風が入ってきました!部屋の南北にある小さな窓を開けているだけなのに、なんと心地良い・・・『阿弥陀経』によれば、極楽には常に涼やかで心地良い風が吹いているそうです。まさに、そんな風!
「極楽の余り風」という言葉を始めて聞いたのは落語かな?極楽からこぼれて来たような心地良い風という意味でしょう。昨夜の風は、正にそんな心地。
気持ちの良いまま眠りに入れると思ったのですが・・・そうではなかった!あんまり心地良過ぎて、本を少し読んではウトウト・・・目が覚めてはまた本を読んで「気持ちいいなぁ・・・」と思いながらウトウト・・・結局、ろくに眠れませんでした。
不思議・・・
◎今日の写真は、カナダのブリティッシュコロンビア州北部で見た、ベア氷河です。