上の写真は、昨日、四苦八苦して花を飾った花御堂です。今朝、この花御堂を本堂の階段の下に移し、お参りに来て下さった方々に、お釈迦様のご生誕像に甘茶をかけていただけるように設えました。
そして、本物の甘茶づるを煎じた甘茶を魔法瓶にいっぱいつくり。「甘茶を召し上がって下さい。」と張り紙を出して、本堂に置いておきました。何人の方が本堂に上がって一服して下さるかしら?と楽しみにしていたところ、夕方、見てみると魔法瓶は空っぽ!お茶碗も20ほど残されていました。
たくさんの方が甘茶を飲んでくださって、嬉しい!
花まつりは、稚児行列がでたり、子供たちでにぎわう数少ない仏教行事の一つです。慈雲寺でも、先々代さんの時代には、「大きな象の人形を借りてきて(?)それに乗って遊んだことがある。」とご近所のシニアの方から聞きました。私の代になってからは、花御堂と甘茶だけ・・・すぐに華やかなイベント化するのは難しいですが、毎年、少しずつ皆さんに「灌仏会」(花まつり)のことを知っていただけると良いなぁと思っています。
灌仏会の法要では、お子さんたちの健やかな成長を祈ります。子供たちの心の成長に、もっとお寺が役に立つと良いと願っています。
去年はお菓子を用意したのですが、アレルギーが心配な方もいるとのことなので、今年はお子さんたちのために、車のライトを反射するリフレクターをプレゼントすることにしました。交通安全のお守りになっています。一応(?)慈雲寺の弘法さまの前で御祈祷済みです。これも用意したものの半分近く持っていっていただけました。これも嬉しい。
また、今日は大人の方々と「灌仏会」とは何か? お釈迦様がお生まれになった意義とはなにか?出家されるまでのお釈迦様の暮らし・・・などについて甘茶を飲みながらお話しすることもできました。
華やかではないけれど、お釈迦様のご生誕を祝うにふさわしい嬉しい一日になりました。
◎甘茶は、お釈迦様が誕生したとき、天から甘露の雨が降ったという伝承に基づいています。甘茶をお釈迦様の生誕像に注ぐので、「灌仏会」といいます。