慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

2月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、2月19日(日)10時より行います。テーマは「祖師たちの考える<老いと死>です。どなたでも歓迎いたしますので、お気軽にご参加下さい。

山の辺の道に地獄絵を拝みに行く Part2

地獄まで直接阿弥陀さまが迎えに来てくれる!?

 私はさまざまな絵を使って仏の教えを説く、「絵解き説教」にとても興味があります。できるだけ多くの絵を使ってお話を組み立てたいのですが、残念ながら慈雲寺の歴代住職は「絵解き説教」には興味がなかったようです。

 しかし、幸いなことに當麻曼荼羅の縮小模写はありますし、お小遣いをためて数年前に「二河白道図」も手に入れることができました。今後、何とか手に入れて絵解きを始めたいのが「涅槃図」と「地獄絵」です。

 地獄絵は、ある人が亡くなってから、どのようなプロセスを経て次の輪廻転生先がきまっていくのかという説明と、もし地獄行が決まってしまったら、どんな阿鼻叫喚が待っているのかを生々しい描写で描いたものです。地獄の恐ろしさを目の前にしたら、どうしたら地獄行きを免れるのか、どのように生きればよいのかを考えないではいられないでしょう。絵解きをする説教師の正に腕の見せ所です。

 

 さて、先日、山の辺の道で幸いなことに地獄絵に出会うことができました。長岳寺の地獄絵御開帳は、10月23日から11月30日までの約一か月あまり。この巨大な地獄絵には、他の地獄絵には見られない特徴がいくつもあります。

 その中でも、最も目を引くのは、最後の8幅目と9幅目に描かれた阿弥陀仏の来迎の様子です。地獄まで、直接阿弥陀様自らが来迎し、地獄に落ちていた人を観音様の蓮台の上にのせて極楽に連れて行って下さるというのです。

 いやぁ・・・・これはなんとも嬉しいなぁ。

 地蔵菩薩が地獄まで下りてきて私たちを救って下さるという話は経典の中に出てきます。親よりも先に死んでしまい、親を嘆かせた罪で地獄の賽の河原で石を積んでいる子供たちを救うために、お地蔵さまがその罪を背負って下さるのです。

 でも、阿弥陀仏の御来迎が描かれた地獄絵は初めてです。

 この地獄絵を解説して下さった方のお話によると、この絵は亡くなってから49日の中陰の間に起こるできごとを描いただけでなく、一周忌と三回忌についても書かれていて、地獄で修行をして罪を贖ったら、三回忌には阿弥陀様が迎えに来て下さることをしめしているのだそうです。

 う~~~ん・・・・そうかなぁ?