慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」5月26日10時より行います。テーマは「御祈祷、お守り、お札とは何か」です。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

2019-01-01から1年間の記事一覧

7月の慈雲寺の行事とお知らせ

皆さま、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。軽い熱中症ですっかりへたばっておりましたが、何とか回復しました・・・と思ったら、台所のシンクの下のパイプから水漏れ・・・悩みは続くよどこまでもという感じです。」 なんて、僧侶は愚痴を言っては…

髪の毛の偉大さを知る・・・熱中症にご用心

しばらくブログを書く元気がありませんでした。新米新聞記者のあわただしさ、本山での説教師の研修会などなど・・次々に行事があって大分疲れていたようです。 陽射しの強い暑い日が続いたこと、寝不足、そしてお腹の調子が悪く・・・どうも最悪のコンビネー…

6月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」のお知らせと慈雲寺へのアクセス

上の写真に写っているのは、浄土系の宗派で重要視されている「浄土三部経」と呼ばれる経巻です。 お経とはいったい何なのでしょう? 宗教には「聖典」が欠かせませんが、キリスト教の聖書やイスラム教のコーランと、仏教の経典は大きな違いがあります。仏教…

満月写経・写仏の会のお誘い

上の写真はネットの無料画像からおかりしました。京都のお寺でしょうか? 天気予報によれば、明日の名古屋は良いお天気のようです。慈雲寺には五重塔はありませんが、本堂の縁側からきっと綺麗なお月さまが見えることでしょう。 慈雲寺では、毎月、満月の夜…

證空と道元という兄弟 Part2

上の家紋は、「久我竜胆」と呼ばれているもので、村上源氏の総本家の家紋として知られています。 実は、この久我竜胆は、曹洞宗でも浄土宗西山派でも宗門の紋として使われています。これは、曹洞宗を開いた道元禅師(以下道元)も、浄土宗西山派の流祖證空上…

証空と道元という兄弟 Part1

先日、曹洞宗の本山である総持寺で数日を過ごすという、素晴らしい体験をさせていただきました。総持寺の僧侶の方々とお話する機会もあったのですが、「御存じかとは思いますが、道元さまと、うちの宗派の流祖証空さまは、兄弟なんですよぉ。」と聞いてみて…

証空と道元という兄弟 Part1

先日、曹洞宗の本山である総持寺で数日を過ごすという、素晴らしい体験をさせていただきました。総持寺の僧侶の方々とお話する機会もあったのですが、「御存じかとは思いますが、道元さまと、うちの宗派の流祖証空さまは、兄弟なんですよぉ。」と聞いてみて…

お月参りの良さをお伝えするには?

慈雲寺には伝統的な意味での「檀家」はありません。境内に墓地もありますが、ほとんどの家は、他のお寺の檀家さんです。しかし、「村の庵主さん」の習わしから、大きなお寺の代役として、さまざまなお宅に月参りに行く習慣が長い間続きていました。 今は、お…

6月の慈雲寺

上の写真は、去年の初夏、京都市内の小さな路地で見た葡萄です。もう小さな実がなっていました。今年もどうなっているのか見に行きたい気がします。 日に日に夏らしくなってきました。慈雲寺の本堂には冷たい麦茶と塩分補給のタブレットを用意してありますの…

仏の教えとは・・・七仏通戒偈について

昨日、メダカに餌をやろうと雨の中を歩き始めたら、足元が滑りやすくなっていて、転んでしまいました。変に足をかばったので、かえって足首を痛めてしまいました。骨に影響があったとは思えなかったのですが、昨日と今日はじっとおとなしくしていました。夕…

法然房源空上人(法然上人)のお手紙

今日は朝からぐいぐい気温が上がり、しかも湿度も上昇。お月参りから戻って、植木に水をやり、メダカに餌をやったら、もう一日のエネルギーは消滅。 法然房源空上人(法然上人)のお手紙を集めた薄い本をパラパラと読みながらぐったりしていました。 800年後…

麦茶と塩飴、ご用意しました。お散歩の途中でお寺で一休みはいかが?

今日、名古屋は日中の温度が三十度を超えました。でも湿度は低いので、カラりとした暑さなら大丈夫。バンクーバーの真夏もこんな感じなので、ちょっとホームシックでした。 季節の変化を認めたくなくて・・・・蒸し暑い夏のことを考えるのが嫌で、冬用の衣も…

御朱印”ブーム”を考える

上の写真は、インターネットの無料画像でご朱印帳の写真を探していたときに見つけました。国書刊行会は、仏教書や古典の原典復刻版を出すので有名な出版社です。う~ん・・・・あなたもブームに便乗しますか?という感じ。まあ、なかなかナイスなデザインだ…

今年も今川義元の御子孫よりお菓子をいただきました。

昨日(5月19日)は、今川義元を始め3500人以上の戦死者を出した桶狭間の戦いのあった日です。もちろん、旧暦の5月19日なので、厳密には違うのですが・・・ 上の絵は、インターネットの無料画像からお借りした今川義元の陣地に切り込む織田の軍勢の様子です。…

19日は満月です。お月見をかねて写経・写仏をしませんか?

