東日本大震災から8年がたちました。この震災は、私が日本へ戻るきっかけの一つにもなりました。震災で流された墓地から遺骨を集めるボランティアをしたことで、「僧侶としてできることは何か?」と自分に問いかける日々が、まだ続いています。
私は旅行ライターによって糊口をしのいでいますので、現地に旅行をして直接被災地の人々に経済的な効果を少しでも及ぼすようにすることの大切さを訴えるのも、自分の役割とも思っています。
スマトラ沖大地震の後に、マレーシアやインドネシアに取材に行った時も、政府の援助金が現地の人の手に渡るまでには時間がかかる。旅行者が、食事や宿泊、お店や各種のサービスに対する対価を支払っていくことの「即効性」が大切であることを何度も現地の人から聞きました。
今、私たちができることの一つは、今、被災地で何が起きているのかということに関心を持ち続けることだと思います。ボランティアに行くのも良いでしょうし、義援金を送り続けることも大事です。
しかし、東北に直接出かけてみませんか?被災地の今を直接体験してみませんか?東北の桜の美しさはまた格別です。浄土ヶ浜などをはじめとして、被災した観光地も復興しつつあります。
東北へ旅に出ることが、今後の私たちの支援の方向を示してくれるのではないかとも思います。
今日は夕方のお勤めの時に、心をこめて東日本大震災の犠牲者の方々の菩提をご供養させていただきました。
◎今日の写真もエクアドルで見た蘭の花です。