慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

9月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は9月17日(日)10時より行います。

 お彼岸も近づいてきましたので、今月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、此岸(この世)から、河を渡って彼岸(お浄土)へ渡る、念仏行者の姿を描いた『二河白道図』の絵解き説教にチャレンジしてみようと思います。

 9月17日(日)10時より行います。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

 『二河白道図』は、唐の時代に中国で浄土教の教えを確立した善導大師が、人間の此岸での人生の状況、そしてそれを救おうとする釈迦如来阿弥陀如来の姿を、欲望の荒波と怒りの燃え上がる二つの河に譬え、その真ん中に白く続く細い「救われの道」として示したたとえ話です。

 このたとえ話を題材にした絵を使って、説明をしながら教えを説く「絵解き説教」は、布教の手段としてとても人気がありました。耳で聞くだけでなく、目でも教えが伝わってくるので、心に教えが残りやすいからでしょう。

 しかし、最近はあまり絵解き説教が行われることが少なくなりました。ビジュアルを使ったものとしてはインパクトが薄いと思われるようになったからでしょうか?

 でも、この伝統は絶やしてはいけないと思います。絵解き説教の題材はお釈迦さまの涅槃を描いた「涅槃図」や、『観無量寿経』に説かれた極楽の様子を描いた「當麻曼荼羅」など、たくさんの種類があります。残念ながら、慈雲寺には「涅槃図」はありませんが、いつか「當麻曼荼羅」の絵解き説教もしたいものだと思っています。

 

◎お彼岸の合同法要は9月20日10時より行います。どなたでもお気軽にご参加ください。

◎慈雲寺へのアクセス

 お車でおいでの方は、国道23号線の有松インターで降りて北上してください。カーナビに慈雲寺の電話(052-621-4045)を入力してすれば探しやすいでしょう。しかし、慈雲寺には十分な駐車場がありません。できるだけ公共交通をご利用下さいませ。

 バスは、大高駅南大高駅、有松駅、鳴子北駅などから市バスが出ています。郷前(ごうまえ)というバス停で下車し、郷前の交差点まで1分ほど歩いてください。交差点南東側に接骨院があり、その後ろに見える大きな屋根が慈雲寺です。接骨院の右側に細い道がありますので、そこを通ってお寺においでください。

 なお、バスの時刻表は、名古屋市交通局の時刻表をご参照下さい。https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/bus/timetable.htm