慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

「二河白道図」の絵解き説教を聴聞に栄の萬福院へ

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◎写真は、インターネットの無料画像からお借りした、萬福院のお不動さまです。

 

 先日、名古屋にある成田山名古屋不動尊霊場である萬福院にお参りすることができました。

 御本尊のお不動さまは、千葉県にある成田山新勝寺のお不動さまの御分身だそうです。数年前に造られたばかりの新しい仏像なので、その巨大さ、迫力、そして蝋燭の灯りに浮かび上がったお姿の美しさに深く心をひかれました。

 下車すべき地下鉄の駅を勘違いしていて、たどりつくのに一苦労。秋風を感じさせる涼しい夜でしたのに、すっかり汗だくになってしまいました。

 お不動様にご縁を結ぶことができたのは、毎月、この萬福院で催されているお不動さまの講の集まりがあったためです。ここは、真言宗のお寺ですが、毎月他宗派の僧侶を招いて、仏教のお話しを聴く会のようです。

 

 

 今月は浄土真宗高田派の若い僧侶の方が、「二河白道図」の絵解きをしてくださいました。お若いのに、誠実な語り口で、「二河白道図」の内容を語って下さいました。

 実は私も、9月23日の日曜日に慈雲寺で行う「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」で、同じ「二河白道図」の絵解き説教をさせていただこうと思っているのです。

 「二河白道図」は、絵解き説教を勉強している者にとっては、最初の課題であり、またゴールの目標でもある大切なものです。苦しみ多い娑婆世界に生きる私たちが、お釈迦さまに励まされ、阿弥陀仏に迎え取られて彼岸へ渡っていく様子が描かれているからです。

 私が属する浄土宗西山派西山浄土宗)の「二河白道」の教え解釈は、浄土真宗のそれとは微妙に、しかし本質的な部分で違いがあります。それが、少し見えてきたのは、今回のお説教師様のおかげです。

 巨大なお不動さまに見守られながら、お説教を聴かせていただくのは、特別な体験でした。