なんだか不思議な手紙が来ました。差出人のKさんは、神様や仏様と人間を結ぶ「仲介役」をなさっているのだそうです。「神仏にたずねたいことがあったら、私が喜んでお取次ぎをさせていただきます。」と書いてありました。
う~~ん・・・お釈迦さまのお言葉は経典となって残っているし、善導大師や法然上人、證空上人のお書きになった注釈書もありますから、せっかくのお申し出ですが、お願いしたいことはあまりないように思います。わからないことは山ほどありますが、阿弥陀様を質問攻めにするのはいくらなんでも・・・
しかし、知りたいことを直接仏様に聞けるというのは、やはり魅力的(??)ではありますね。そういえば、神仏、キリスト、ムハンマド、宇宙人まで、いろいろな尊い方々が憑依して語るという教祖様もいましたね。以前、知人に無理やり押し付けられて数冊読みましたが、あまりにも内容が薄いので、へきへきした覚えがあります。どうして数多くの人が、あの教祖に惹かれるのかわからない・・・・と、思っていたのですが、今回のKさんの手紙でハッと気が付きました。やはり、「直接答えをもらえる」というのに飛びつきたくなる人もいるかもしれません。
Kさんはあちこちのお寺に同じような手紙を出しておられるのでしょうか?文体もなんとなく不思議な味わいでした。
直接質問するほど簡単に解決はつかなくても、お釈迦さまのお言葉、善導大師、法然上人、證空上人が指示してくださった道を自分のペースでゆっくり進んでいきたいと思っています。第一、こちらがしっかり学んでいなければ、適格な質問はできませんよね?
◎今日の写真は東山動植物園で見た梅。「八重寒紅」という種類です。薄紅色の花びらが重なりあって、可憐な風情です。