慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

11月の満月は4日です。満月写経の会のお知らせ

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 先ほど、本堂の縁側からお月様を眺めました。もうすぐ満月です。

 慈雲寺では、毎月の満月の夜に写経の会を行っています。

 11月の満月は11月4日です。満月写経の会は11月4日の7時半から行います。

 どなたでもお気軽にご参加ください。写経は心を込めてお経を写すことが大切で、字の上手下手は関係がありません。

 写経に必要な道具は全て揃っています。ただし、筆ペンを使いますので、毛筆で写経なさりたい方はご自分の道具をご持参ください。

 慈雲寺で行われる宗教行事は全て無料ですが、仏様への御供養とお寺の維持のために、お気持ちを御喜捨いただければ有難く存じます。

◎慈雲寺への公共交通のアクセス
 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。所要時間は約40分
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます

研修会で當麻曼荼羅の絵解き説教を聞かせていただく

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 當麻曼荼羅は、奈良の當麻寺の御本尊です。『観無量寿経』に説かれた極楽の様子を描いたものです。お浄土の様子を描いた浄土変相図は他にもありますが、當麻寺に伝えられているものは、唐の時代に中国浄土教を確立した善導大師が『観無量寿経』を解釈した『観経疏』に基づいて描かれています。

 善導大師を深く信仰した法然源空上人(法然上人)の教えを受け継いだ善慧房証空上人(西山上人)は、當麻曼荼羅の特殊性に気が付き、この曼荼羅を使って教えを広めていくことにしました。以来、浄土宗西山派西山浄土宗)の僧侶たちは、當麻曼荼羅の絵解き説教による布教を続けてきました。しかし、近年になると絵解き説教のできる僧侶は少なくなってきました。

 先日、西山浄土宗の説教師たちの研修会が岐阜市で開かれました。二日間にわたって、布教の基本となる教学や歴史などを学んだのですが、最後に當麻曼荼羅の絵解き説教の実演を聞かせていただきました。

 講師の畔柳師は、まだお若い方だったのですが、グイグイとお話しに引き付けられる素晴らしいお説教でした。笑いも入れながら、教えにスッと導いていく手腕は、すぐには見習えないレベルの高さでしたが、「この方の絵解き説教を目標にさせていただこう!」と元気が出ました。

 私は「二河白道」や「涅槃図」など、絵図を掲げて、それを絵解きするお説教にとても興味があります。當麻曼荼羅は、巨大で、そこに含まれる教えも広大ですから、なかなか難しいですが、まずは「二河白道」から(もちろん、二河白道の譬えも非常に奥が深いですが・・・)、練習を続けてみたいと思っています。

 慈雲寺でも、年に一度、二河白道の絵解き説教を恒例にしたいと思っています。

 

11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、11月19日に行います。

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 今日は10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」を行いました。台風がやってきつつあるという怪しい空模様にもかかわらず、25人以上の方々が集まってくださいました。

 「末法思想」という少々硬い(テーマ)でしたから、もう少しわかりやすくお話しすべきだったと、自分の勉強不足が悔やまれます。本当に理解が深まれば、わかりやすくお話しできるものだと思います。

 さて、11月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は19日に行います。次回のテーマは「神仏習合」についてです。

 先日、ご近所の小学校から二年生の子供たちが慈雲寺に見学に来てくれました。その時、子供たちからいろいろと興味深い質問が出たのですが、中でも私が一番答えにくかったのが、「神社とお寺はどう違うのですか?」という質問でした。

 なかなか鋭いですね。明治政府が政策として神仏分離を強制するまで、日本の宗教慣習では、神も仏も混交していました。熊野権現阿弥陀仏が神の形をとった化身の姿であるといったように、神さまと仏さまは私たち日本人の心の中で溶け合っていたのです。

 そうした神仏習合の歴史を振り返ってみたいと思います。

 どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加ください。

◎これからしばらくは、花の写真を掲載します。今日はカナダのビクトリアの港周辺の景色です。

 

 

嵐が来ても、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は行います!

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 明日(10月29日)は台風の上陸で大荒れになりそうですね。

 でも、「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は行いますので、お気をつけてお出かけくださいませ。

 10月29日(日)10時より どなたでもお気軽にご参加ください。

 テーマは「末法の時代に生きる」です。

 末法とは、仏教の教えの伝わりかたの状況を説く一種の歴史観です。仏教では、全てのものは変化する、無常であると教えていますので、お釈迦様の教えもやがて伝わりにくくなる時代がやってくるのです。

 これが末法です。日本では平安時代の末期に末法に入ったと信じられてきました。末法は一万年続くとされていますから、私たちも末法に生きているのです。

 末法の時代には、社会状況も自然状況も悪化すると考えられています。嵐の真っただ中に末法のことを考えるのも、良い機会かもしれませんね。

 

◎慈雲寺への交通アクセス


 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

◎今日の写真はウズベキスタンで見た織物です。日本の絣に少し似ていますね。

兄弟子のお寺でお説教・・・大緊張!

f:id:jiunji:20171027072550j:plain  昨日は、岐阜県八百津町である善慧寺へお説教に行かせていただきました。このお寺は、慈雲寺が属する浄土宗西山派西山浄土宗)の流祖、善慧房証空上人(西山上人)が創建なさったお寺です。お寺の名前もそれにちなんでいます。

 実は、このお寺の現在のご住職随祐師は私の兄弟子です。私たちは橋本随暢上人というお説教の名人に得度させていただきました。兄が一番弟子、私が13番目の弟子です。兄は随暢上人の教えを一身に受けて、現在では私たちの宗門屈指の名説教師です。13番目まで下がると・・・う~ん・・・

