慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

能登半島地震の犠牲者の方々を悼む


 激しい余震が続いていると伝えられる能登半島周辺。犠牲者の方々が70名を超えたというニュースを哀しい気持ちで聞いています。

 元旦という日だったこともあり、地震の揺れだけでなく、日本中の人々の心に激しい動揺を与えたのではと感じています。

 あれから連日、朝のお勤めの時に、追悼供養をさせていただいていますが、このことしかできない自分に忸怩たる思いです。しかし一方で、仏教徒としては「祈りの力」を信じたいとも思います。

 「祈ることしか」できないと思わず、まず祈りの力を信じることから始めれば、義援金やボランティア活動などなど、今後の適切な行動の原動力になっていくでしょう。

 

 慈雲寺のある名古屋市周辺は震度4と報道されていました。私がここに赴任して、最も強く感じた地震と言えるでしょう。

 慈雲寺の建物は建てられてから150年近くたっています。その間、濃尾地震など大きな地震を二度経験していますが、なんとか耐えています。しかし、今回のことを思うと、決して他所事ではなく、早急に建物の地震対策をすべきだと思いました。

 

 私は能登半島へは子供のころに一度行っただけですが、その景色の美しさ、輪島の朝一の活気など、いくつもの強く心に残る体験をしました。

 寒さの厳しい中、避難している方々の健康を祈り、犠牲者のご供養を続けたいと思います。