慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

恐怖を煽るだけ煽って解散??

今日のお釈迦さまのお言葉

「この世においては、怨みに報いるに怨みをもってしたならば、

ついに怨みの息むことがない。

 怨みを捨ててこそ息む。

これは永遠の真理である。」(法句経より)

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 先日、友人の僧侶と話していてJアラートの話になりました。彼は妻と二人の子供を連れて新潟に家族旅行に行っているとき、Jアラートの警告音を体験したのだそうです。

 その時の恐怖と、「ここで警告されても、なんの意味があるのだ?」という疑問とで、いろいろ考えさせられたそうです。

  ミサイルの攻撃がすぐにでもあるような「危険を煽る」報道や政府の発表に、私もかなり不信感を持ちました。アメリカのニュースや新聞記事を読むと、「ロケットの発射実験」という表現を使っているメディアが多いのにも気が付きました。

 もちろん、危険を事前にできるだけ正確に知らせるのは大事なことです。戦時中の「大本営発表」のような愚かなことを繰り返すべきではありませんね。しかし、政治的な意図で「危険を煽る」のも、また愚かなことです。

 なんだか、ミサイルのことが加計問題から人々の目を逸らすためのように思えてなりません。本当に危機が迫っているなら、こんな時に国会を解散して、空白を作って良いはずがありません。

  国会をわざと空白かさせて、政府が勝手なことをしようとしているとしたら、なおのこと恐ろしいでしょう。

 お釈迦様は「怨みに対して怨みの報復したら、けして、怨みが消えることはない」とおっしゃっています。仏教徒にとっては、とても大切な真理です。

◎奈良で見た藤の花です。季節外れですが、今日、大きな藤棚を見たので、藤の花を思い出したのです。