慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

お賽銭と喜捨 Part1 神社の場合

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●©地主神社

 上の写真はネットからお借りした京都の地主神社の写真です。この神社は縁結びの神様として、女性誌などにもたびたび取り上げられる有名な神社です。新品(?)の立派なお賽銭箱が写っていますね。

 今朝、ローカルのテレビ局の情報番組を見ていたら、「初詣のお賽銭の額、愛知県が日本一!」という特集を組んでいました。名古屋に本社を置く会社の社長に「お賽銭をいくら入れますか?」なんて結構失礼(率直?)な質問から、一般の人のお参りまでなかなか興味深いものでした。

 インタビューを受けた社長の一人は「初詣は今年の決意を伝えに行くので、お賽銭はいれない」ときっぱり。お賽銭はお願いやお礼するときに供えるもので、神様へ決意表明するだけで、お願い無しの時はお供えも無し・・・・う~~ん・・・なかなか面白い態度です。

 おもしろいと言えば、だじゃれでお供えの額を決める人も多いようです。「ご縁を結ぶから5円」、「ご縁を重ねるから50円」というのは前にも聞いたことがありますが、今朝の番組では「始終ご縁を結ぶという意味で45円」と言っている人もいました。これもう~~ん・・・神様はそんなだじゃれを理解して下さるのでしょうか?

 「初詣のお賽銭は千円。お札だと目立つので、神様に気が付いてもらいやすい」と答えている人もいました。神様はお金の額にこだわる?

 ご祈祷をお願いするときはたくさんお供えすると答えた方もいて、やはり神様に助けていただくにはそれなりにお賽銭も多くするということでしょうか?そうなると「5円」では心もとなくないのかしらん?

 

 神主さんへお賽銭の意義についてのインタビューもありました。「お供えなので、額はお気持ちで」と無難なお答えです。

 僧侶にもインタビューして欲しかったですね。短時間の間に、仏教的な喜捨の意味を語るのは難しいと思いますが・・・(つづく)