名古屋には浄土真宗のお寺がたくさんありますが、その中心の一つが東本願寺の名古屋別院です。ここの会館ではさまざまな講義や法話会などが催されています。
ご存じのように、浄土真宗を開かれたのは親鸞聖人です。親鸞聖人は、日本に念仏の教えを確立された法然房源空上人(法然上人)の高弟の一人。法然上人の教えに深く帰依した方です。
慈雲寺が属する浄土宗西山派(西山浄土宗)の流祖、善慧房證空上人(西山上人)も法然上人の弟子ですから、親鸞聖人とは兄弟弟子ということになります。同じ師僧に教えを受けて、それをどのように解釈していたのか、非常に興味深いところです。
それで、時々名古屋別院で親鸞聖人の教えについての講義があるときは聴講させてもらいに出かけます。證空上人の教えとは大きく違うところもあるし、法然上人から共通して受けついでいるとこともあります。違う解釈を聞くと、自分の宗派の教えと比較することで、疑問点が明らかになってくるような気がします。
今回のテーマは「法蔵菩薩はいつ阿弥陀如来になったのか?」というものでした。法蔵菩薩は十刧という遥か昔に全ての誓願を成就して仏となったとシンプルに考えてはいけないのでしょうか?
「法蔵菩薩は阿弥陀仏の化身」と講師の瀧先生はおっしゃいました。う~~ん・・・じゃ、阿弥陀仏はいつ阿弥陀仏になられたのか?阿弥陀仏の方が法蔵菩薩よりも先に存在してたってことですか?
暑くてゆっくり考える気分になれないまま悩んでいます。
時にはこんな風に悩むのも悪くありませんが、夏は考え事には向いてない気がします。
◎今日の写真は、カナダのモントリオールの旧市街の町並みです。