お地蔵様の花の水を替えようと墓地へ行きました。ここ数日、雨や曇りの日が続いたせいか、お盆のお墓参りで供えられたお花の多くはまだ綺麗でした。家族を思う気持ちの込められた花が一日でも長く枯れないでいてくれればと思いました。
慈雲寺には小さな墓地がありますが、ほとんどのご家族は別のお寺の檀家さんです。ですから、お盆の間も、他のお寺のように一日中棚経に回るということはありません。しかし、少しずつ盆中の読経をたのんでくださる方が増えてきています。このご縁を大切にして、お墓の御守りをさせていただきたいと思っています。
15日は終戦記念日でした。あの年のお盆はどのようなものだったのでしょうか?どれだけの人々が新たな死者のために祈ったのでしょう。手向ける花はあったのでしょうか?重い気持ちは、送り火の後も心に残っています。
戦争を実体験した人が年々少なくなっていく今こそ、不戦への決意を新にしなければなりません。人殺しで問題が解決するわけがないからです。
◎今日の写真はインドで見た花の象眼です。