慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

青年僧を励ましてください。

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 昨日は名古屋市のウィルあいちのホールで、青年僧による「念仏と講演の会」が催されました。このイベントは、慈雲寺が属する西山浄土宗の青年僧たちが企画運営するもので、今年で42回目。仏讃歌のミニコンサート、仏教の教えをやさしく表現したお芝居、青年僧による体験発表、講演など、毎年盛りだくさんな内容です。

 青年僧の会は、西山浄土宗に属する若手の僧侶の集まりです。すべての青年僧が参加しているわけではないようですが、積極的に参加している人たちは、教学の勉強や布教活動にも熱心です。

 私が僧侶になったのは「青年時代」を過ぎてからですから、この活動に直接参加したことはありませんが、いつもできるだけサポートしたいと願っています。

 青年僧の多くは寺院の子息として生まれ、自らも僧侶になることを選んだ人々です。子供のときから、「跡継ぎ」であることを期待され、複雑な思いを乗り越えて、良き僧侶であろうと努力している人も少なくないと想像されます。

 どうか、若い僧侶を励ましてあげてください。とりわけ、仏教の教えに関する質問をどんどんして彼らの学びを促してあげてください。

 それにしても気になったのは、昨日の青年僧の中に女性僧侶の姿が全く見かけられなかったことです。現在、日本の多く寺院は、父親から息子へと受け継がれていきます。女性が発心して仏の道に入ろうとしても、なかなかチャンスがありません。尼僧寺院は年々少なくなっていきますから、これからはますます難しくなるでしょう。慈雲寺の役割として、女性僧侶を育てて行く場ということも大事だと思います。残念ながら、まだまだ新米の私が弟子を育てる力がないことが問題なのですが・・・

・今日の写真はグルジアで見た手編みのソックス。お婆さんが陽だまりで編んでいて、それを観光客に売っていました。父へのおみやげに一足買ってみると、大好評でした。