慈雲寺では、毎月、満月の夜にお月見を兼ねて写経の会を行っています。穏やかな気持ちになることが第一の目的ですので、字の上手下手は全く関係ありません。 必要な用具は全て用意してありますので、お気軽においでください。筆ペンを使いますので、もし毛筆…

思わず蚊をたたいてしまった・・・・もう夏です。

慈雲寺の境内には、大きな土管(?)を利用した水甕が二つあります。そこに数年前メダカを放流して下さった方があって、人生初のメダカ飼育を始めました。 旅行ライター専業だったころは、一年の四分の一ぐらいしか自宅に帰らなかったので、生き物を飼うこと…

空腹は脳が作り出す妄想?

先日、曹洞宗の総本山総持寺で数日を過ごすという、有難い経験をさせていただきました。その時体験したことについては、自分の中でまだ消化できないところが多いので、少しずつお話していきたいと思います。 今日はまず食事のお話から・・・総持寺にいる間は…

5月12日(旧暦4月8日)はお釈迦さまのお誕生日です

お釈迦様は、阿弥陀仏のお慈悲と救いについて知らない末法の我々を憐れみ、『観無量寿経』をお説になったと言われています。 お釈迦さまは旧暦の4月8日にお生まれになったと伝えられています。今は、桜の季節にあわせて新暦の4月8日に、花まつりとしてお祝い…

人身受け難し  今已に受く 

今朝、お月参りに向かう途中で空を見上げたら、まるで真夏のような雲がムクムクと湧き上がっていたのでビックリ!今日は立夏です。 12日の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」でジャータカ物語のお話をさせてもらうので、このところ昔読んだ文庫本を取り出して読…

‶ナルちゃん”の長靴 - 今上陛下の即位報道を見て思ったこと

改元について、これという思いもなかったのですが、今日になって急に思い出したことがあります。 私は今上陛下が、まだ皇孫の時代に数年間、ほぼ毎朝お会いしていた・・・いや、お見掛けしていたことがあります。 父が私と弟を学校の近くまで車で送ってくれ…

五月の慈雲寺の行事

新元号と新しい月の“五月晴れ”で迎えたいところですが、今朝の桶狭間はどんよりした曇り空です。自然のことは人間の都合の良いようにはいきませんね。 さて、今月の慈雲寺での行事のおしらせです。 1)5月12日10時より 「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」 今月…

平成の終わりに、筍を茹でながら恩人を偲ぶ

私が京都の本山で修行をしていたとき、女性は山内に随身することができなかったので、近くの家に下宿させてもらいながら通いました。 そのお宅では、「尼僧を志す方のお世話をさせてもらえるのはありがたい。」と心から思って下さっている方々で、本当に大切…

供養は誰がしても良いのですか?

先日、ある方から「病気でお葬式に参列できなかったのですが、友人のご供養をお願いしても良いでしょうか?」という質問をいただきました。 喜んでご供養させていただきますとお応えしました。 以前、このブログにも書いたのですが、家族でなくても、友人や…

5人で御大師さまをピカピカに!

今日、4月25日は、旧暦の3月21日。弘法大師の御正当日です。御正当とは、年忌法要のことですが、弘法大師は死んでいるわけではありません。今も高野山の奥の院で生きておられ、深い禅定に入られているそうです。 上の写真は、ネットの無料画像からお借りした…

新米記者は失敗続き!老化を自分で認めるのが怖いのか?

このところ、このブログの更新が少なくなっています。主な理由は「新米記者のトホホ事件」が続いているため。 少し前に書いたかと思いますが、私は先月からローカルの新聞の記者としてお仕事をいただくようになりました。新聞といっても二週間に一度の発行で…

朧月夜の写経・写仏の会

上の写真は、インターネットの無料画像からお借りしたものですが、昨日の満月はまさにこんな感じでした。 今、散歩から戻ったのですが、空には“ほぼ満月”の美しい月が輝いていました。すっきり天空に浮かんでいるのも良いですが、やはり朧月夜には不思議な魅…

ノートルダム大聖堂の炎上に思う

上の写真は、昨日火災にあったノートルダム大聖堂をセーヌ川から眺めたところです。私はパリにいくたびに、この聖堂を川の対岸から眺めるのが好きでした。内部も素晴らしいのですが、人が多すぎて少し落ち着かない気持ちになったので・・・あの内部の木造部…

5月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は5月12日(日)10時よりおこないます。お釈迦様の前世について書かれた「ジャータカ物語」についてご一緒に学びましょう。

上の絵は、ジャータカ物語の挿絵の一つです。ジャータカ物語とは、お釈迦様の前世について語ったものです。お釈迦様は、ゴータマ・シッダールタとして人間に生まれる前に、何度も生まれかわって功徳を積み重ねてきたと仏教では考えています。 前世は猿やウサ…

観音さまの捧げる蓮の花に乗ってお浄土へ・・・4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は観音様についてご一緒に学びましょう

上の絵は、阿弥陀仏が私たちを極楽へ迎え取って下さる様子を描いた「来迎図」の一部です。蓮台(蓮の形の台座)を持って、膝をついているのが観音菩薩です。私たちが極楽へ行くときは、この蓮台の上に乗せていただいて旅をすることになります。なんだか楽し…

蟹江町へ御忌のお説教(温泉付き!)

上の写真は愛知県の蟹江町にある尾張温泉東海センターという温泉の露天風呂です。巨大な石をたくさん組み合わせた広々したお風呂。完全かけ流し(加温も循環利用も無し!)。海に近いためか、ヨードが入っているような少々ぬるぬるした、でも体の芯までポカ…