慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、6月16日(日)10時より行います。テーマは聖徳太子と仏教です。父の日に、日本仏教の父とも言える聖徳太子についてご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

子猫を葬る・・・・ペットの葬儀について

f:id:jiunji:20210520211940j:plain

東海道の鳴海宿に、江戸時代に設けられた常夜灯

 今日は楽しいこと、哀しいことが次々と起きたので、一日がとても短く、それでいながら深い日でした。友人が庭に咲いた花を持って来て下さったので、ご近所の花屋さんで追加の花を買って境内の仏花を活け替えすることができました。花のお供えはいつでも本当に嬉しい。自分で育てなお花ならなおさらです。

 しかし、最後にお地蔵様の前の花を替えようとしたら、生後2週間ぐらいの子猫が亡くなっているのを見つけてしまいました。最後の力を振り絞って地蔵菩薩の近くにたどり着いたような姿でした。

 朝から、時折境内に遊びに来る猫が鳴き声を上げながら歩き回っていたので、おそらく亡くなった子猫を探していたのでしょう。

 お地蔵さまが救い上げて下さったことを祈らずにはいられませんでした。

 

 ペットの葬儀については、私が慈雲寺に赴任してから数件頼まれたことがあります。ペットはどれほど「家族」であっても、六道の「畜生」としての命を生きています。

 仏の教えを聞き、信じることができるのは人間と天人だけです。ペットができるだけ早く人間界や天界に生まれ変われるように回向することはできますが、ペットと飼い主として極楽で出会えるわけではないと思います。このことを説明させていただいてから葬儀をさせていただいています。

 ただし、極楽へ往生した人が持つと言われる6つの神通力の中には、それまで輪廻してきたことの全てを思い出せるという力があります。ですから、いったんペットと飼い主として縁ができたら、そのことも思いだせるのです。深い縁があれば、必ずまた極楽で会えるでしょうが、犬や猫の姿をしてはいないと思います。でも、一緒に極楽で修行をする仲間として会えるのですから、より楽しいのでは?

 あの子猫ともいつか極楽で会えるかな?