日本で巡礼といえば四国八十八カ所が代表的でしょう。興味深いのは、日本のあちこちに、そのミニ版があることです。慈雲寺は名古屋の南端、知多半島の付け根に位置していますが、この半島内にも四国のミニ版が点在しています。おもしろいのは、同地域に別のルートもあって「直伝弘法」なんて、いかにも権威がありそうなネーミングになっています。誰が考えたのかなぁ?
浄土系のお寺もあやかりたい(?)のか、法然上人ゆかりの霊場巡りを設定しています。知多半島は広さも、交通の便も、ちょうどよい不便さがありがたい感じなのでしょうか?私はどんなきっかけでも、お寺にお参りに来ていただくのは、良いご縁だと思っていますから、このような文化のある土地に住めて嬉しく思っています。
このミニ版の極致が「お砂踏み」でしょう。四国の霊場から集めた砂を踏んで、巡礼を体験。四国を歩いたのと同じ功徳がある!とのことです。
同じ功徳・・・の功徳がどのようなものかは人それぞれでしょうが、気軽にお大師様とご縁が結べるという意味では、この極ミニ版の巡礼は意義があると思っています。
慈雲寺でも、このお砂踏みを体験していただけます。