慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

7月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、7月17日(日)10時より行います。テーマは、お盆の起源と言われている、目連尊者と地獄へ落ちてしまった彼の母親のお話です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

このブログの目的 Part 2  尼僧志願の方を受ける側の事情 その1

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福島県の南会津にある大内宿の雪景色です


 しばらく間が空いてしまいましたが、このブログを続けている目的の一つに、女性が出家しようとする時のきっかけや励みになることをお伝えしたい・・・というのがあります。

 それを読んで慈雲寺を訪ねて下さる方も時々いらっしゃるのですが、今のところすぐに「慈雲寺の弟子になって、すぐに出家なさい!」と言い切れない状況です。何人かの方は、とても真摯に仏道を歩みたいと願っておいでですし、いろいろな面で、僧侶として生きていくことは可能だと思いました。

 問題はそちらの側ではなく、私と慈雲寺が問題なのだと気が付いてから、私の悩みは続いています。そこで、尼僧を志願なさる方を受け入れる側の事情についても少し書いていこうと思います。

 もちろん、受け入れ側はそれぞれの師となる僧侶(師僧)の事情や能力、寺院の状況、そして宗派の出家に関する姿勢や受け入れ態勢の違いなど、さまざまな要素がありますので、一概には言えません。

 これから書く事は「慈雲寺の状況、慈雲寺住職の私の事情」でしかありませんが、少しは出家と考えているかtのヒントになることもあるかもしれないし、自分としてこれから整えて行かなければならないことを考えるきっかけとして書き出していきます。

 

1)多くの僧侶の出家のきっかけ

 本来、僧侶となるためには、師となってくれる僧侶に弟子入りし、修行を始めます。そして師僧の判断で僧侶としての成長が認められるのです。一人前の僧侶になったら、弟子を育てるのは義務であり、自分の修行の一つでもあります。

 やがて師僧は、弟子の中から寺を受け継いでいくにふさわしい者を選び、次の住職にしていきます。出家をさせてくれた師僧から離れ、別の師僧の元で修行を続けたり、別のお寺の住職になって行くものも多かったのです。

 しかし、今はほとんどの僧侶が結婚をしますから、寺院を受け継ぐのは多くの場合、その寺の住職の長男というのが現状です。

 この点、尼僧は最近まで独身の人が多かったので、「弟子を育てて」ということが続いていました。しかし、その場合でも、小さい子どもを養女に迎え、跡継ぎとして育てていくという尼僧も多く、そうなると長男が跡継ぎという状況とあまり変わりはないことになります。

 その養女が成長するにつれ、師僧との関係が変化し、結果的に跡継ぎを失ってしまうという尼僧寺院も少なくありません。(つづく)