慈雲寺新米庵主のおろおろ日記

4月の「尼僧と学ぶやさしい仏教講座」は、4月21日(日)10時より行います。テーマは「法然上人がひらいた『浄土門』とは何か。Part 3 」です。法然上人の弟子、弁長、親鸞、証空が、師の教えをどのように受け止めていたのかをご一緒に学びましょう。どなたでも歓迎いたします。お気軽にご参加ください。

「過去帳」を作ってみませんか?PART1

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                (写真:稲葉仏壇店)

 だいぶ長い間、ブログの更新をなまけていたので、昨日友人から安否確認の電話をいただいてしまいました。「暑いし、お盆でへたばってたの~~」と返事をしたら、「私の50分の1ぐらいしか忙しくなかったのに、ヘタレすぎる!」と叱咤激励されてしまいました。確かに友人は早朝6時前から夜の8時近くまで棚経に回っていますから、檀家ゼロの慈雲寺と比べると、50倍ではすまないかも??

 コロナに打ち勝つためにも、来年のお盆のためにも、基礎体力を増強して、免疫力を上げねば!と決意。そのためには睡眠だ!と、昨夜は早めに眠って、今朝もお寝坊させていただきました。

 いや、こんな話はどうでも良いですね。おかげ様で、今年のお盆も無事に乗り越えることができました。ありがとうございます。

 

 さて、檀家の無い慈雲寺でも、何軒かのお宅で棚経をたのんで下さいました。今年は特に、実家へ帰省するのをひかえた方も多く、「お宗旨が違うのですが・・・」とご連絡をいただいたりしたのです。

 こんな風にご縁が結ばれるのはとても嬉しいことです。

 さて、ここ数年、棚経に行くたびに感じるのは、「過去帳」の大切さです。上の写真は名古屋の稲葉仏壇店のサイトからお借りしたものです。過去帳の書き方は宗派によって違いますが、多くの宗派では、上のような過去帳にご先祖の戒名、命日、俗名、行年などを書き込むものです。

 大きな仏壇にたくさんのお位牌が並んでいるような場合、全ての方の戒名を読み上げるのは難しくなります。奥の方にあるものは見にくいし、古くなって位牌の字が読みにくくなっていたりもします。こんな時、過去帳があると、とても便利です。

 過去帳は、菩提寺にお願いしてご住職に書いていただくのが多いと思いますが、正式な過去帳の他に、自分たちで、「ご先祖ノート」を作ってみるのもおすすめです(つづく)