慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

なぁ~~んにもやりたく無い日はお寺においでませ

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 普段から僧侶にあるまじきグータラな私ですが、今日は特にやる気なし。庫裏の奥に引きこもってました。ようやく夕方になって、ちょっと外へお食事に・・・ご近所に幾つも食事できるところがあるのに、この一年、全く探検してなかったので、少しずつ地元グルメも開拓しようとしていたのです。こういうことの元気は残っているのですから、勝手な話。

 さて、そこの食堂で中日新聞の夕刊を読んでいたら、人生相談のようなコーナーがあって、「学校へ行く意味がわからない。学校いきたくない」という高校2年生からの相談に、心理カウンセラーが「高校生は学校へ行くもの。ともかく保健室でいいから行きなさい」とアドバイスしてました。う~~ん・・・それが答えか???

 高校までの学校教育(ま、大学の学部もだけど)って、ものを考えるための「基礎体力」をつける筋トレのようなものだから、面白くないのは当たりまえ。何か興味を持っても探究させてもらえないし・・・むやみにダンベルを振り回すみたいなことばかりやらされていると、「なんで学校行かなきゃいけないんだ」という疑問を持つのは当然ですね。こういう疑問を持つ子は賢くて、知的な好奇心があふれているのかもしれません。

 学校へ行くのが嫌なら、お寺においでませ。ここは人間の本質に向かい合い、生きることの意味を考えるにはぴったりの場所。いくらでも考えてください。放っておいてほしければ、放っておきます。話がしたかったらいくらでも聞きますよ。静かに座って瞑想するもよし、写経もできます。庭の雑草を抜く作業は無心になれていいですよ。本堂の扉が開いていたら、どうぞご自由にお入りください。また草取りはいつでもお好きな時にお好きなところから始めてください!

 自分のことを言えば、教育的「筋トレ」は大嫌いでした。学校もあまり好きじゃなかった・・・でも、今から思うとやはり「筋トレ」は大事。特に集中力を養うのは若いうちのトレーニングが不可欠のようです。集中力のない坊主はつらい・・・・

・今日の写真はカナダの首都オタワでみたリンゴの花です。私は梅も好きだけど、リンゴも大好き。後ろに写っているのが国会議事堂です。