 さらに、善慧寺の歴代住職は皆、説教の名人ばかり・・・そんな方々のお説教を聞きなれている檀家さんの皆さんの前で私がお話しさせていただくなんて・・・・大緊張でした。お話しする通りに原稿を書き、電車の中でもブツブツと練習しながら出かけていったのですが・・・

 予定通りにはお話しを進めて行かれませんよね。

 普通なら、「今日はありがとうございました。」と言われて、お寺から放り出される(?)レベルだったのですが、やはり兄弟子です。丁寧に感想を述べて下さり、お説教の流れというか、構成の指導もして下さいました。

 説教師は場数を踏まなければ、けして上達しません。しかし、「ここがわかりにくかった」とか、「このようにまとめたら聞きやすい」とか、指摘していただくことはめったにありません。ですから、今回の兄弟子の教えは特別にありがたく、嬉しいことなのです。

 自坊に戻り、教えていただいたことをメモしただけで、昨日は早々と眠ってしまいました。やはり緊張で疲れていたようです。

 でも、兄弟弟子が多いというのは、ありがたいものですね。

◎今日の写真は、カナダのオカナガン地方のブドウ園です。この辺りはアイスワインの生産地。熟したブドウは、気温がマイナス6~4度ぐらいに下がったときに収穫されます。

 

 

10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、10月29日に行います。テーマは「末法の時代に生きる」です。

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 10月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は29日の日曜日、10時より行います。

 今月のテーマは「末法の時代に生きる」です。

 阿弥陀仏への信仰の第一歩は「私たちは末法の時代に生きる凡夫だ」という自覚です。末法というのは、歴史(時間)の流れに関する仏教的な見方です。お釈迦様が入滅されてから時間がたつにつれて、教えも正しく伝わりにくくなり、教えを伝える僧侶の能力、教えを受ける人々の能力、そして社会の環境や自然環境も悪化していくという考え方です。つまり、仏の救済にあずかることが極めて困難になってくるのが末法の時代なのです。

 日本では、平安時代の末期に「末法の時代」に入ったと考えられています。当時の人々は、律令制度の崩壊や飢饉などをはじめとする危機的状況を正に末法の時代の到来と怯えたのです。

 そこで人々が救いを求めたのが、何の条件もつけずに、全ての人々を救うと誓われて仏となられた阿弥陀仏への信仰です。

 末法の時代は一万年続くと考えられていますから、現代に生きる私たちもまた、末法の時代に生きているのです。現代の社会情勢や人々の心の不安を考えると、まさに末法と思わないではいられないでしょう。

 末法の時代と、その中での救いについて御一緒に考えてみましょう。

 どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

◎慈雲寺への交通アクセス

 申し訳ありませんが、慈雲寺には十分な駐車場がありません。なるべく公共交通を使っておいでくださいませ。
 名鉄有松駅前から、「有松12番 有松町口無池行き 地蔵池経由」に乗ってください。日曜の9時台は二番乗り場から9時07分と36分に発車します。これらのバスに乗り、郷前(ごうまえ)の停留所でお降りください。そのまま道なりに進むと郷前の交差点に出ます。角に鍼灸院があり、その右手の細い坂道を上がると慈雲寺の屋根が見えてきます。
   また、時間はかかりますが、地下鉄の鳴子北駅から出ている「鳴子13番」のバスも郷前に停まります。日曜は8時45分にバスが出ます。
●栄のバスターミナルからは森の里団地行きのバスが一時間に一本出ています。この場合は、郷前の停留所から道を戻って郷前の交差点に行ってください。日曜は8時50分発があります。所要時間は約40分
●JRの大高駅から緑循環バスの名鉄有松行で郷前に行くことができます。日曜は8時44分と9時44分に出発します。9時台のバスですと10時の開始時間には少し遅れますが、あわてずにおいでください。
●また、同じ緑循環バスの名鉄有松行は南大高駅東にも停車します。9時9分発です。
●JRの共和駅からタクシーで5分。市バスはありません。「郷前の交差点近くの慈雲寺」とおっしゃってください。慈雲寺を知らないタクシーの運転手もいますので、その場合は郷前の交差点の鍼灸院で降りてください。鍼灸院からお寺の屋根が見えます。

◎今日の写真は、カナダのブリティッシュコロンビア州で見たリンゴです。甘酸っぱい昔ながらの味でした。

自民の大勝ですか・・・・う~ん

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 投票の締め切りが終わったと思ったら、早々に「自民大勝」のニュースが出ました。なんだかなぁ・・・これで、モリカケ問題の禊は終わったってことになって、戦後最大の疑獄になるべき問題もうやむやになってしまうのでしょうか?憲法の改正も拍車がかかりそうだし・・・いやはや、なんだかドッと疲れました。

 今朝がたご近所の方がお亡くなりになったので、選挙の投票に行ったあとに枕経に行かせていただきました。地域の家の方が亡くなると、村のお寺の僧侶が宗派にかかわらず枕経に駆け付ける習慣です。私は東京育ちなので、そういう習慣があることは知りませんでした。桶狭間に来て、そういう慣習の残る地域を終の棲家とすることができたのを嬉しく思っています。

 亡くなられた方とは、生前何度かお話ししたことがある程度でしたが、理知的でお話しの面白い方でした。ご冥福を丁寧にお祈りしました。

◎今日の写真は生石神社の社殿の飾り彫刻です。獅子でしょうが、なんだか可愛い。